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追悼 中山俊宏・慶応義塾大教授 死去

中山俊宏さんが死去 慶応大教授

2022年5月9日 20:46 (2022年5月9日 23:11更新) 日本経済新聞

中山俊宏・慶応大学教授 国際政治学が専門で米国研究者として知られる慶応大教授の中山俊宏(なかやま・としひろ)さんが5月1日、くも膜下出血のため死去した。55歳だった。
告別式は近親者で行った。青山学院大で国際政治学者の故永井陽之助氏に師事し、博士号(国際政治学)取得。1990年代に国連日本政府代表部専門調査員を務めた。慶応大教授に加え日本国際問題研究所上席客員研究員も兼務。気鋭の米国研究者としてメディアでも積極的に発言した。

著書に「アメリカン・イデオロギー」「介入するアメリカ」など。〔共同〕



並大抵ではない民主党の政権奪還 意識の上では分断国家
笹川平和財団 2020.02.17
「2020年:アメリカ社会の変化と大統領選挙」
 笹川平和財団(東京都港区、会長・田中伸男)の日米グループは2月7日、財団ビルの国際会議場で講演会「2020年:アメリカ社会の変化と大統領選挙」を開催。米オハイオ州立ヤングスタウン大学のポール・スラシック教授と慶應義塾大学の中山俊宏教授が、11月の大統領選挙へ向けた民主党の候補指名の行方や、米国社会の「地殻変動」などについて鋭い分析を披瀝しました。
 スラシック氏は、民主党のアイオワ州党員集会で、ブティジェッジ前サウスベンド市長が事前の予想に反し大きく躍進した要因の一つとして、バイデン前副大統領が穏健派の支持を集めきれず、第二の候補を探していた穏健派の一部の票がブティジェッジ氏に流れたとの投票動向を挙げました。当初、民主党では20人以上が指名争いに名乗りを上げる異例の混戦となっていましたが、多くが選挙戦から離脱し、ニューハンプシャー州予備選(2月11日投票)の結果を受けさらに3人が撤退して、候補者は8人となっています(13日現在)。大票田のカリフォルニアを含む16州などで予備選・党員集会が行われ、全代議員(3979人)の約3分の1が割り振られる3月3日(火曜日)の「スーパーチューズデー」を経て、候補者はさらに絞り込まれるとみられます。スラシックス氏はカリフォルニア州が今回、スーパーチューズデーに組み込まれたことを踏まえ、「ほとんどここで様相が決まってしまう」との見通しを示しました。
冒頭のみ掲載

中山俊宏教授 ポール・スラシック教授 

笹川財団


中山 俊宏
(なかやま としひろ、1967年2月14日 - 2022年5月1日)
日本の国際政治学者。国際政治学博士。慶應義塾大学総合政策学部教授、元防衛省参与。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科元教授。日本国際問題研究所客員研究員。専門は、アメリカ政治外交、アメリカ政治思想。
青山学院大学では永井陽之助、押村高らに師事。2001年、青山学院大学から『米国共産党研究にみる政治的知識人エートスの変容』で博士(国際政治学)の学位を取得。2022年5月1日、くも膜下出血で死去、55歳没。

1967年 東京都に生まれる
1984年 サウスダコタ州ウォータータウン高校卒業
1986年 青山学院高等部卒業
1990年 青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業
1993年 同大学院国際政治経済学研究科修士課程修了
1998年 日本国際問題研究所アメリカ研究センター研究員(-2004年)
2001年 青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了、博士(国際政治学)この間、ワシントン・ポスト紙極東総局記者(1993-94年)、国際連合日本政府代表部専門調査員(1996-98年)を務める。
2004年 日本国際問題研究所主任研究員(-2006年)2005年 ブルッキングス研究所客員研究員(-2006年)
2006年 津田塾大学国際関係学科助教授(2007年より准教授)
2010年 青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科教授(-2014,3)2014年 慶應義塾大学総合政策学部教授2019年 防衛省参与(-2020年)2022年5月1日 死去。

著作 単著 『アメリカン・イデオロギー――保守主義運動と政治的分断』(勁草書房、2013年)『介入するアメリカ――理念国家の世界観』(勁草書房、2013年) 論文
ウイキペディア










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