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「有隣堂」100年の歴史

「有隣堂」は骨董コレクションの著名老舗

■ロンドンで中国芸術国際展覧会が開かれ、故宮の文化財735点が披露された。その2年前、日本軍は満州から山海関を越え華北に侵入し、国民党政府は日本軍と共産党軍に挟まれていた。日本政府はいわゆる廣田三原則を掲げ、国民党政府に共産党軍を掃討するよう圧力を強め、軍部は「北シナ政権を絶対服従に導く」とますます強気になっていた。一方共産党軍は、抗日救国の8・1宣言を発し、いわゆる長征を敢行して長期戦に入った。この大変な状況のなかで大量の文化財をロンドンに運ぶ余力がどこにあったのか不思議なくらいであるが、ともかく英国の軍艦「サフォーク号」に展示物を運んでもらった。英国は中華民国が幣制改革を行ない銀本位制・通貨管理制を導入するのに協力しており、関係がよかったのである。

この見出しは、20世紀初頭、世界に散った王朝の宝 日中近代の知られざる秘史 「清朝秘宝 100年の流転」 BSプレミアム、でした。

その番組の最後に「有隣堂」の孫「藤井善三郎」(現会長)が、故宮秘宝コレクションを紹介したものがあります。
それを観る限りでは、有隣堂は古書店というより日本有数の骨董店と見るべきでしよう。

参考記事
藤井斉成会有鄰館(ふじいさいせいかい ゆうりんかん)は、京都府京都市左京区岡崎にある、中国の古美術が中心の私立美術館。公益財団法人藤井斉成会が管理・運営している。藤井斉成会は、滋賀県出身の実業家・藤井善助(藤井紡績(後の藤井)創業者)が収集した東洋美術コレクションを保存展示するための機関として大正15年(1926年)に設立された。日本の私立美術館としては草分けの1つである。京都市登録文化財の建物は地上3階建てで、屋上に朱塗りの八角堂を乗せた東洋風の展示館は設立当初からのもので、展示室内部も昭和初期の雰囲気をとどめている。国宝1件、国の重要文化財9件を含む所蔵品は、中国の殷(商)から清まで各時代の青銅器、仏像、書画、陶磁器など多彩である。珍しい収蔵品として広く知れ渡っているものは、科挙試の際に使用されたとされる、四書五経とその注釈全60万字を細かい楷書で表裏全面に書いたカンニング用の下着(丈134cm)である。
一般公開は原則として、2月-7月、9月-11月の毎月2回(第1・第3日曜)12:00-15:30のみ。ウイキペディア

いまnote上では、「有隣堂」店内の威風が人気のようですが、そのことと、「骨董有隣堂」とは異次元の出来事のようですから、この孫「藤井善三郎」については、興味外ではないかと思われました。

いまではSNSサイトの中身をみて判るように、深くは追わない。表層部分のさわり、だけ判ればそれでいい、という傾向ですから、ここで「有隣堂」が古書店か骨董店か、判定する必要もありません。

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