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ベンチャー1人目QAの思い出_QAディレクションはじめました編

さて、どんな感じでQAをディレクションしていこうか!

どうせなら、攻め&チャレンジをテーマにしたやつがいい。
そんな思いつきから、

スピード感ある開発と安心出来る品質が共存する世界をディレクションする!!

ということにした。(割と普通)

スピード感ある開発の実現って本当に重要。
でも、障害連発してしまうスピード感は最悪。
それは、むしろスピード感無いという。。。
逆にしっかりとテストを実行する。
そうすると、スピード感が失われる。

「スピードと品質は両立しないんじゃね?」
そんなことがいつも脳裏を横切りまくる日々。
要は今の会社にあったスピードと品質のバランス探しの旅。
でもこれが、なかなかしっくりこない。

そんな僕の突破口になったのが、品質 という言葉について、改めて考えることだった。
QA というキーワードではなく 品質 というキーワードにして考えたのは、QA というキーワードがなんかよくわからなくなってきたから(超迷走期突入)

品質と聞くと、バグが無いとか、安心して使えるとか、そんなイメージが浮かぶ。
でも、まだ漠然としている。

そこでとりあえず、品質 という言葉の頭に何かを付けて考えてみた。
担保したいことが分類分けされて、ちょっと頭がスッキリし始めたのを今でも覚えている。

サービス 品質
リリース 品質

ユーザーに提供しているサービスが届かなくなるような、不利益を被ってしまうようなことが無い状態。
かつ
今回リリースして、我々が実現したいことが実現できているかを担保する。

それらを満たしていると言えれば、品質保証できたと言える(ことにする)


ということで、上記の基準では該当しない不具合は、リリース日が近くなると、
「今回のリリースでは修正しなくていいんじゃね?」
「修正しないでいきましょう!!」
と、僕自身が容赦なく声あげまくった。

あまりにも率先して、むしろ食い気味で
「修正しない!!!」
と言うので、最初はみんな内心、不安だったと思う。
正直、僕だって不安が無かったわけではない。
でも、抑えるべき箇所を抑えているという自信もあり、あまり迷いはなく行動に移せた。

すべては、スピード感ある開発を実現するために。
ビジネスやデザイナ、エンジニアの工数が、次の新たな価値の創造をするために、非常に価値あるものであると定義して、じゃなくていいことは、とにかく後回しにする。
ちょっと過剰じゃないか?というくらい最初はやった。

これにより、未来に向けて時間を使える。

と同時に、上記で定義した保証すべき品質も担保する。

定義をもとに、テストスコープも決めているので、色々明確になる。

これで、スピード感ある開発と品質の両立が、一つの形として実現する。

もちろん、そんな単純な話では無いわけではないし、数々の失敗談もあるのだが、細かなことはまた別の機会に書く。


今回、いい感じにQAディレクションする ということに対して、、非常に重要なことを学ぶことが出来、良い経験をした。

  • 目の前で実際に起きているコトに直接向き合うこと

  • 仲間を理解すること

  • ゴールと現状を考慮した、行動と判断を常に意識して行うこと

  • 心配性になりすぎないこと(勢い大事)

  • やったほうがいい程度のことは、もはややらないこと

  • 仲間を、何より自分を信じること

  • 何事もシンプルにすること

  • 流れとリズムを大事にすること

  • 「いつか対応する」は悪くないこと

事業、チーム、フェーズ、扱っている技術、タイミングなど、色々な状況があるので、正直、これというものは無いと思う。

その場、その時に合った方法や手段でいい感じに品質保証していくのが、僕の考えるQAディレクター。

引き続き、いい感じのQAディレクターとして高めていけるように、色々試行錯誤していこうと思う。




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