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「アンドロイドは電気音叉のなんちゃらかんちゃら」(原題:チューナーアプリには気をつけろ!)

タイトルは、ウマイこともじろうとしてよくわからなくなったのでスルーしてください。

オケで団員の方が何人かのチューナーアプリでピアノのピッチを計ったら、それぞれのアプリで違う数値が計測されて困ったと言う話題がありました。

ピアノの調律にも、今やチューナーアプリは手放せなくなっています。

ピアノの調律は全ての音をサポート無しで合わせてると思われがちです。ほぼ正解ではあるのですが...必ず基準の音と比べて次の音を合わせていく、の繰り返しなので、最初の1音だけは絶対に道具のサポートが必要です。

最初の「A」の音を取るための道具、それが以前は音叉でした。特定の音の高さ(440Hzや442Hz)が出る音叉を鳴らして、ピアノのA音を同じ高さに合わせて調律スタートです。

それが今は多くの調律師が音叉の代わりにチューナーアプリを使って最初のAを合わせています。

ちなみにアプリ以前にもデジタルチューナーは存在していましたが、なんとなく調律に使うのはモグリだよねみたいな風潮がありました(恥ずかしながら僕もそう思ってましたが、もちろんそんなことはない)。チューナーアプリが許されてこれが許されなかったのはなんだったんだろう。

そんなすべての基準になるチューナーが、アプリごとやその時によって違う数値を出してしまうと大問題です。でも、思い当たる節はあります。

僕はKAWAIのチューナーアプリを使っていますが、計測してみて「あれ?こんなにピッチ高いかな?」と思うことがあります。そんなときには一度アプリを終了してもう一度開くと「やっぱそうだよね」と言う数値がでます。

これ、どうやらハードウェア的な問題みたいです。

処理が間に合わなくなる問題

スマホのCPUの処理能力が追いつかなかったり、メモリが足りなくなって処理の遅延が起こり、おかしな数値を出してしまうようです。KAWAIのアプリがおかしくなるのもアプリを立ち上げてから数日そのまま使い続けたときです。

かんたんな暗算をふだんは問題なくできるのに、お腹が痛かったり何か他のことをやりながらだと間違える、みたいなそんな感じです。

最善の環境でなくてもいかに正確な動作をするか、というのはソフトウェア側の課題でもあると言えなくもないのですが、専門の身内や友人に聞いたところ、特にAndroidは機種ごとのスペック差がありすぎてシビアな計測系のアプリの動作保証は難しく、信頼性はかなり低いとのことです。(僕がApple信者だから言ってるわけではないですよ!)

アプリごとの精度の違いはそこまで大きくは感じないので、アプリ選びでは厳しい状況でもきちんと動作するか、が重要になってきます。

他には格安のスマホだと正直、かなり低性能のマイクのものもあるので(経験談)集音の問題もあるんじゃないかと思っています。

もはや音叉には戻れない

デジタルのものにはこういった問題はつきものです。

車のバックカメラも、いま写ってる映像は本当にリアルタイムのものなのか?フリーズしてない?という懸念は常にあります。

かと言って、もはや音叉には戻れません。

確かに音叉で音を取ったほうが玄人感は出ますが、音叉って温度変化で簡単にピッチが変わってしまい、ちょっとでも欠けたりするともう正確な音ではなくなる、ある意味デジタルチューナーより信頼性は低いです。(寒い日にはポケットに入れて常温にしておかないと平気で1〜2Hz上がってるレベルです)

総合的にはチューナーアプリのほうが信頼性が高いのでこれからも使っていきたいですが、改めてこのあたりには気をつけないとなと考えています。

・なるべく高スペックのスマホで使う
・動作の面で信頼性のあるアプリを使う
・アプリを最新ver.に保つ
・毎回アプリを再起動してから使う
・他の処理と並行させない

何を使ってもゼロリスクと言うことはあり得ないので、便利なものは適切に恐れて、その上できちんと対策をして使いこなしていきたいです。


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