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世は、メディアに牽引され

「時の人」とは誰をさすのか、いい場合もあれば悪い場合もある。もちろん時代を一世風靡した時の人は、沢山いますが、ボクシングと同じように、いずれ、終わりが来て勝者が敗者に転ずる。

スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫が21日、都内で行われた「スタジオジブリの今後に関する記者会見」に出席。宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』(全国公開中)の興行成績について、宮崎監督が「かつてないくらい気にしていた」ことを明らかにした。記事引用

宮崎駿監督の最近の動向だが、まったく同じ評価で映画監督山田洋二氏にも、同様の評価があった。当然に寂寥感はあるが、それをいくら嘆いても仕方ない。いずれわが身に襲い掛かる人間の性。

2023年09月22日

「メディア王」ルパート・マードック氏

「メディア王」ルパート・マードック氏が一線退く意向 長男引き継ぐ

9/21(木) 23:34配信 毎日新聞

ルパート・マードック氏=2018年10月、AP

 米国などで「メディア王」として知られるルパート・マードック氏(92)は21日、主要メディアを傘下に持つ「ニューズ・コーポレーション」や「FOXコーポレーション」の経営の一線から退くと表明した。両グループの経営は長男ラクラン氏(52)が引き継ぎ、マードック氏は名誉会長となる。

 マードック氏は声明で「職業人生を通じて、日々ニュースに関わってきた。今後もそれは変わることはないが、異なる役割を担うのに適切な時機だ」と述べ、従業員らに謝意を示した。

 ニューズ・コーポレーションは米紙ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズ社、FOXコーポーレーションは保守系ケーブルテレビ局FOXニュースなどを傘下に持っており、米共和党や保守派の論調に強い影響力を持っている。

 FOXニュースなどの傘下メディアはトランプ前米大統領に近いメディアとして知られていたが、2022年の中間選挙後はトランプ氏から距離を置く姿勢を強めた。20年大統領選が「不正な選挙だった」と根拠なく訴え続けるトランプ氏に対して、マードック氏が見切りをつけたとの見方が広がった。

 一方、FOXニュースは20年大統領選を巡ってトランプ氏に同調して「集計機の操作で大規模な不正があった」と報じたことを巡り、集計機メーカーから名誉毀損(きそん)で損害賠償を請求され、23年4月に7億8750万ドル(約1164億円) 和解。
米メディア大手のニューズとフォックス、再統合を検討
毎日新聞 2022/10/15 19:55(最終更新 10/15 19:55)
ニューズ・コーポレーション本社=ニューヨークで2017年12月15日、石川直人撮影

 世界的なメディア王、ルパート・マードック氏が率いるメディア大手の米ニューズ・コーポレーションと米フォックス・コーポレーションは14日、両社の再統合を検討していると明らかにした。それぞれ統合条件を調べる特別委員会を設けた。統合が実現すれば、大手新聞から主要放送局まで抱える複合メディア企業が復活することになる。

 ニューズは米ウォール・ストリート・ジャーナルのほか、英国やオーストラリアの主要新聞を保有する。フォックスは主にFOXニュースやスポーツ番組を放送している。 マードック氏は2013年に…

キース・ルパート・マードック
(Keith Rupert Murdoch、1931年3月11日 - )は、アメリカの実業家。メディア・コングロマリットのニューズ・コーポレーションを立ち上げ、世界的なメディア王として知られる。
ニューズ・コープとフォックス・コーポレーションの株主、共同会長という立場でテレビや新聞、映画、雑誌、音楽産業、インターネットなどを中心とした世界に散らばるメディア企業を率いている。長年オーストラリアを拠点としていたが、1985年にアメリカ合衆国でフォックス放送を創設した際に連邦通信規則との関係でアメリカに帰化した。

生い立ち「マードック家」

オーストラリアのビクトリア州メルボルンに、1931年に生まれる。ジャーナリストであった父のキース・マードック (Sir Keith Murdoch) はオーストラリアの名門社会の一員で、第一次世界大戦での報道で活躍し、当時のオーストラリア首相ビリー・ヒューズの個人的なアドバイザーでもあった。
またメルボルンの新聞「ザ・ヘラルド」などを所有し、オーストラリア一政治的影響力の強い新聞社社長・メディア経営者となった。キースは1928年にエリザベス・ジョイ・グリーン(後のエリザベス・マードック (Elisabeth Murdoch) と結婚し、息子ルパートと三人の姉妹をもうけた。キースはルパートの少年時代の不出来さに不満を持っており、息子が自分のあとを継ぐことを絶望視していた。ルパートはキースに反抗的であった。母エリザベスは103歳まで生き、生涯ルパートに強い影響力を持った。ルパートはメルボルン郊外のジーロングにある名門校ジーロング・グラマー・スクール (Geelong Grammar School) で学び、オックスフォード大学のウースター・カレッジ (Worcester College) へ進学し、学生新聞「チャーウェル(Cherwell)」で広告を販売していた。

