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二つの時代劇の「内憂外患」

NHK【鎌倉殿】最終録画取りという触れ込みで、いろいろ二ユースになっています。このタイミングで留飲を下げた人、下げなかった人、多種多様に影響を及ぼしていることでしょう。

テレビを見ない若年世代は、それを観たのか見ないのか、アンケート結果など見ないので判りませんが、多分みてないのでしょう。周りが意味もなく騒ぐのは、その反対ということですから。

キャストを見ても、それらしい役者を配して苦心惨憺している様子が伺えます。それでもテレビですから無理でしょう。

まあ見ようと思えば「スマホ」というのもありますが、【大河ドラマ】を観るならU-NEXT、無料期間限定、とあり、そこまでして若者は見ないと思います。

やっぱり動画YouTubeなのでしょう。私も個人的には、いまYouTubeを見る機会が多くて、特にひろゆき×成田の「テレ東弥次喜多道中膝栗毛」が面白いので、よく見てます。
やはり「公序良俗」の枠からはみ出したような設定ですから、いいのでしょう。"快刀乱麻"で諸悪をぶった切る快感(のふり)で留飲と血圧が一緒にさがるという妙薬です。
訊けばテレ東rehackという進攻動画で、大物政治家の脅威になっているというもっぱらの噂番組のようでした。
ついでに告知ネタがテレ東であったので読んでみました。

Tバック・裸エプロン…90年代伝説の深夜番組の熱狂を表現! グラドル役らも明らかに 2022年12月17日 7時0分 マイナビニュース

俳優の藤原季節が主演を務める、Paraviオリジナルドラマ『ギルガメッシュFIGHT』(12月24日25:15~)のキービジュアルと出演者が17日、明らかになった。『ギルガメッシュFIGHT』、同作はバブル崩壊後の1991年、テレビ東京にて情報番組として始まった『ギルガメッシュないと』のスタッフたちの実話から着想を得た、番組制作陣視点のフィクションドラマ。
テレビ東洋プロデューサー・栗田(大東駿介)は女性も見られる情報番組として『ギルガメッシュFIGHT』をスタートさせるが、内容が下品で数字も全く取れていない。
打ち切りが迫る中、ある場所で偶然見つけたテレビ東洋ディレクター・加藤(藤原季節)をスカウトし、一か八か、演出に抜擢する。 伝説のお色気番組を演出したディレクターの視点で描かれる、「エロ」に真正面から向きあったスタッフや出演者たちの熱き物語となる。
「ギルガメッシュFIGHT」制作陣営として、加藤の演出に戸惑いつつも次第に感化されていく元新聞記者でメモ魔の真面目なディレクター・名高圭介役に堀井新太、テレビが大好きでテレビ東洋に入った、明るい性格と愛嬌でスタッフに愛されるAD・北原役に大下ヒロト、番組のエロへのこだわりに若干引き気味だが、スタッフや出演者からの信頼も厚い頼れるAP・宇野くるみ役に生越千晴、スタッフと共に新たな企画を生み出し、成長していく構成作家・轟役に七瀬公が集まる。また番組出演者側には、一見軽薄そうだが制作サイドに寄り添いスタッフや共演者を気遣う番組メインMC・宮本秀樹役に姜暢雄、本当はエロが苦手だがとあるきっかけで伝統芸“高速ベロ”を生み出すことになるお笑い芸人・サワリー尾中役に永野宗典、真面目な性格で初のバラエティMCに真摯に向き合う巨乳グラビアアイドル・大沢ゆりえ役に出口亜梨沙、類まれなるタレント性や先を見通す力を加藤ディレクターに見出され番組に抜擢されるTバックの女王・西岡亜紀役に真島なおみ、夢と現実に悩みながらも裸エプロン姿で「夜食ばんざい」に登場、そして「ランジェリー歌謡祭」では大きな決断を下すことになるセクシー女優・石川あゆみ役に杉本愛莉鈴、報道畑にいながら突如「ランジェリー歌謡祭」の司会に抜擢されることになるテレビ東洋ベテランアナウンサー・高田敬役に安東弘樹が決定した。 
というものでした。

