父の腫瘍で思うこと

悪性腫瘍で父が足の切断しかないと聞いたときは驚きと悲しみで愕然としました。なんで僕の父親が悪性腫瘍で苦しまなければならないのか。

僕の父は40代で肺がんを患いました。会社の行う健康診断で偶然にも肺がんが発見されました。その時はがんの発見が早かったこともあって肺の一部を摘出して抗がん剤を打つこともなく無事に闘病生活を母親と乗り越えることができました。そして、それから5年後に母が十二指腸の潰瘍が悪化して癌化していることがわかりました。母の担当医からは助かる可能性は低いと言われ手術をするか迷いましたが、医師に任せることにしました。

そして、母も十二指腸の癌を乗り越えて今は元気に生きてます。

なのに、またです。今度は父が足に癌が発見されました。

数か月前から足に違和感を覚えていて近くの病院で診察していたんですが、突然に血圧が150にまで上がり立ち上がることができないほどまでなりました。父の診断は突発性の高血圧と診断されたんですが、その数日後に足が突然腫れあがり、歩くことが困難になって改めて病院で診察を受けると足に腫瘍があると診断されました。その病院では手術も摘出もできないこともあり大学病院を紹介されて母と一緒に紹介された病院で専門の医師に触診とレントゲン写真から診断をされてその衝撃は本人も泣きました。僕も泣きました。父が足を切断すること以外は助かる方法がこの病院では手段がないと言われました。紹介された先生は他県から訪問している先生で切断以外の方法は私の病院に来れば切断以外の選択も可能かもしれないと言われて、片道100㌔先の大学病院に向かいました。

診察の結果は間違いなく悪性の腫瘍でした。ネットで調べてみたんですが、足にできる腫瘍は悪性の可能性が高く、転移型の腫瘍である可能性が高い傾向がある記事が目立ちます。僕の父も転移性のものかが運命の分かれ目。

まだ、組織の細胞検査は終わっていないのでわかりませんが、2021年6月15日火曜日に足にできた悪性の腫瘍をふくらはぎにある腓骨と筋肉の一部を摘出して、歩行をサポートする保護具を足のふくらはぎに装着させる手術で長時間が予想されるみたい。

父は今、県外の病院で孤独に病気と向き合い戦っています。

僕も母も父のそばにいてあげたいけど棲んでいる場所に戻らなければならなくて悲しくて涙が止まりません。でも父はもっと不安と恐怖と孤独と向き合っていることを考えると僕の悲しみなんてたかが知れているんじゃないかと思ってます。父の手術が無事に終わってまた元気に歩けることを望みます。

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