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さくら 西加奈子

人気者のお兄ちゃんとお兄ちゃん大好きな美人の妹、ラブラブ両親と可愛いワンちゃんと僕の円満家族。お兄ちゃんが若くして命を落とす前と後のお話。

西加奈子さんの本からいつも学ぶこと。

ひとつは、自分は自分であること。
確立した自分をいつも持っていることが重要なのではない。自分というものがわからなくて、自分探しをして模索している自分ですら自分なのだということ。

もうひとつは、不思議な力を信じること。
宗教を信じろということではない。誰もが心の中にある、自然から感じ取る、不思議な、神秘的な力を信じることには何かしらの生きるパワーがあるということ。

恋とか愛とか、感情に形はないけど、自分の中で確かに感じるものはある。ミキちゃんがお兄ちゃんに感じてた狂気的にも思えるそれは、家族としての粋を超えたものだったのかもしれないけど、そのことに答えはない。心から愛情を感じること、相手を欲すること、相手を別の誰かのものにしたくないこと、その感情だけが確かなものなのであって、それに恋だの愛だのは、何も形を持たないただのラベルのようなものだと思った。

また強烈な、愛の話を読んだなぁー。
都度胸に突き刺さるものを、簡単に言葉にすることはできない。んだけど、とりあえず私も、嬉しいことに、ありがたいことに、好きな人に、たまに条件反射的に、尻尾を振ろう❗️

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