そのテレビ番組の話しですが、今やっている「鎌倉殿」と「赤ひげ」の二つの時代劇ですが、この二つのコンビネーションがまったく判らない。

私のいっている意味が理解しないでしようが、内容と時代が異質というのは判りますが、関連する項目が見当たらない(といっても個人主観ですから無理ないことです)。

よくあることですが、他人にいくら説明しても判ってもらえない領域というのがあって、ここで展開している話がそれです。

「鎌倉殿」と「赤ひげ」~、どんな接着剤を使ってもはがれてしまう。ま他人に傷付けない程度に、1人で騒いで気晴らししております。

原作: 山本周五郎『赤ひげ診療譚』

『赤ひげ』(あかひげ)は、1965年(昭和40年)4月3日に公開された日本映画である。東宝配給。監督は黒澤明。主な出演は三船敏郎、加山雄三。モノクロ、東宝スコープ、185分。
原作は山本周五郎の『赤ひげ診療譚』(新潮社ほか)で、江戸時代後期の享保の改革で徳川幕府が設立した小石川養生所を舞台に、そこに集まった貧しく病む者とそこで懸命に治療する医者との交流を描く。
決して社会に対する怒りを忘れない老医師の赤ひげと、長崎帰りの蘭学医である若い医師・保本登との師弟の物語を通して、成長していく若い医師と貧しい暮らしの中で生きる人々の温かい人間愛を謳いあげた映画である。

画像赤ひげ』ネタバレ感想・解説・考察|三船敏郎、最後の黒澤映画 | 映画

主人公の青年、保本登(加山雄三)が小石川養生所へ続く坂を上り、養生所の門をくぐっていく後姿の場面から映画が始まる。登は3年間の長崎への留学を終えて、幕府の御番医になる希望に燃えて江戸に戻って来た。オランダ医学を修め、戻れば父の友人である天野源伯が推薦し、幕府の医療機関への出仕と源伯の娘で許嫁のちぐさ(藤山陽子)と結婚するはずであった。
しかし、ちぐさは登の遊学中に他の男と恋仲になり、子供まで生んでいた。そして幕府の医療機関として配置されたのは小石川の施療所であった。自分の知らない間に養生所の医師として働くように段取りがつけられていた。納得できない登だが、幕府からの辞令であるため何も出来ず、小石川養生所の所長で通称・赤ひげと呼ばれている新出去定(にいできょじょう:三船敏郎)に会うために養生所を訪れた。
江戸に帰れば御目見医の席が与えられるはずであると思っていたが、しかしその門の前に来た時に、まさかこんな処へ自分が押し込められるはずがないと彼は思った。初めて会った時に、赤ひげは鋭い眼つきでじっと見つめ、決めつけるように登に言った。「お前は今日から見習いとしてここに詰める」。この日から医員見習いとして養生所に住み込んだ。登は全く不服で、酒を飲み、御仕着も着ず、出世を閉ざされた怒りをぶちまけて赤ひげの手を焼かせるのであった。

登は養生所内の薬草園の中の座敷牢に隔離されている美しく若い女(香川京子)を見た。店子を三人も刺し殺したというがぞっとするほど美しい女であった。
赤ひげが不在中の夜に、この女が登の部屋に忍び込んでくる。何人もの男を殺した娘と知りながら、喩えようもない美しさに惑わされ隙を見せた時に、知らない間にこの女が袖を回して気がつくと着物の袖で羽交い絞めにされて殺されかけたところを間一髪で赤ひげに救われる。
怪我を負った登を赤ひげは叱らず「恥じることはないが、懲りるだけは懲りろ」と治療に専念する。そして女人の手術に立ち会い、まだ麻酔が無い時代での開腹手術で手足を固定されて、泣き叫び、血が飛び、腸が出てくる余りの凄まじさに失神した。
危篤状態の蒔絵師の六助(藤原釜足)の病状を診て、病歴から胃癌であると登が言うとオランダ医学の専門用語「大機里爾」という言葉を使って赤ひげは「違うぞ。
この用語はお前の筆記にもちゃんと使っているぞ」と言われて、登はぐうの音も言えず、自分の不甲斐なさを知る。
そして医術といってもあらゆる病気を治すことは出来ず、その医術の不足を補うのは貧困と無知に対する闘いであると赤ひげは諭し、そして「病気の影には、いつも人間の恐ろしい不幸が隠れている」と語る。六助が死んで、娘おくに(根岸明美)から六助の不幸な過去を聞いて登は、改めてその死に顔を見ながら不幸を黙々と耐え抜いた人間の尊さを知り、醜いと感じた自分を恥じた。むじな長屋で死んだ車大工の佐八(山﨑努)とおなか(桑野みゆき)の悲しい恋の物語を佐八の死の床で聴いて胸に迫るものを感じていた。

