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ことば巧に人を、だます!!!

巧言(こうげん)令色(れいしょく)鮮(すく)なし仁(じん)

どこを見ても選挙批評記事ばかりで、そこから抜け出すのに苦労する。私の場合は投票前日の30日タイムリミットと区切ったので、では次に何をしようと考えた。いや、なかなかネット記事がそれ一色では、圏外脱出するには、多大なパワーが必要だった。

枕記事として、甘利落選寸評など。

甘利氏は、自民党幹事長としては初となる小選挙区落選、比例復活したものの、幹事長辞任の意向を表明した。江田氏は、当初圧勝の予想だったが、結果は、同じ自民党の対立候補との票差が前回は4万5000票だったのが、今回は約1万3000票という僅差、得票率は前回の54%を下回る52%、候補者擁立を見送った共産党票(絶対自民には入れない)の前回選挙での得票率が10%であったことを考えると、実質的には大幅な得票減。こちらでも、落選運動の効果が相当あったと言えるだろう。 冒頭引用

ホーム記事 郷原信郎 弁護士Profile(元東京地検特捜部)

\ /記事ネタを拙著ブログ内で検索していると、ピカピカ光った記事に出会った。そのタイトルが「小保方晴子」だった。話はやや古いが、選挙前に、これと「エーテル」を交えて書く、と約束していながら果たせなかった。そこでこれを機会に書いてみたい。選挙色を払拭するにはもってこいのネタだった。

その関連記事を当たっていると、その該当記事を書いた「異色ライター」が目を引いたので、その前に、こちらも面白そうだと調べてみた。それで判ったことは、もっか現役のシナリオライターで、前歴がアイドルタレントという、破天荒な例歴が気になったので情報をかき集めてみた。

■旺季志ずか(おうき・しずか) 徳島県阿南市出身。立教大学卒業後、脚本家になる。「特命係長只野仁」「カラマーゾフの兄弟」「ストロベリーナイト」「屋根裏の恋人」「女帝」「佐賀のがばいばぁちゃん」など多数のテレビ脚本を手がける。また小説「臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」「モテ薬」や、古事記ミュージカル「天の河伝説」の作・演出も務める。2018年からはアイドルグループ「吉本坂46」のメンバーとして活動している。配信のみのプロデュース公演「抱腹絶倒コメディ『夢かリアルか!?』」(2月26日、3月5日)も開催する。

画像Instagrammer News 旺季志ずかさんのインスタグラム写真 - (旺季志ずかInstagram)「ワクワク新プロジェクト始動! 旺季志ずか
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すでに数冊の著作を出しているプロライターで、関西で番組も作っていた。私の場合は、エンタメテレビはまったく見ないので、その方面の知識と興味はない。そのカテゴリー年代に入らないので、「親ガチャ」と同じ違和があって、それを知らなくても生きられる価値観であるし、言及に値しない。

で中身をいろいろ読んでみると、

■SNSって、生活の中の“キラキラした部分”だけを書くんですよね。朝から夫婦げんかしてても「今日は夫とディナー」みたいにワイングラスの写真をアップしていたら、載っているのはほんの一部のキラキラなのに、その人の生活全体がキラキラしたものに見える。そんな仕組みは、十分に分かっているんです。キラキラが全てじゃないし、仕事がうまくいっていたり、良い作品ができたことなんかが綴られていても、当然、その裏には生みの苦しみがイヤというほどあるんです。部分抜粋

その結果"SNS"を辞めてみたとか、元アイドルとしては案外変則かなとおもっいていた。だからそれが「小保方晴子」にフォーカスして記事を書くのは必然だったのかと思った。もっとも出版社やり手編集者の推薦も或る事は否定しない。

