弱い心と足りない考え、そして消えない後悔

いわゆる黒歴史。
だからこそ、学びは多く、今につながっていると信じたい。


誰かを 無視 する。

自分が楽しく、幸せに生きる上で相手にしないという選択をすることがある。
それは、自分にとって大切な人ではなく、むしろ距離を取りたい相手であることが多い。
利用しようとしてくる人ならなおさら相手にしない。
でも、場の空気や、矛先が自分になったら。。。

僕は当時、本心では無視すべきでは無いと思いつつ、その場に流され、無視することに加担した弱い人間だ。

自分のことは考えた癖に、相手への考えが足りなくて、無視することでどれくらい相手を傷つけてしまうのか予想できなかった。
30年近く経とうとしている今も、僕の中で後悔としてずっと残っている。
TVのニュースや、誰かとの会話の中で、 無視 というワードが飛び交うと必ず思い出す。
それくらい強烈に後悔した思い出として残っている。
僕のリアルな実体験を書き残す。

中学1年の時、今まで一緒に遊んだり、スポーツをしていたグループの仲間の一人を、数人のメンバーが今日から無視な!!っと。
口聞いたらそいつも無視。
そんなしょうもない話だ。
残念なことに、僕は流されてその無視行為に加担してしまった。

なぜか?

正直、なんとなくだ。

無視されている人が嫌いなわけでもない。
無視し始めたメンバーが特別大事だったわけでもない。
確かに、無視される側になるのは嫌だった。
一番タチが悪いが、自分の保身と、その場の空気に流されて無視に加担した。

自分の意思を持って、無視する強い想いがあったわけでもない。
無視したら駄目だという強い信念があったわけでもない。
当時、自分が属していた小さなコミュニティーの中の空気に負けただけ。

このことは今でも思い出しても、自己嫌悪に陥る。
消して取り返すことも、取り消すことも出来ない思い出。

なんで無視なんかしたんだ。。。

無視している側からしたら、ゲームみたいなものだったのかもしれない。
ノリだったのかもしれない。
自分たちが持っている力を試したかっただけかもしれない。

たぶん、大した理由なんてない。

そんなものに僕は加担した。


無視されている人から話しかけられた時、完全に無視出来ないけど、冷たい反応というか、受け答えに困ったような対応をした。
その時のその人の目は今も忘れない。

怒りではない。
残念だ!とか、悲しみとか、ウソだろみたいな感情の目。。。

そんな中、一人だけ無視に加担しないやつがいた。
そいつも結果的に孤立した。
僕は自分の小ささに気付かされた。
でも、無視をやめるという勇気が沸かなかった。

本当にどうしようもないガキだ。。。


中3の頃、自分の罪の意識に押しつぶされそうで、無視されていた人に謝った。
「今更もういいよ!」
そんなことを言われた。

そこでまた自己嫌悪に陥った。

自分が楽になりたいから謝ったんだオレは。。。それに気が付いてしまった。

最初から最後まで、本当にどうしようもない。


無視に加担した瞬間。
その罪はもう消えない。

そして何より、自分自身が嫌いになった。

それでもどうにかして、その罪をどうしたら償えるのか考えた。
この先の人生、もう無視に加担しないこと。
自分の生き方に後悔が無いように、人を思いやり、わかり合えるように努力すること。
何より、空気に負けないこと。

過去には戻れない。
だからこそ、今の瞬間瞬間に真剣に向き合うようになったと思う。
正しい方はどちらか?ではなく、今の正解はどうか?でもなく、自分の価値観で「ダサい方」を選択をしないこと。

過去の罪は消えることはないと思っている。

せめて、これからの1日1日を丁寧に、後悔だけはしないよう一生懸命生きよう。

これはきっと、じいちゃんになるまで、息絶えるまで続く。


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