Ventilation Ⅳ

胡蝶の夢ではないけれど

ぼくの生活は浮かんでいた

いっこの孤独な砂浜のように


打ち返す波が

かろうじてぼくと世界とつなぐけど

ただ返すこと戻ること


海水が淡水だったらいいのにな

冷水が温水だったらいいのにな

そう思うたびに、ひとつ波が返ってくる。


でもぼくはそれに気づかない

そうしてひとりぼっちになった

海水に囲まれているのにね(!)


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