登は、御仕着を着るようになり、そして赤ひげの往診に同行するようになった。やがて松平壱岐守(千葉信男)から五十両、両替屋の和泉屋徳兵衛(志村喬)から三十両と実力者から法外な治療代を受け取る赤ひげに驚くが、裏長屋にすむ最下層の人間たちの治療費に充てる赤ひげは、社会が貧困や無知といった矛盾を生み、人間の命や幸福を奪っていく現実に怒り、貧困と無知さえ何とか出来れば病気の大半は起こらずにすむと語った。
そして岡場所で用心棒を赤ひげが撃退して12歳のおとよ(二木てるみ)を救い出した。赤ひげは、この娘は身も心も病んでいるからお前の最初の患者として癒してみろ、と彼女を登に預ける。恐ろしく疑い深く、また変に高慢で他人を寄せ付けない娘であった。

許嫁のちぐさに裏切られるなど心の傷を負っていた登だが、人を憎むことしか出来ず、すねてばかりいるおとよの中に、かつてのいじけた自分を見るような気がしていた。登はおとよを自室で昼夜もいとわず看病を続けた。やがておとよは次第に心を開いていき、登が高熱で倒れた時には枕元で看病するのであった。
その後おとよは、あるきっかけから長次(頭師佳孝)という7歳の男の子と知り合う。貧しくその日の食う物にも事欠く長次のために、自分の食事を減らしてまで分け与えるまでに心は優しくなっていった。だがある日長次の一家が鼠取りを食べて一家心中をはかり、養生所に担ぎ込まれてきた。貧しいゆえの所業であったが助かる見込みは無かった。おとよは、この地に伝わる井戸の中にその人の名を呼べば呼び戻せる言い伝えを信じて、必死で井戸の中に向かって長次の名を呼ぶのであった。

登はもはやかつての不平不満ばかりを並べる人間ではなかった。今は裏切ったちぐさを快く許せるまでに成長していた。そしてちぐさの妹であるまさえ(内藤洋子)と夫婦になることとなり、その内祝言の席で、天野源白の推薦で幕府のお目見得医に決まっていたが、小石川養生所で勤務を続けたいとまさえに言い、彼女の気持ちを確かめる。

登は赤ひげと小石川養生所へ続く坂を上りながら、自身の決意を伝える。赤ひげは自分が決して尊敬されるべき人物でなく、無力な医師でしかないと語り、登の養生所に掛ける情熱に対して反対するが諦めないので、最後に赤ひげは登に「お前は必ず後悔する」と忠告する。
登は「試してみましょう」と答える。赤ひげは登に背を向けて小石川養生所の門をくぐっていく。登はその後を追っかけて行く。
その上の大きな門はちょうど、二人の人間がしっかりと手をつないでいるかのようにも見えて未来を暗示している。最初に来た時はこんな処へ押し込められるのかと思った登には、この時には素晴らしい門だと思った。

主人公の青年、保本登(加山雄三)が小石川養生所へ続く坂を上り、養生所の門をくぐっていく後姿の場面から映画が始まる。

登は3年間の長崎への留学を終えて、幕府の御番医になる希望に燃えて江戸に戻って来た。オランダ医学を修め、戻れば父の友人である天野源伯が推薦し、幕府の医療機関への出仕と源伯の娘で許嫁のちぐさ(藤山陽子)と結婚するはずであった。しかし、ちぐさは登の遊学中に他の男と恋仲になり、子供まで生んでいた。そして幕府の医療機関として配置されたのは小石川の施療所であった。
自分の知らない間に養生所の医師として働くように段取りがつけられていた。納得できない登だが、幕府からの辞令であるため何も出来ず、小石川養生所の所長で通称・赤ひげと呼ばれている新出去定(にいできょじょう:三船敏郎)に会うために養生所を訪れた。

江戸に帰れば御目見医の席が与えられるはずであると思っていたが、しかしその門の前に来た時に、まさかこんな処へ自分が押し込められるはずがないと彼は思った。初めて会った時に、赤ひげは鋭い眼つきでじっと見つめ、決めつけるように登に言った。
「お前は今日から見習いとしてここに詰める」。この日から医員見習いとして養生所に住み込んだ。登は全く不服で、酒を飲み、御仕着も着ず、出世を閉ざされた怒りをぶちまけて赤ひげの手を焼かせるのであった。

