誕生日おめでとうってお母さんに言われるって幸せなんだよね、
私がこの世に生命を授かったその日から、
一体私の母は「幸せ」と感じたことがあっただろうか。
私がいるせいで起こる夫婦喧嘩。
私がいなきゃ自由にできる資格の勉強。
私がいるからかかるお金と労力。
私がいなきゃ湧いてこないであろう感情。
想像すら及ばない。
どんな思いでお腹を痛めて産んだ子供に手をあげるのか。食事を与えずただ泣く娘を家から追い出すのか。
嫌がることをやらせて泣きわめく娘に足を出すのか。
いつ母は私といて幸せだと感じたのか。
はたまた、ただ邪魔だったのか。
きっとそうだろう。私はずっと邪魔者だった。
そう言われて育った。
あんたは邪魔だ。汚い。出てけ。私の子じゃない。うちにいらない。
…そんな母からの言葉たちが今でも私の中を木霊する。
ねぇ、1回くらいあってよ。産まれてきてくれてありがとうって思ってくれた瞬間とか。
当時そんなこと1ミリも思ってなかったけどさ、
私はお母さんに笑顔でいてほしいよ。
私がいるから笑顔になってくれる。
そんな娘でいたかった。
最近バイトしてて思うんだよ、私のお母さんもあんな顔してプールが終わるの待っててくれたのかなって。進級したって聞いて喜んでくれてたのかな。
私が一人暮らしを始める時の
「あんたはこんな家でよく頑張ったよ。いつでも帰っておいで」
って言葉。どんな思いで言ったの?
ねぇ。
どれだけお母さんに振り向いてもらいたくて、
寝るまで本を読んでもらったりしてみたくて、
息ができなくなるくらい抱きしめてほしくて、
そんなことしなくていいから叩かないでほしくて、
他の家のお母さんの子になりたくて
布団の中で泣いてたかなんて知らないでしょ。
知られたくもないよ。
当たり前が幸せなんだって。
その幸せを感じで辛くなれてた時にお別れしたかったな。
あなたに私は必要なかったね。
あなたの望む“いい子”には私はなれない。
あなたはどうしてほしかったの。
4歳の、10歳の、13歳の私に。
あなたの前から消えれば満足だった?
そしたら2人で幸せになれたのかな。
誕生日なんか祝ってくれなくていい。
そんな高望みはしないからさ。
暴言は吐かないでほしかった。
お母さんの子でよかったって思えるようになりたいね。
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