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物事の両面を見る「護られなかった者たちへ」


 皆さんこんばんは。天は私をまだ見放していなかったのだ!宝塚記念を勝ってルンルンの青ねこです。ただ生きているだけで運を引寄せる、運命を掴みとることは可能なのでしょうか?青ねこの永遠の謎です。
 一般庶民の自分は何もしなくても国が国会議員がどうにかしてくれている、そんなわけあるかい!と思う青ねこです。東京都民の皆様、魑魅魍魎、ポンコツ博覧会など揶揄されていますが、投票には行って下さいね。

さて、映画「護られなかった者たちへ」


 物語の舞台は、東日本大震災から時間が経ち、復興が進む宮城県仙台市。
 誰からも恨まれることが想像できない善良な役所の職員が、全身を縛られ放置され餓死という方法で殺された殺人事件から始まります。
 そして第2の被害者と思われる事件が起こり、2人の経歴をたどると、過去に福祉保健事務所で生活保護に関わる仕事をしていたという共通点が見つかります。事件を捜査するのは、護ると約束した家族を震災で失い、護れなかった自分を責め続けながら仕事に没頭する宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎。被害者のいた福祉保健事務所での仕事内容を調べていくうちに、生活保護の申請をする側とそれを受ける福祉職員側の現状を知ることとなり、様々な問題点が浮かび上がってくるというようなストーリー…この映画は、東日本大震災時に起こった出来事と、現代に起きている事件がリンクしていき、あの震災によって、沢山の人の人生が変わったのだという話になっていきます。
 サスペンスかと思いきや東日本大震災後、復興の中で生活保護の問題をあぶり出している大変勉強になる内容だったのでここでご紹介します。


護られなかった者たちへ より

生活保護行政=悪なのか


 この映画で福祉事務所が生活保護の申請者について、どんな対応をするかということが描かれるのですが、申請者側、社会福祉(行政側)どちらの立場について描かれています。
 今でもどこの自治体は生活保護申請者に対して、虚偽が無いか、誰かに指示されていないかなど、よく調べます。そりゃそうですよ、我々の税金ですから。税金なので行政側はきちっと調査して本当に必要な人に生活保護は受給されるべきであり、その調査が、この映画のように見る人、実際の申請者によっては行政側の対応がキツくて申請を戸惑う人もいるだろうとは思いますが、行政側は増える申請者に対して粛々と仕事をしているということを忘れてはいけません。震災後増える生活保護受給申請者、増えない予算、その間でその時の判断として「原点回帰」しても仕方なかったのでしょう。
 生活保護は「申請第一主義」を採っています。希望者に申請されたら審査の手続に入らなければいけません。なので、行政側として不正受給を防ぐためには「申請させない」ということが必要になってきます。さらに申請後に本来であれば受給をすることが適当でないという事が発覚したときには本人に辞退届を書いてもらうこと。

 生活保護を申請しない理由に「扶養照会」を嫌がる方も多かったでしょう。
※2021年3月末以降、生活保護申請者が扶養照会を親族にしないよう求める申出書を提出すれば、福祉事務所は事情を考慮して扶養照会をせずに済む運用に変更済み。


立憲民主党 菅直人衆院議員(東京都18区)

 菅直人内閣発足時に「自助・公助・共助」というスローガンが発表されたことを覚えていますか?劇中でも「福祉事務所が助けるよりも、周りの人で助けるほうがいい」という言葉がありましたが、経済的に困窮している人を「誰が扶養するのか」という問題です。現代ではやはり最後は生活保護を申請して良いのではないでしょうか。日本人は助け合ってきた歴史があります、不正受給は許しませんが、本当に困った日本人は恥と思わず受給申請して良いと思います。「日本人は日本人を見離していないよ」
 ただし、外国人や不動滞在の外国人に支給するのは絶対反対の青ねこです。

 この映画で起こった殺人は、誰かの「圧倒的な悪」により引き起こされたのものではなく、生活保護制度の矛盾と大震災が起こした「悲劇」が描かれております。行政の職員(行政そのもの)が起こす不祥事、事件、隠蔽があるので仕方ない事ですが一般的に行政は「悪」として思っている日本人が多いですよね。
 この映画を通しては生活保護の申請に対して審査をして許可を出す行政側にも「理」がある。当然、不正受給はあってはならないその前提で懸命に仕事をしている姿があります。公務員は公務員として仕事をしている人がほとんどだということも忘れてはならないと改めて思いました。

東日本大震災

 日本では理不尽にも度々震災が起こる、何度も日本人のパワーで復興してきました。今年も能登半島地震が起きました。天災と現実社会の理不尽が同時に起こってしまう日本。震災あり、生活保護を恥を忍んでで受けざるをえない状況もある、また生活保護を受けたくても受けられない状況も理不尽である。理不尽からの怒りの持って行き場は一体どこへ持っていけば良いのでしょう。

 報道されることを疑うことをせずに「ア・プリオリ」に常識のように物事を見てしまうことは受け入れがたい(※ア・プリオリ=先天的)と思う白ねこです。出来事にはすべて両面性があると思っています。
 「護られなかった者」がいる一方で、「残された者」たちもいる。

 岸田総理のやっている各政策もある意味日本で起こっている災害だと思う青ねこです。
やり切れなさは、生きていれば必ずどこかで発生してしまうものだと思います。そして、その積み重ねが人生であり、我々日本人の歴史でもある。
 そのことを踏まえつつ未来は明るいと思い、天は自分を見放していないと思って明るく楽しく向かうしかないと思うんですよね。

 その「護られなかった者」と「残された者」がこの映画では描かれており、色々考えさせられる映画でした
 日本保守党は愛知県豊橋を中心に政治活動を続けている竹上支部長、古山よしはる先生、他支援者の方々。

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