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130年も前から今に至る建物を訪ねて

gallery田中。
ほんとは〝田中〝の向かいにある饅頭屋さんに用があった。
GWの2日目。
子供の野球試合後の帰り道についでに寄った饅頭屋さんのお向かいに偶然見つけた手作りの看板〝gallery田中〝。
南部町にある「殿様饅頭屋」で饅頭2個と鷄と煮干しだしのとろろそばを食べて帰りぎわにお店の人と雑談を交わしていたら「お向かいも今日丁度展示会中ですよ」との事。
入り口脇の綺麗な桜に目を向けるとそれよりも頑丈そうな風情がある全て木造の建物が気になった。
「なんだアレ?なんかすごい」 
饅頭屋の店員さんに、せっかくだから言ってみます。
と声をかけ、お向かいの〝gallery田中〝へと行ってみる事にした。

「最初は綺麗な桜が目についた。アレっ何やら看板発見」
「今時こんなにも綺麗に真っ直ぐ立っている木造の柵は貴重。お侍様の世界。」
「ゆっくりと門をくぐる。」
「国登録有形文化財!すごい。」
「話を聞くと既に130年も経過した建物だと。」
「軒下のスペースに惚れる。椅子出して座りたい。」

建物に入る前に自ずと庭へ引き込まれる様に進む。
行き当たると素晴らしい庭のお姿があった。


「きれいな石畳」
「トトロの世界」
「こんなところでブレイクタイムしたい。手作りの風鈴もある。」
「奥は広い原っぱ。テント張るもよし。バトミントンやるも良し」
「歩きやすい。と思ったらほぼ全面苔ロード。苔に椿の赤い花が落ち色っぽい。」
「まさにトトロの家→メイの家。」
「どこを見ても絵になる」
「庭でかくれんぼ」
「びっしりと苔。苔に木漏れ日が当たり癒される」
「置き石も、変わった石ばかり。ゴジラの背石?」

庭を見ただけで腹いっぱいになったが、建物の玄関を見つける時今度は早く建物の中を見たくて惹きつけられる。

「樹木に守られている本館」
「それにしても素敵な庭」
「入り口も素敵」
「可愛い泥落とし」

さぁ
入るぞ。


「渡り廊下の雰囲気やばい」
「夜歩くとめちゃ雰囲気良さそう。大きな障子の明かりで。」
「レザー椅子。おお。カッコいい。し欲しい。使うたびに自分の形に作り込まれていくのだろう。」
「なんだ?この電球の形。お洒落だ。」
「角部にはこんな立派な御守り。もはやお寺並み。」

薄暗い渡り廊下を渡ると
年代物の置物やラグやインテリアが並ぶ。
値段も付いていて購入できるようになっている。
この建物に合いそうなものを海外からセレクトして飾ってある感じだ。センスもいいが殆どが年代ものだ。

「めっちゃお洒落なラグ」
「しっかりと何十年も時を刻み続ける振り子時計」
「障子と渡り廊下と高い天井と広いリビングが素敵」
「お洒落なお香受け」
「照明もある」

古い建物なのに何故だろう。
斬新で新しく見える感覚は。
それは障子や高い天井、渡り廊下や納戸。。昔あった普通のものはもう過去のものであり、今の私達の身の回りには無くなった者たちだからか。


「何の証明書だろ?」
「木漏れ日が木目に独特の模様を映し出す時間」
「この微妙な隙間陽の帯が素敵」
「縁側からの眺め」
「木漏れ日がチラチラと苔や土場に揺れては反射する」
「渡り廊下から窓の外を眺める。素敵な昼時」

人通り建物の中を物色し
渡り廊下から外の景色を眺めるとまた違った庭の顔。
ほほう。
庭というものは家の中から見える顔と
家の外を散歩しながら見える顔と
両面から楽しむものなんだ。

「玄関前の綺麗な花々。香りが美味しい。」
「味のある。歩路。」
「入り口を彩る花々」
「お向かいが殿様饅頭」

帰り際に家主が身に付けているネックレスが素敵です。という話をしたら
「このネックレスは200年前の石のネックレスです」
という。たまに販売もされている。
中には何千年も前の石を使ったアクセサリーを出す時もあるという。
過去の石からもらうエネルギー。
まぁこればっかしは信じるものと信じない者とで別れる物かな。

「1ヶ月に一回ぐらいの頻度で展覧会を行っているという。」

とっても良いものを見させていただきました。
たまに来たい。とオーナーに声をかけたら葉書をくれた。1ヶ月に一回ぐらいの頻度で何かしらのイベントやってるから来てね。と言ってくれた。
その都度イベントの葉書を送って欲しいので住所録に名前を記した。これで何かしらの情報が入ってくるだろう。久しぶりに胸踊る建物を目にして楽しい昼時を過ごせた。

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