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【映画レビュー】『マッドマックス:フュリオサ』何度も何度も髪を切る、フェミニズム映画としてのMADMAX

どうも、こんにちは。kei_tenです。

今回はMADMAXシリーズ5作目の『マッドマックス:フュリオサ』を観てきたので紹介します。

前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚としての本作。
怒りのデスロードで、すっかりファンになったこともあり、立川シネマ・ツーでの爆音上映で観てきました。

マッドマックスと言えば、『北斗の拳』のキャラデザインのもとになったことで知られていますが、直近2作は「戦う女性」を主題にしているところもあり「フェミニズム映画」としても楽しむことができました。

今回のnoteでは、マッドマックス映画たらしめる5つの要素と、今回フェミニズム映画として楽しめたポイントについて深掘りしてみます。


■マッドマックス映画たらしめる5つの要素

マッドマックス映画の特徴は以下の5つ。

  1. 荒廃した世界

  2. 過激で極端なキャラデザインとカーデザイン

  3. 無口な主人公(とヒロイン)

  4. 早回しシーンの頻繁活用

  5. ベタベタなカー・バイオレンス・アクション

特に2番目(次いで3〜4番目)がマッドマックスたらしめる要素でしょう。
公式HPでGIF画像をダウンロードして「#集えマッドマックス狂」としてポストするキャンペーンも行っていましたので、ご参考まで。

■何度も何度も髪を切るフュリオサの葛藤&終わらない戦い

今作で特徴的だったのが「髪を切るシーン」の数の多さ。

通常の映画表現では、女性が髪を切るのは大きな決断の時であり、一昔前では失恋の表現でもありました。

今作では、事あるごとにフュリオサが髪を切ります。最初に髪を切った時に「おお!」と熱くなったのですが、何度も何度も繰り返されるたびに、観ている側がMADな感覚に陥ってしまいます。

しかし怒りのデスロードでは、イモータン・ジョーの5人の妻(といっても実質囚われの身)を解放させるために逃亡劇を繰り広げたのですから、彼女自身は理性を保ち続けるのですね。

そういう「耐え続ける女性の強さ」も描いていたのが本作。という風にぼくは解釈しました。
(前作『怒りのデスロード』では5人の妻もしっかり戦っていたため、より「戦う女性」のフェミニズム映画、というカラーが色濃かったように思います)

■できれば劇場で、爆音上映で観て欲しい!

2015年放映の『怒りのデスロード』と今作『フュリオサ』はともにフェミニズム映画としての要素が色濃いと言えども、『MADMAXシリーズ』であることに変わりありません。

そして、現在の技術で映画化されているのですから、その醍醐味を感じるには劇場で、しかも爆音で観ることがおすすめです。

今夏は話題作が多いですが、ぜひ『マッドマックス:フュリオサ』もチェックしていただけたらと思っています。

では、また!kei_tenでした。


※キービジュアルは公式HPより引用

▼Spotify Podcastで音声配信もしています。


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