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不死鳥トランプ説は誇大フェイクか

トランプ氏暗殺未遂事件当日のシークレットサービス警備態勢について調査開始 アメリカ国土安全保障省 総合 2024-07-18 04:37

アメリカ・トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、国土安全保障省は、大統領の警護をするシークレットサービスの警備態勢について調査を始めたことを明らかにしました。 画像 cnn


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13日にトランプ氏の選挙集会の会場で起きた事件で、ライフル銃の射程内である建物の屋上に容疑者の男が立ち入ることを許したとして、シークレットサービスが中心の警備態勢に不備があったのではないかとの指摘が相次いでいます。

こうした事態を受け、国土安全保障省はシークレットサービスを対象に、当日の警備態勢についての調査を始めたと発表しました。また、連邦議会下院のジョンソン議長は17日、現地メディアに対し、「事件を調査する超党派のタスクフォースを速やかに下院に設置する」と述べたほか、シークレットサービスのチートル長官の辞任を求める考えを示しました。 以下割愛
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トランプは「神に選ばれし者」…暗殺未遂で進む神格化、米国は制御不能の「カオス」で内戦勃発の一歩手前  JBpress

深刻な分断、反トランプ勢力の間では「自作自演」の陰謀論も

2024.7.18(木)藤 和彦(藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー)

1.トランプ前大統領は7月15日、ミルウオーキー州で開催された共和党大会に登場し、11月の大統領選の党候補に正式に指名された。トランプ氏が公の場に姿を見せたのは13日の暗殺未遂事件以来初めてだ。事件で負傷した右耳がガーゼのようなもので覆われていたトランプ氏は発言しなかったが、会場では大歓声と「USA」コールが起きた。

「災い転じて福をと為す」ではないが、トランプ氏の事件直後の対応は見事だった。

 青空にはためく星条旗を背景に、流血したトランプ氏がシークレットサービスの制止を振り切り拳を突き上げる写真が、同氏が「強いリーダー」であることを全世界に印象づけたからだ。

トランプ氏が銃撃を受けながらも致命傷を免れたことから、キリスト教右派・福音派の支持者らは「同氏が『神から祝福された』候補である」との考えが広がっており、選挙戦で宗教的な崇拝を奨励する動きが一段と強まっている*1。

 社会の現状に大きな不満を抱くトランプ氏の熱狂的な支持者は、同氏を「神に選ばれし者」とあがめていると言われていたが、この傾向はますます強くなるだろう。(7月15日付、ロイター)

2.米国は制御不能の「カオス」状態

 共和党内では反トランプ派も少なからず存在したが、今回の事件を契機に一枚岩になった感がある。これに対し、与党民主党は高齢不安を抱えるバイデン大統領の進退を巡って揺れている。このままの勢いが続けば、トランプ氏が再選する可能性が高いだろうが、気になるのは米国社会の深刻な分断だ。

 ロイターが16日に公表した世論調査によれば、84%が「大統領選後に過激派が政治的な暴力を引き起こすことを懸念している」と回答している。有権者の8割以上が米国は制御不能な「カオス」に陥りつつあると捉えているのだ。筆者が注目したのは、「トランプ氏が暗殺されていたら米国で内戦勃発の可能性もあった」との主張がなされたことだ。
 このことを指摘したのは、米マサチューセッツ大学ローウェル校のアリー・バーリガー教授(専門は犯罪学と法学)だ。バーリガー氏は「トランプ氏が致命傷を負っていたら、米国では長年見られなかったような水準の怒りや不満、憤り、敵意が表出していただろう」と危機感をあらわにしている*2。

*2:【解説】トランプが暗殺されていれば「内戦勃発」の可能性もあった(7月16日付、クーリエ・ジャポン)

 トランプ氏は自らを「負け組」だと認める支持者の間で仲間意識を生み出す媒介的な存在となっている。「救世主(メシア)」のような存在になりつつあるトランプ氏が暗殺されることになれば、唯一の望みを失った支持者の怒りが爆発し、米国全体に騒動が広がる事態になりかねないというわけだ。

 米国では「内戦」という言葉が当たり前のように使われるようになっているが、多くの政治学者も現状を憂慮している。

「米国の分裂状態はベトナム戦争時代よりも深刻だ」との危機感が生まれる中、『アメリカは内戦に向かうのか』(東洋経済新報社、2023年)という物騒なタイトルの書籍が出版された。

 著者であるカリフォリニア大学のバーバラ・ウォルター教授(専門は政治学)は、世界の内戦に共通する要因を見つけ出し、「米国が内戦の危機の瀬戸際にある」と結論づけた。ウォルター氏が内戦の危機の根拠としているのはアノクラシーという政治形態だ。

 以下割愛

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