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泡沫の記憶

華々しい記憶の色彩を帯びた街、自己愛に満ちた街、全幅の信頼を置いた人、あらゆる不可逆性に抗えない人、全てを統べる…


三連休で、大学4年間を過ごした京都に行ってきました。
京都を離れて一年強経ちますが、私にとっては京都という場所は単なる観光地としてではなく、パーソナリティーの形成地として写りました。

三条大橋、最初に橋桁まで来たのは新歓コンパの時。
瑠璃光院、大学1回生の秋に授業をサボって元恋人と行ったぶり。
祇園祭の四条通。彼岸で終わるとは信じ難い暑さ。

訪れる度に記憶の文脈を刺激してくる風景。きっとそれは5年後であろうが700年後であろうが変わらないと感じました。

最初は忌避していた人混みも暑さも寒さも、気づけば愛すべき情景として認識することができるようになっていました。

魂が揺らめいた時、また訪問したいと決意します。

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