登は養生所内の薬草園の中の座敷牢に隔離されている美しく若い女(香川京子)を見た。店子を三人も刺し殺したというがぞっとするほど美しい女であった。赤ひげが不在中の夜に、この女が登の部屋に忍び込んでくる。何人もの男を殺した娘と知りながら、喩えようもない美しさに惑わされ隙を見せた時に、知らない間にこの女が袖を回して気がつくと着物の袖で羽交い絞めにされて殺されかけたところを間一髪で赤ひげに救われる。
怪我を負った登を赤ひげは叱らず「恥じることはないが、懲りるだけは懲りろ」と治療に専念する。そして女人の手術に立ち会い、まだ麻酔が無い時代での開腹手術で手足を固定されて、泣き叫び、血が飛び、腸が出てくる余りの凄まじさに失神した。

危篤状態の蒔絵師の六助(藤原釜足)の病状を診て、病歴から胃癌であると登が言うとオランダ医学の専門用語「大機里爾」という言葉を使って赤ひげは「違うぞ。この用語はお前の筆記にもちゃんと使っているぞ」と言われて、登はぐうの音も言えず、自分の不甲斐なさを知る。

そして医術といってもあらゆる病気を治すことは出来ず、その医術の不足を補うのは貧困と無知に対する闘いであると赤ひげは諭し、そして「病気の影には、いつも人間の恐ろしい不幸が隠れている」と語る。

六助が死んで、娘おくに(根岸明美)から六助の不幸な過去を聞いて登は、改めてその死に顔を見ながら不幸を黙々と耐え抜いた人間の尊さを知り、醜いと感じた自分を恥じた。むじな長屋で死んだ車大工の佐八(山﨑努)とおなか(桑野みゆき)の悲しい恋の物語を佐八の死の床で聴いて胸に迫るものを感じていた。
登は、御仕着を着るようになり、そして赤ひげの往診に同行するようになった。やがて松平壱岐守(千葉信男)から五十両、両替屋の和泉屋徳兵衛(志村喬)から三十両と実力者から法外な治療代を受け取る赤ひげに驚くが、裏長屋にすむ最下層の人間たちの治療費に充てる赤ひげは、社会が貧困や無知といった矛盾を生み、人間の命や幸福を奪っていく現実に怒り、貧困と無知さえ何とか出来れば病気の大半は起こらずにすむと語った。
そして岡場所で用心棒を赤ひげが撃退して12歳のおとよ(二木てるみ)を救い出した。赤ひげは、この娘は身も心も病んでいるからお前の最初の患者として癒してみろ、と彼女を登に預ける。恐ろしく疑い深く、また変に高慢で他人を寄せ付けない娘であった。

許嫁のちぐさに裏切られるなど心の傷を負っていた登だが、人を憎むことしか出来ず、すねてばかりいるおとよの中に、かつてのいじけた自分を見るような気がしていた。登はおとよを自室で昼夜もいとわず看病を続けた。
やがておとよは次第に心を開いていき、登が高熱で倒れた時には枕元で看病するのであった。その後おとよは、あるきっかけから長次(頭師佳孝)という7歳の男の子と知り合う。貧しくその日の食う物にも事欠く長次のために、自分の食事を減らしてまで分け与えるまでに心は優しくなっていった。
だがある日長次の一家が鼠取りを食べて一家心中をはかり、養生所に担ぎ込まれてきた。貧しいゆえの所業であったが助かる見込みは無かった。

おとよは、この地に伝わる井戸の中にその人の名を呼べば呼び戻せる言い伝えを信じて、必死で井戸の中に向かって長次の名を呼ぶのであった。

登はもはやかつての不平不満ばかりを並べる人間ではなかった。今は裏切ったちぐさを快く許せるまでに成長していた。そしてちぐさの妹であるまさえ(内藤洋子)と夫婦になることとなり、その内祝言の席で、天野源白の推薦で幕府のお目見得医に決まっていたが、小石川養生所で勤務を続けたいとまさえに言い、彼女の気持ちを確かめる。登は赤ひげと小石川養生所へ続く坂を上りながら、自身の決意を伝える。赤ひげは自分が決して尊敬されるべき人物でなく、無力な医師でしかないと語り、登の養生所に掛ける情熱に対して反対するが諦めないので、最後に赤ひげは登に「お前は必ず後悔する」と忠告する。
登は「試してみましょう」と答える。赤ひげは登に背を向けて小石川養生所の門をくぐっていく。登はその後を追っかけて行く。その上の大きな門はちょうど、二人の人間がしっかりと手をつないでいるかのようにも見えて未来を暗示している。
最初に来た時はこんな処へ押し込められるのかと思った登には、この時には素晴らしい門だと思った。

