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2020年2月こども哲学@横須賀学院小学校

先月に続き、横須賀学院小学校の1年生と2年生、それぞれのこども哲学の時間に参加しました。

一年近く共に過ごしてきたクラスメイトだからこそ、率直な意見を言って互いの衝動や感情がぶつかる場面もあるとのこと。そこで、今回は「ともだち」について考えることになりました。

まずは、クラスメイトの〈好みの〇〇〉を当てるゲームでウォーミングアップ。好きな授業の科目、好きなポテトチップスの味、好きな遊び場など、3択から回答を推測して1つに絞ります。8名〜10名の小グループに分かれてチーム内で対話して回答を推測、正解すれば得点を獲得できます。

1年生は、自分の答えを押し通したくて大声でアピールする子、ジャンケンで決着つけようとする子、途中で少数意見派の子が泣き出したりと、スムーズにまとまりませんでした。こども哲学のおやくそくの「ひとの話をよくきく」よりも「おもったことを素直に言う」を優先する様子があちこちで見られましたが、泣き出した子に声掛けしたり、休み時間に一緒に過ごして気持ちの切り替えを助けたりして、ともだちへの配慮も感じられました。

2年生は、大声アピールやジャンケンではなく、多数決で決めようと提案する子が多かったです。1つの答えにまとめるために、少数派の子どもを説得しようとしたり、チームメイトの推論を聞いて意見を変えたりするなど、周りの声に意識を向けて聞こうとする姿勢がみられました。

最後はクラス全員で、ともだちについて不思議に思ったことを問いだしして、みんなで考える時間をとりました。

・ともだちってどうやってつくるの?
・どうしたらともだちじゃなくなる?
・ともだちってどうして「ともだち」って言うの?
・はじめは「なにアイツ」と反感をもっていた人ほど、ともだちになれちゃうのはなんでだろう?
・遠く離れてもともだちと言える?
・ともだちだけど、なぜケンカもするの?
・ともだちなのに、どうして意地悪したり、助け合ったりするの?など

対話のプロセスから、今回も新たな問いがたくさん生まれました!

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