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[詩]一室にて

壁掛けの絵も
貼り付けられたカレンダーも
テーブルの上の筆記用具も
全て留まっている

パタパタと開閉する内腿も
トントンとデバイスを叩く左中指も
クゥクゥと鳴り始める胃袋も
一部の生命活動として動いている

何らかの現象に意味を与えると時が取り憑く

円周に並んだカラフルな鳥の群れ
落ち着きを現す為の逆説的な揺れ

頭文字で紡がれるスケジュール
考えを纏める為の一定的な昇降

成果を求める鉛筆や消しゴム
生きていく為の因果的な蠕動

どちらも支えられている

どちらも物語になる

どちらも震えている

存在は受動性と能動性の掛け合わせ
タイムリミットが共存する物と者
解放後に完成する正しい配置図

保持とオノマトペ
意味と意識
客観性と主観性

須く灰になる





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