キネマ旬報ベスト・テンで第1位に選ばれたほか、1965年第26回ヴェネツィア国際映画祭で男優賞(三船敏郎)、サン・ジョルジョ賞などを受賞。国際カトリック映画事務局賞


「鎌倉殿の13人」最終回OPでサプライズ!

2022年12月18日 21時06分 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』配信

ドラマでは、この13人の一人だった若き義時が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかが描かれる。製作発表時、脚本を手掛ける三谷幸喜は以下のようにコメントしていた。「頼朝が死んだあと、2代目の将軍・頼家という若者がおりまして、この頼家が2代目ということもあって、『おやじを超えるぞ!』と力が入りすぎて暴走してしまう。
それを止めるために、13人の家臣たちが集まって、これからは合議制で全てを進めよう、と取り決めます。これが、日本の歴史上、初めて合議制で政治が動いたという瞬間で、まさに僕好みの設定です。今はまだ、この13人の名前をご存じの方はおそらくほとんどいないでしょうが、このドラマが2022年にオンエアされて、その年の暮れぐらいになると、もう日本中の皆さんが13人全員の名前を言えるようになると確信しております。この13人が勢力争いの中で次々と脱落していくなか、最後に残ったのが『北条義時』です。いちばん若かった彼が、最終的に鎌倉幕府を引っ張っていく最高権力者になる。そこまでを、今回のドラマで描いていきたいと思っています」

初回のエピソードタイトルは「大いなる小競り合い」。1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた時代、北条義時(小栗旬)は伊豆の地で兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らと平穏に暮らしていた。そんな折、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみである八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで、清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒。義時の状況が一変していくこととなる。(編集部・石井百合子)

三谷幸喜脚本・小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)が18日に最終回を迎え、タイトルの“もう一つ”の意味が明らかとなり、視聴者を戦慄させた(※ネタバレあり。最終回の詳細に触れています)。

「鎌倉殿の13人」最終回放送日に豪華キャスト集結!

本作は、鎌倉時代を舞台に、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時(小栗旬)が武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていく物語。最終回・48回のサブタイトルは「報いの時」。後鳥羽上皇(尾上松也)が義時を討伐すべく挙兵した「承久の乱」、そして義時の壮絶な末路が描かれた。

最終回で焦点が当てられたのは「承久の乱」という歴史的な大事件ではなく、義時のたどる運命。体に異変が起き、みるみるうちに弱っていく義時。その真相がつまびらかになる怒濤の展開もさることながら、とりわけ注目を浴びたのが義時と姉・政子(小池栄子)との会話に登場した「13人」という言葉。

「13人」とは、もともとは源頼朝(大泉洋)の亡き後、2代目将軍の頼家(金子大地)を支えた宿老たちの数を指していたが、ここで義時が口にしたのは頼朝の死後、死んでいった者たちの数だった。運慶(相島一之)に仏像を彫らせた義時は、自分に似せたというその仏像を見るなり激怒。「それにしても血が流れ過ぎました……。頼朝さまが亡くなってから何人が死んでいったか。梶原殿、全成殿、比企殿、仁田殿、頼家様、畠山重忠殿……」と名を挙げていき、「これだけで13。そりゃ、顔も悪くなる」とつぶやいた。

まさかのタイトル回収に、SNS上では「そういう意味?」「そっちだったの!?」「三谷さんすごい」「まさかのオチ」と騒然。さらに恐ろしいのが、その後の展開。うっかり頼家の名を挙げた義時だが、政子には病死したと伝えており、政子は「待って。頼家がどうして入っているの? だっておかしいじゃない。あの子は病が死んだとあなたが」と詰め寄った。ラストシーンでの小栗の鬼気迫る演技も反響を呼び、「小栗旬凄い」「壮絶」「すさまじいラスト」など視聴者を大いに沸かせた。


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編集構成#つしま昇  図Twitter #つしま昇1218


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