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自分の学歴と社会に苦悩した30代

僕は高卒だ。
正確には専門学校中退だ。

家庭の事情などで大学に行かなかったとかではない。
大学に対して行きたいと全く思わなかった。

小学校、中学校といわゆるお受験戦争時代を過ごし、すべて落ちて、結果的に地元の公立学校に進んだ。

学校の勉強も面白いと思ったものも少しはあったが、基本的にはめんどくさくて勉強しなかった。

親から勉強しろと言われたり、家庭教師がある日から来るようになったり、塾に通うことになったりと、世間一般的にみ見れば、お勉強する環境は十分すぎるほど与えられていた。

でも、全くしなかった。
テキトーにやり過ごしたり、時にはバックれたり。

お勉強に関しては、いわゆる根性無しの落ちこぼれだった。

高校は受験しなくてするところならどこでもよかった。

ちなみに、自分の選択を後悔しているという話をしたいのではない。
むしろ、全く後悔していない。

ただ、社会に出てから、特に30代は学歴というやつに苦しんだ。

何気ない会話の中で、日本の歴史の話や、世界史の話、数式に例えたり、英文法になぞった冗談を交わしたりと、みんな学生時代に学んだ内容をベースに冗談をいうことがある。

こんな時、僕は学生時代を適当に過ごしたため、それらのネタの面白さを理解できず、相手に説明させて、空気をおかしくさせていた。

卒業校の派閥のようなものもまったくの圏外。

仕事の内容に関しては、日々頑張っていたので、特に悪くは無かった。
ただ、コレらのことに苦しんだ。

学歴に対するコンプレックスを持ってしまった。

知らないことは、必要な時に必死で学び、理解して、使えるようになればいい(なるしかない)。

それ自体は良い。

仕事の内容以外のコミュニケーションに苦戦した。

そんな苦戦する場面が続くと、不思議なもので、仕事の成果は関係なくても自己肯定感は下がる。

そして、仕事自体へのモチベーションへも影響が出てくる。

負のループ突入。

学歴へのコンプレックスに苦しむと、本当にキツい。
なんか常に周回遅れ感を感じる日々。

結果、30代中盤に一度潰れたのだが、それまでは本当にしんどかったのは覚えている。



なんでこんなに苦しまなければならないのか?

過去を取り戻さない限り、この苦しみは消えないのか?

過去の自分は、そんなにダメだったのか?

そんなことを考えていた時、僕の中である意味諦めとも取れる結論が浮かんだ。

  • 過去に積み上げたもので人と比べることをやめよう。

  • 僕の人間性が関係なく、僕を何かのスコアにして行われる評価は全無視しよう。

  • 今、この瞬間、僕自身が自分史上最高であることだけに集中しよう。


自分が劣等感を感じるものは、今、この瞬間に手元に無いもの。

また、手元に無いからといって、また皆と同じ年数かけて手に入れる必要も、自分にとってはそこまでする価値は無いと思うもの。

興味があるなら今から学べばいい。

必要なら今から学べばいい。

僕は世間的にはバカでアホでもいい。

ただ、今、この瞬間だけは、僕の中では、自分史上最高であればいい。

そうあろう。

そんな風に考えるようになった。

開き直りと言えばそうかもしれない。
過去の自分を取り戻せないか?ということを諦めただけ。
無い袖は触れない。
ただそれを受け入れた。

でも、これは僕にとって非常に大事な考えになった。


誰もやりたがらないようなことを、迷わず自分から突っ込むことから始めた。

今、この瞬間の僕は最高であるために、この場の誰もやったことないことなら、僕がやっても同じ!!みたいな気持ちだったからだ。

そうすることで、新たな経験とスキルも勝手にツイてくる。

そんなチャンスを逃すのがもったいないとすら考えるようになっていた。
はやり実践が1番学べる。

そんなことの繰り返しで今の僕が出来上がっている。

この積み上げの結果、僕の仕事人としての価値も認められてきた。

ありがたいことに、リファラルではあるが、本来、書類審査からであれば門前払いくらいそうな会社の、鼻血出そうになるようなポストなどで、お声をかけてもらうこともあった。
こういった出来事は、自分がどれくら積み上がったのかがわかりやすい。

今、この瞬間。

これにとにかくこだわってきた日々の積み重ねは、間違いなく積み上がっている。


この日々のおかげで、出会った人達にも恵まれるようになったと思う。

【仕事の結果がなかなか出ない時の上司】
当時はマジでビビっていた相手(中身はめっちゃ気さくな人)
この前、久しぶりに飲んだ時に、仕事人として認めてもらっているころが伝わってくる言葉を頂いた。
この人は業界でもすごい実績を残している人。
まぁ僕からしたら雲の上の存在。
そんな人に、何者でもない僕が認めてもらった瞬間は、うまく伝えられていないが、本当に心から嬉しかった。

【仕事仲間】
色々な奇跡と縁によって、出会った仲間たち。
学歴だけを物差しにしている世界では、僕とまず交わることがなさそうなメンツ。
もし、今、この瞬間に振り切って動いていなかったら、こんなに仲良くはなっていなかったと思う。
こんなに信頼関係を築けていなかったと思う。
みんながいいやつってのもあるが、きっと今の僕を見て、認めてくれているのだと思う。
まぁそれ以上に僕がみんなを認めているのだが。
この仲間は僕の大切な宝だ。


繰り返しになるが、

  • 過去に積み上げたもので人と比べることをやめた。

  • 僕の人間性が関係なく、僕を何かのスコアにして行われる評価は全無視した。

  • 今、この瞬間、僕自身が自分史上最高であることを目指した。

僕の人生の日々を、その時あったドラマがまったく伝わらないようなスコアに変換すること自体おかしな話だと思っている。

一人苦悩し、歯を食いしばった日々や、一緒に悩み、苦しみ、喜びを分かち合った仲間とのかけがえの無い時間が、スコアになんかで表せるわけがない。表しようが無い。

僕の価値は僕が決める。
僕の価値は僕の仲間が知っている。

過去ではなく、今、この瞬間に集中することで、僕は学歴コンプレックスを克服した。
今は、学歴はもはやネタとして使えるくらいだ。

今、この瞬間の積み重ねが明日になるし、未来を作る。
本や漫画で使い古されている言葉かもしれない。
でも、本当にそうだった。

まだまだだが、それでもまあまあな仕事人にはなれたかな。

僕の積み上げはまだまだ続く。
これは死ぬまで続けられる。

つまり、死ぬ間際まで学べるし、伸びしろがある。

そう信じている。

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