彼のメディアグループの拡大の経緯については「ニューズ・コーポレーション (1979-2013)」も参照

メディア界へ

1952年、父キースの急死(享年67歳)によりルパートは学業半ばでオーストラリアに戻り、父の跡を継いでメディアグループのオーナーになろうとしたが、相続税を払った後にはザ・ヘラルドなどの主要な事業は残っておらず、アデレードの新聞「ザ・ニューズ (The News) 」などがかろうじてルパートの手元に残った。ザ・ニューズの社長となったルパートは、アデレード近くで起きた少女殺人事件で逮捕されたアボリジニのマックス・スチュワート (Max Stuart) の冤罪と死刑反対を主張し大キャンペーンを行った。
この結果スチュワートは冤罪が認められ釈放され、ルパートは大いに名を上げたが、このキャンペーンの実際の功労者は編集長のローハン・リヴェットであった。

ニューズ・コーポレーションの設立

マードックはザ・ニューズ紙をもとに持株会社ニューズ・リミテッドを創立し、オーストラリア各地の新聞を買収して1970年代にはオーストラリア有数のメディア・グループへと成長させた。1964年にはオーストラリア初の全国紙「ジ・オーストラリアン」を発行し、政治的影響力も高めている。
また1969年にはロンドンのザ・サン買収。毎号カラーのヌード写真を掲載するなど一部の顰蹙を買いつつも労働者階級の人気を得ることに成功。1970年代には同じく英国のメディア王であったロバート・マクスウェルと激しく争いながら英米各地の新聞を次々買収し、1979年にニューズ・コーポレーションを設立した。1980年代にはイギリスの名門紙タイムズ、アメリカの映画会社20世紀フォックスの買収、アメリカでのテレビ・ネットワークフォックス放送の設立など事業を拡大し、その経済力・政治的影響力は世界規模に拡大している。1987年にはかつて父が所有し本拠としていたヘラルド・アンド・ウィークリー・タイムズ社 (The Herald and Weekly Times Ltd) の買収についに成功し、父のメディア王国を取り戻した。ウイキペディア

2005年には当時世界最大のSNS・MySpaceを買収。2007年、ウォールストリート・ジャーナルの発行元であるダウ・ジョーンズを傘下に収める。2011年7月、「ニュース・オブ・ザ・ワールド」の盗聴事件に絡み(同紙はこれが原因で廃刊)、ニューズコーポレーションCEOとしてイギリス下院の調査委員会に召喚された。

2012年7月22日、子会社のニューズ・インターナショナル社は、マードックが傘下の英有力紙の経営陣から退いたことを明らかにした。

2013年6月28日、ニューズ・コーポレーションがエンターテインメント分野を主に担う21世紀フォックスと出版分野を主に担う新しいニューズ・コープに分社化された。両社の最高経営責任者(21世紀フォックスでは会長も兼務)を引き続き務める。2019年3月20日、ウォルト・ディズニー・カンパニーが21世紀フォックスの大部分を買収した[1]。しかしディズニーは既に放送ネットワークであるABCを所持しているため寡占が懸念され、フォックス放送とその関連事業は新会社が運営する事となった。そのため同日フォックス・コーポレーションが営業を開始し、マードックはその会長を務めている。

政治的スタンス

1970年代半ばまでは、ルパート・マードックのグループ各紙は左派であるオーストラリア労働党やイギリス労働党支持だったが、その後は右派であるオーストラリア自由党やイギリス保守党支持に回る。マードックは「リベラルどもを潰そう」とも発言している。一般的に傘下のメディア企業が親米・親イスラエルなどの姿勢をとり、これまでロナルド・レーガンやマーガレット・サッチャー、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ、デービッド・キャメロンといった新保守主義・新自由主義の政治家を支持してきており、マードック本人も保守主義者である。しかし、保守主義者ながら反王制であることでも有名で、特にイギリス王室に対する報道は激烈である。本人は自分自身を「リバタリアニズムの信奉者」だとしてる。

写真 マードックに反旗を食らったロジャー・エイルズ会長兼CEO(写真)辞任

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