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習いごとから趣味へ

「中学に入ったら部活が忙しくなって、ピアノのレッスンやめちゃったんです」

調律先でお客さまからけっこう聞くお話です。
確かに授業、試験、部活、遊び、と中学生って大人より全然忙しいですよね。興味の対象もどんどん増えていくでしょうし。

昔はそこで調律もストップしてしまうケースが多かったですが、最近は弾いていない間の調律の必要性が浸透してきたようで、それでも調律をつづけてくれる方が多くてうれしい限りです。

とは言え…やはり親御さん的にはお子さんが打ち込んでいたピアノのレッスンをやめてしまうのは残念そうですが、そんなとき数年前に取引先の楽器店の営業の方が話していた言葉を思い出します。

「レッスンをやめて“習いごと”から“趣味”になってからが本番です!」

どうしてもレッスンをやめる=ピアノをやめることのような気がしてしまいますが、実はピアノが“習いごと”から脱却して“本当に好きなこと”や“一生楽しめること”になれるチャンスなのかもしれないです。

僕自身も高校生までバイオリンを習っていましたが、どうしても子供の頃ってやるのが当たり前になって義務感があったり、教養や将来のためという感覚だったり、必ずしも自発的に楽しめていなかったです。レッスンをやめて大人になってからのほうが断然下手になってますが、趣味の一つとして楽しめています。

もちろんそのためにレッスンをやめるのが良いということではなくて、レッスンを受けながら趣味にできればベストだと思います。趣味として楽しむためにも土台は絶対に必要ですしね。何かしらの理由でやめざえるを得なくなったときもポジティブに捉えられるなあというお話です。

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