また他にも「小保方晴子」関連記事も同出版社から出ているので、時の流行り、時世(2014年当時)のトレンドだったかもしれない。

私はなぜ小保方晴子さんに惹かれるのか?――「ストロベリーナイト」脚本家が綴る“ガラスの天井”
旺季 志ずか genre : エンタメ 2020/11/08
 STAP細胞事件で小保方晴子さんが世間に名を知られてから、早6年の月日が経った。このSTAP細胞事件をモチーフに『モテ薬』という小説を書いたのは、「ストロベリーナイト」の脚本で知られる旺季志ずかさんだ。「リケジョ」の星だった小保方さんになぜひかれたのか、取材を通して感じた「男社会」について、旺季さんが綴った。
「小保方晴子」――その名を知らない人はいないだろう。彼女がこの世にあらわれたとき、私はなぜか強烈に惹かれた。
 2014年に世界中を驚かせた「STAP細胞事件」。小保方晴子さんは、山中伸弥さんのiPS細胞を凌ぐノーベル賞級の新発見をした科学者として、彗星のごとくあらわれた。一時は、割烹着姿の彼女の姿をメディアで見ない日はないほどで、「リケジョ」という言葉が世間を賑わせた。が、それも束の間、研究不正の疑いが噂されるようになり、結局、『ネイチャー』に投稿された論文は撤回、最終的に不祥事の責任を取るようなかたちで小保方さんは退職を余儀なくされた。

彼女はすべてを失ったのではなかったか?
 そして、数年後、女性写真の巨匠・篠山紀信の被写体となって『週刊文春』のグラビアを飾ったとき、驚愕した。あれほどの大きな事件があったのにもかかわらず、何事もなかったかのように、まるで女優のような微笑を浮かべている。

 彼女はすべてを失ったのではなかったか――?

 しかし彼女はたしかに、そこにいて、美しい姿で生きている。それも世間の日陰にこっそり隠れるのではなく、しっかりと背筋を伸ばし、私はここにいる、と表舞台に胸を張っている……。

 当の事件は違和感が残る幕切れだった。いや、本当に「STAP細胞事件」に終止符は打たれたのか?

 若く美しい女性研究者、「リケジョの星」があらわれたと思ったら、いきなり、世間から「捏造の科学者」と呼ばれるまでになってしまった。すべてが小保方晴子さんのせいになって、理研の研究環境や、ヒト・モノ・カネにまつわる組織的な問題にはいっさいメスが入らなかった。

 どうしても真相が知りたい。彼女への興味が、事件の取材をして脚本家としてなにか書いてみたいという情熱となった。
「味方をしてもらえるなら、取材を受けます」
「本当のこと」を知っていると思われるSTAP細胞の共同研究者、若山照彦教授に手紙を書いた。しかし若山教授からは丁重なお断りのお返事をいただいた。「日本の科学者の信頼を失ったことに非常に責任を感じており、日本の科学力のレベルの高さを世界に示すことで信頼性を取り戻したい、そのためには研究を全力で進めなければならない」と改めて真摯な決意が述べられていた。

 さまざまな関係者に会って話を聴く中、いちばん話を聴きたかった小保方さんの、代理人なる男性の方と接点ができお会いした。小保方さんの著書にも登場するその方がおっしゃるには「小保方の味方をしてもらえるなら、小保方は取材を受けます」とのこと。

 私は迷った。だが、結局、会わないことを選んだ。

中略

 どんなに強力なウィルスでも撃退する免疫細胞の研究をしていた美人研究者が、異性を強烈に惹きつける物質を偶然に発見、その効果から「モテ薬」と呼ばれ、世界中から「世紀の発見」ともてはやされる。だが、その論文通りに実験しても再現できなかったことから研究不正なのではないかと大騒ぎになる。そして殺人事件が起きる――。

 小保方晴子さんが成り上がるために使ったのは、その才能なのか? それとも「モテ薬」だったのか?

 女性が才能を遺憾なく発揮し輝ける社会は、万人にも優しいはず。女性が、優しさ、包容力、美しさ、その女性ならではの魅力を全開にして生きられない社会は不幸だ。真の「一億総活躍社会」その到来を願ってやまない。女性の自殺率が上がっているというニュースを聞くにつけ、改めて心からそう思う。


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※巧言(こうげん)令色(れいしょく)鮮(すく)なし仁(じん) — 「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)仁(じん)に近(ちか)し」<論語(ろんご)・子路(しろ)>は、これに対する語。 原文. 子曰、巧言令色、鮮仁。「孔子」 儒学の成立儒学の創始者は、孔子(前551〜前479年)です。孔子が生きていたのは、春秋時代。統一国家が滅亡し、各地に覇者が現れ、天下の覇権を争っていた時期だった。口先でうまいことを言って人に媚びへつらう様を意味として使う言葉。




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