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逃げ恥スペシャルを見て号泣して余韻に浸っているから、ぜひ感想を共有させてほしい件について

いやーやってましたね逃げ恥スペシャル。そもそもドラマはあまり見ないタイプなのですが、母が見ていたので一緒に見てしまいました。そして見事号泣。何がいいって、小ネタを挟みつつも社会問題がふんだんに詰め込まれている件なんですよね。そしてすごいのが、どんな人生の選択をした人に対しても傷つけない優しい内容になっていること。私の経験上、社会問題を扱うコンテンツって、その社会問題にたいしてpro(賛成)とcon(反対)がいるからどうしても炎上することも多いような気がしていたのですが、まさに多様性をすべて包み込んで、どんな選択をしても後押ししてくれているようなドラマでした。そりゃ流行るわ・・・持論ですが、社会を良い方向に変える方法の一つとして教育は有効だと思っているので、マジで道徳とか社会の授業で扱ってほしい。昔は女性はクリスマスケーキに例えられて、25歳を超えたら価値がないみたいな風潮もあったけど、今は一人で生きるという選択も悪くない世の中になっているとか、出産の際痛い思いをしないと子供に愛着がもてないと言われていたけど、今は無痛分娩っていう選択肢もあるとか(無痛分娩でも痛い人は痛いらしい)、LGBTQの人達の性的嗜好も尊重すべきとか、結婚したら必ず女性は男性の名字を名乗らなければならないという風潮はもう古いとか・・・。なんでも受け入れられる世の中になってほしいと願うばかりです。

そして私が特に共感したポイントを下記に挙げさせていただきます!!

①沼田さんの格言

平匡さんが上司に1か月の育休を取りたいと申し出た時、プロジェクトリーダーは「男が長期で育休を取るなんて・・・」と難色を示します。その話を聞いた沼田さんはプロジェクトリーダーに対して「あなたは津崎君が”育休で”会社を長期休むから嫌なの? ”育休”じゃなくても、家族の介護とか本人の病気とか、”育休”以外の理由で長期で休む可能性もあるよね? ”人間”が仕事をする以上、その可能性は否めない。大事なのは、休む理由ではなく、誰が休んでも仕事が回るような体制をリーダーが整えておくことじゃないかな」と言いました(記憶で書いているので原文ママではありません)。

このセリフ聞いたとき、「ホンマこれなー!!!」と叫んでしまいました。うちの会社の、いや日本中の全管理職の耳に向かってこのセリフ叫びたい。属人的な仕事の振り方よりも多能工化してくれ。うちの会社の管理職はいつも、「○○さんがいて仕事の内容分かっているから彼(女)に任せておけばいい」とその人の仕事の内容を理解しようとしない。それではだめです。「自立させること」と「押し付けること」は違う。多能工化して、誰が休んでも回るような体制が作られれば、育休以外でも例えば副業とかでも休みやすくなって、多様な働き方がもっと促進されていくのではないでしょうか。休みやすい環境を作ることは、ブラック企業や少子化とか様々な観点から日本社会にとってとても大事だと思います。どうでもいい企業理念よりもこの沼田さんのセリフを社訓にしてほしい。

②男性は共感してもらう機会がないことが多い

このシーンは少し反省しました。みくりは女性同士で話を聞いてもらって「辛い」という感情をまわりの人と共有できているが、平匡さんはその機会がみくりよりもなかった。男性は「男らしくあれ」というジェンダーロールのもと、あまり感情を共有したがらない、弱みを見せたがらないということに気づき、平匡さんの感情をくみ取ろうとするシーンです。

女性って共感ベースで話が進んでいきますもんね・・・。私もめちゃめちゃ愚痴を言う機会も聞く機会も多い。女性はそういう機会が比較的多めですが、男性は1人でため込んでしまうパターンも多いとのこと。そういえば私、彼氏に愚痴を聞いてもらうことはあっても、彼氏の愚痴を聞いたことはあまりないな・・・と思ったので、即彼氏に「嫌なことあったら私に愚痴を言ってもいいんだよ、今まで聞かなくてごめんね」とLINEしました。ジェンダーといえば女性の話みたいな風潮がありますが、実際は男性も含まれています。「男は女よりも稼ぐべき」や「男は弱みを見せるべきではない」というのも全てくだらないジェンダーロール。そんなジェンダーロールは全て捨てて、男も女もフラットな社会であってほしいものです。

③コロナで大切な人に会えない辛さ

これも泣いた・・・。子供が生まれてからコロナが流行り、赤ちゃんに感染させないためにみくりと赤ちゃんは蓼科の実家に帰って平匡さんだけが関東?に残ります。赤ちゃんはすくすく育っていくのに平匡さんに合わせられない辛さ・・・平匡さんももしかしたらもう二度と会えないんじゃないかという恐怖にかられます。

私自身まだ結婚もしていなければ子供もいないので同じ境遇ではないですが、実家を出て友達もいない地で働いています。しかも彼氏も遠距離恋愛中なので緊急事態宣言中は誰とも会うことが出来ず、本当にしんどかったです。単身用の狭いアパートで誰とも話さない日が続いて、気が狂いそうでした。コロナで大切な人に会えないというのは本当につらい。そしてそれが生まれたばかりのかわいいわが子ならなおさら・・・。号泣してしまいました。そしてその後の「生きてさえいれば、必ずまた会える」というセリフにも号泣。東京の感染者数が1000人を超えて再びの緊急事態宣言かという、世の中が不安にかられているまさに今、「生きてさえいれば、必ずまた会える」というセリフは勇気がもてるものでした。希望を捨てずに生きていたいと思います。

上記3つが特に共感・感動したシーンでした!!!冒頭でも言ったように、学校で道徳や社会の授業の題材として使ってほしいレベルのドラマでしたが、もう一つ付け加えるのならば、やはり社会で意思決定をする立場の人に見てほしいと思います。国の色々な制度を決める人や会社の管理職の人等に見て頂いて、今はこんな社会問題があるということを認識し、解決できるような制度を作ってほしい。数十年後このドラマを見た時に「あの時はこんな社会問題があったんだ~遅れていたんだな~今は全て解決してるよ~」なんて言えるような社会になっていたらいいなと思います。

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