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優しさの種類

優しいって、すごく曖昧な表現だ。


例えば、周りの人に自分の印象を聞いたとき、一番に「優しい」って言われたらどう思うだろうか。
友達の彼氏の写真を見たとき、「優しそう」って言うのは割とタブーだし。
性格診断して「優しい」って出てきても、別に大体みんな優しいじゃんって思うし。

優しいってもちろんポジティブな表現だけど、
なんかややこしいなって思うことがある。




例えばだけど、知り合いから悩みや不安を打ち明けられたとき、優しい人はどうするだろう。

私はずっと、親身になって話を聞いて、一緒に解決の糸口をとことん探すことが優しさだと思っていた。

でもあるとき、私が昔からの友人に、恋愛の良さがわからないことを話したとき(恋愛の話は別のところで書いている)、その友達は「そうなんだ」とだけ言った。

感じ方はそれぞれだと思うけど、
根掘り葉掘り聞かず、アドバイスもしない感じが、
そのままを受け入れてくれているみたいで、なぜか嬉しかった。

その子の雰囲気とか、普段の会話とか、
いろんな要素があってのことだとはわかっているけど、
その時に初めて、こういう優しさがあるのかと意識した。



確かに励ましの言葉やアドバイスが、人を救うこともあるけど、
逆にその人を否定したり、意見を押し付けたりすることもあるのかもしれない。

それに、その場で優しい言葉をかけても、
ずっと責任を取ってそばにいることはできない。


結局は、相手が求めている返事に合うかどうかでしかない。

ただ、自分の「優しさ」が誰かを傷つけるのは悲しすぎるから、
優しさにも選択肢があることを心に留めておきたい。
そして、いろいろな優しさを、感じ取れる人でいたい。


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