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世の中の多くのピアノは力を出し切っていない
ピアノのメンテナンスは調律だけしておけば完ぺきだと思われがちです。
でも実は調律ってピアノのメンテナンス全体の半分も占めていなくて、世の中のピアノの大半は残りの部分手つかずなことが多いです。
ピアノの全メンテナンスを優先度順に分けると
こんな感じでしょうか。
A【必須な作業】 →弦の断線や音が出ない故障などの修理
B【ほぼ必須な作業】 →音を合わせる調律
------------ここまではやっていることが多い--------------
C【やったほうが良い作業】→ハンマーの整形や動きが悪い部品の交換など
D【やるとより良い作業】→鍵盤の高さなどの調整
E【(弾き心地には影響がないという意味で)やらなくても問題ない作業】→外装のクリーニングなど
A〜Bまでは当然されていることが多いです。
そこまでが完ペキでも、そのピアノのメンテナンス全体の50%くらいが終わったと言える状態。
でも感覚的には多くの方が「Bまでやれば95%くらいのメンテナンスが終わっている」と思われている気がします。
やったほうが良いのにやってないメンテナンスがあるということは
ピアノがその分の力を出し切っていないことになります。残り50%もの力を出していないピアノがほとんどなのはもったいないなあと思います。
理由はいくつかあると思います
調律師が提案しないことには始まらないので、ピアノの状態をわかりやすく正確に伝える方法を試行錯誤しています。(これが難しい)
そういったメンテナンスはプロ用で、自分のレベルでは分不相応だと思っている方も結構いるので、そこの誤解も解いていきたいですね。
もちろん誰しもピアノにかけられる予算との兼ね合いはあるので、どこまで手を入れていくのかというのはそれを抜きには決められませんが、まずはピアノの状態をきちんと把握してもらうことから始まると思います。
とにかく、どのピアノにもまだまだ可能性が秘められているよ!ということを伝えていきたいです。
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