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クリエイターの自我ってどこまで出して良いのかな

こんにちは。イラストレーターのヨシサコツバサ(@283__________)です。
月1~2でnoteを更新するといいつつ、筆が乗ってきたので今週も書いちゃいました。
更新頻度は多くなったり少なくなったりするとは思うのですがきままに書きたいことを書いていきたいと思います。

さて突然ですが、「あのクリエイターは作品は良いんだけど人間性がちょっとな~」「クリエイターが自我を出しすぎるのは萎える」というネガティブなつぶやきを耳にしたりSNSなどで目にしたことはあるでしょうか。私はあります。なんなら私も似たようなことを言われたことがあります。
この話題を見聞きするたびに「クリエイターが作品以外にも自身のパーソナルな部分や、日常やぼやきを発信すること」ってバランスが難しいな~と感じてしまう自分がいます。

かくいう私もnoteという自我をさらけだす場をせっかく設けたのでね!
今回はこの事に関して私が考えることを経験も交えてつらつらと話していきたいと思います。


私自身の経験と考察

最初っから自分語りかよ!と思われたらすみません。でもこういうコラムって自分語りしてなんぼじゃないですか?違ったらごめん。

まず最初に述べた通り「あのクリエイターは作品は良いんだけど人間性がちょっとな~」「自我出しすぎて萎えた」という話は稀に耳にしても逆パターン(人間性はいい/自我は抑え目だが作品は微妙なパターン)はあまり耳にしない気がします。
そりゃそうですよね。そもそも作品が良くないと名前も挙がらないし話題にすらならんよな。
その昔私も、絵を投稿しているアカウントで普通に日常の話や性格がなんとなく見えるような投稿、特に弱音や愚痴なども頻繁にぼやいていた時期もありました。その結果まあまあ人が離れていきました。まあこれは私の人間性がもともとあまり良いものではなかったので当然っちゃ当然ですよね。(当時は性格も今よりかなりひねくれてましたし)
しかも弱音や愚痴を出しまくることで似たような性質の人やコンテンツが寄ってきます。そしてさらに暗い思考になる。負のループです。
さすがに反省したので絵に本腰入れ始めた段階でそのような投稿は意識的に少しずつ減らしていきました。習慣を変えたら性格も徐々に丸くなった気がする。

しかしパーソナルな部分を封印して絵と告知だけを淡々とアップし続けていたところ、今度は「SNSだけ見てると人間味が感じられなくて淡々と作業をこなす機械的なイメージだった」と言われるようになりました。以前は良くも悪くも尖った発信をしていた私ですが、最近知ってくれた方はその時期の私の事は知らないわけですから。
機械的な感じも個人的にはそれはそれでカッコいい感じもあるし良いな~と思うのですが、一個人のクリエイターとして活動するのであればやっぱり多少の人間味はにじませていた方が良いのかな、とも思いました。親しみも持ってもらえそうですし。

たどり着いた解決法

結論から言うと作品はコンスタントに発信しつつ、たま~にnoteとかこういう場所で自我を出したり日常のことをぼやくぐらいが私のいまの活動スタイルには合っているのかもという気づきを得ました。
絵に関して言えば、最近はイラストレーターが増えたことにより、なんだか供給過多ぎみだな~と感じています。
人が増えればライバルや比較される対象は増えますし、イラストレーターの形も多様化されます。そうなると「誰が作ったか」というネームバリュー的なものがより重要視されていくような気がします。これはイラストレーターだけでなく他のジャンルでもある事だと思います。
作品の魅力や評価と人間味が直結するケースは確かに存在しますが、必ずしもそうであるとは限りません。ですがどんな人が作っているかが分かるだけでも、仕事依頼やイベント(展示)に足を運んだりするハードルがぐっと下がることもあると思います。もしそうであれば、たまには人となりが分かるような発信はあっても良いかなあと思います。

余談

個人的には、上記のことは顔出しに関しても少し似てる気がします。まあ顔出しも自我の一部だし・・・。
スーパーで売っている野菜のパッケージにもたまに「私が作りました」といった農家さんの顔写真が貼られているのを見かけます。おそらくこれは消費者に安心して買ってもらうためなのと、作ったものにより責任を持ってリリースするためなのかなあと考えたりしました。農業とクリエイターは違う職業ですが、少し近いのかもしれません。

ここからは私の経験談です。
私は写真を撮られることがあまり好きではないので今まで顔出しはしたくない派でした。
しかしある日、作家としてローカルテレビの取材の話を頂きました。
顔出しには抵抗がありましたが、テレビでの取材は以前から憧れだったので顔出しのリスクは負いつつも出演しました。それがきっかけや後押しになりそこそこ大きな額の絵が売れたり仕事の相談を頂いた事が何回かありました。それ以前も絵は見て頂いていたようでしたが、実際に本人が話している姿を見て何となくでもどんな人が描いているか分かったのが決め手だったみたいです。
それ以降は「仕事における信頼関係の第一歩になるなら」「安心して仕事をお願いして頂けたり展示やイベントに足を運んでいただけるなら」頑なに顔出しNGにはしなくてもいいかなぁとも思いました。写真を撮られるのは今でも苦手ですが。
ただし顔出しすることによって身バレのリスクが高くなったり、容姿を必要以上に貶される、また人によっては作家イメージに大きく関わる可能性があるので、自我や日常の発信と比べて大きくリスクはあります。そこは自己責任で。

まあこんな感じでつらつらと語っていきましたが、クリエイターと自我に関しての私の見解はこんな感じです。
自分はこんなスタンスではありますが、私はクリエイター、特に好きなクリエイターであれば尚更どんどん自我を出して欲しいな~と思っちゃいます。確かに人となりが見えることで作品に対する見方が変わることも無いわけでありません。ですが私は「どんな人が」「どんな考えを持って」「どんな生活をして」「どんな作品を生み出すのか」に興味を持つタイプの人間なので好きなクリエイターさんの日常や性格が垣間見える発信は嬉しいですね。あわよくば参考にできるところを見つけて自身の活動や制作に取り入れていきたい。

この記事を少しでも楽しんで頂けたり、「これがこいつの自我か〜ふーん」程度にでも思って頂けましたら幸いです。

最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。


本日のBGM
HIGHSCHOOL OF THE DEAD/岸田教団&THE明星ロケッツ

2021年バージョンも洗練されていて良いんですが個人的には荒々しい感じのこちらがやっぱり好みです。今でも好きなアニソントップ5に余裕で入るくらい大好きな曲。
この曲が主題歌のアニメ(学園黙示録)も楽しく見ていました。どシリアスなシーンでも隙あらばお色気シーンをぶちこんでいたりとツッコミどころは色々ありましたが。笑 エンディングも毎回曲が変わっていて豪華でしたよね。

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直近のイベントは7/15(月祝)のコミックシティ福岡です。スペースはB館 そ65aです。最後に出したのが2019年だったので出展は5年振りらしいです(!)
5年前に出展したときは出す本も知名度もなく大爆死でしたが今回はいかに・・・。
新刊イラスト画集を中心にグッズやらなんやら持っていきます!お近くの方はぜひ。


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