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『僕は自由だ!!!自由だ自由だー!!!フゥゥゥ!!!!』

何の映画の台詞かわかった方、僕と握手!

何歳だったかは忘れたが、確か私も兄も小学生だった頃の話だ。映画「ホームアローン」を初めて見たのは。

おそらく金曜ロードショーで母親が録画したのであろうその映画に、私達兄妹はどっぷりハマった。最高に面白かった。
題名にした台詞が大好きで、「ジユウダァァァァァ!!!!」と叫びながら家を走り回った。勿論海外に行っている訳もない親に怒られた。意味もなくカッコつけて「ポルカポルカァ…」と歌った。歌ってない方が「歌ですの?」と聞くまでがワンセットだった。

今更私が紹介するまでもない不朽の名作かとは思うが、念のため20世紀スタジオのリンクを貼っておこう。

驚異の世界的大ヒットを放った、スーパー・コメディ第1弾! パリでクリスマスを過ごそうと飛行機に乗り込んだ15人の大家族。だが、飛行機の中で思い出した大事な忘れ物は…8歳のケビンだった!家に取り残されたケビンは、一人の自由を思う存分楽しんでいたが、そこに2人組の泥棒が現れて…?

20世紀スタジオ あらすじ紹介より抜粋


まず、自分が1人と気付いた後、1人を謳歌するケビンの思い切りの良さが最高。好きな物を食べ、禁制品を鑑賞し、やりたいことをやる。顔が割とガチなのもポイント。そう、彼は本気なのだ。ところどころにある(子供にはとんでもなく)スリリングな要素もいい。そしてそのスリルはvs泥棒2人組に至って最高潮となる。

視聴後しばらくは兄とふたりで「俺らが考えた最強のアウトロー」と「自宅要塞化計画」をねるねるねるねしながら考えたものだ。
カーテンを開けたらぬいぐるみがボタっと落ちてくるトラップを仕掛けて、母の寿命を縮めた。家のライター・マッチの保管場所を確認して、父に遊ぶなよと釘を刺された。

後にも先にも、映画の影響が現実にまでそこまで食い込んできたことは他にはない。映画は映画、普段は普段。しかしホームアローンはその区切りをぶっ壊すほど小学生には衝撃的であり、そして「自分もやりたい!!」欲をかきてたてるとんでもない映画であった。

現在3歳の我が子ともいずれは見てみたいなぁとは思いつつ、己の立場が母親となることに恐怖している自分がいる。自分の大切な「トンデモ映画」に子供がどんな反応をするのか。ただでさえ自由な生き物が何を爆発させるのか。楽しみより恐ろしさが勝ってしまう自分は、大人なのだなぁと少し寂しく思う。


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