始まりはいつも雨
6月15日 ヤクルト対ライオンズ @メットライフドーム
大雨の中、燕たちは再び山賊に立ち向かう。
昨日のゲームを振り返ると、まさかまさかのいきなりの山賊攻撃におとうさんがノックアウトされ、いいところなく大敗して終わった、と普通は終わるところだが、ヤクルトファンにとっては1つ大きな出来事が。
ずっとトンネルの中でもがいていた、廣岡が今シーズン初ヒット!やっとやっとやっとやっと開幕した。
廣岡の開幕を自分のことのように喜ぶ青木さんやハフ、気合いの雄叫びをあげた五十嵐さん、ブルペンから覗きに来た梅ちゃん。彼らの表情を見たら本当に泣けてきた。辛く長かったこの2ヶ月半なんだろうな、そしてそれを近くで見ていた選手には自分のことのように嬉しいんだろうな。
さらに、ライオンズ一塁手の山川さんまで、一塁に来た廣岡をそっとグラブでお尻を叩きひっそりと祝福する。
一本の重みや打てない辛さは、山川さんのような名選手も通った路、理解できるのだろう。(そして、やっぱり沖縄出身の人にはいい人が多いな、と思うのであったw)
日付変わって、本日。
大雨の中、いそいそとメラドに着き、試合前練習を覗くべくネット裏まで進むと、廣岡はトスバッティング中だった。こころなしか廣岡の表情も硬さが取れたように見えた。
廣岡が打てない時期、ヤクルトファン内でもかなり辛辣な意見を耳に、目にした。思いや考えは人それぞれなのであえて何も言いわないが、そんな中で、「廣岡はロマンだ」と言う方もいる。
私も、廣岡にはロマン感じる。村上くんとは違うタイプの和製大砲出現の予感。まだまだ道の途中かもしれないけど、寿命が100年時代。気長に待つわ。
廣岡と村上、そして塩見、山崎には燕の未来が掛かっている。
燕の未来のロマンを見せてくれる選手がいるかと思えば、一方、こちらは男のロマン、歩んできた路のロマン、燕史のロマンとでも言うのだろうか?
本日の先発の石川投手。
またしても、またしても。
気迫のナイスピッチング!!としか言いようのない。
素晴らしいの一言。
少ない球数でサクサクとアウトを重ねる。
襲いかかる山賊たちを、進塁されても、すんでのところでひらりと交わす。
その姿に私は本当に涙が出てきそうで、涙を誤魔化すために慌てて売り子さんを呼び止めレモンサワーを注文した程。
かっこいい。
本当にかっこいいです。文句ないです。エースです、カツオさん。
打線も今日は石川さんを早い段階で援護し、青木さんの1本もでて駄目押しも。
8回で流石に石川さんが捕まりかけた時、いや、もうここまでやったら十分、ご苦労様。さあ、あとはしめるだけ、梅ちゃん、石山で終わりだな!
、、なんて安直に考えていた私を小旗で往復ビンタするように、まさかの梅ちゃん2連続押し出しに、まさかのマクガフが打たれる、。。。またしてもまたしても、、此の期に及んで逆転されるとは。。
8回裏の逆転は体力も精神力も奪われる。この大雨の中、いっそ湖に身を投げようかしらと思うほどの辛さだった。
そんな弱気になった私を今度はつば九郎がくちばしでつつくかのごとく、ライオンズサイドのエラーから着々と3塁まで進塁、そして、荒木様様。荒木さま!
代打の切り札男がまたしてもやってくれました。
同点!そして山田もしっかり犠牲フライで逆転。
震えた。
雨が何かの神様を呼んだのか?
そして9回裏の石山本願寺。
最後の一球がミットに入った瞬間、なんだか先月の連敗ゴタゴタとか交流戦でのグダグダとか昨日の大敗とか全てぶっ飛ばしてくれた。
今日勝てたのは大きい。
そんなセリフは死ぬほど言ってきたけど、今日も言う。言っちゃうよ。
今日の勝ちは大きいよ。
もちろん、そもそも4点差をひっくり返されてる問題とか継投問題、いろいろある。でも、負けなかったんだ。今日。負けそうだったのに負けなかった。その感覚を忘れないで欲しい。
明日、また明日。山賊に勝って勝ち越しだ!!
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