ファッション３　〜続　ジーンズにつて　〜

ジーンズに足を通した時、世界が変わる。

今での自分が居たとは違う世界へと誘うフィジカルなファッションアイテムこそがジーンズ。

仕事中にはスーツなど社会人として人と接して不快感を与えないファッションを身に纏っているが、いざ休日となりどっぷりとプライベートな時間に浸った時ジーンズに足を通して過ごす。そんな人は多いのではないだろうか。

ジーンズは自由の象徴でもある。

だがジーンズを好む人々にはそれだけではない一線を画す思い入れがあるのではないかな。

それはジーンズの身にまとわる様な密着感、その素材であるデニムの少し融通の効かないようなワイルドな肌触りにも起因していて、そして身につけた時の自分をさらけ出したかのようなタイトなシルエットは明らかにそれまでの自分とは違ったような感覚にとらわれる。

これは1970年代の少年期初めてジーンズというものに出会った筆者の感覚です。

今主流のポリエステルを主流にしたストレッチ系デニムに慣れ親しんだ世代には違和感のある感覚かもしれないが、他のボトムアイテム、スラックスやチノパンそれにジャージなどとは一線を画したアイテムである感じは理解していただけるのではないだろうか。

スラックスやチノパンとの違いはそれを身につけれるシーンにある。例えばイタリアンのコース料理を出してくれるお店にはスラックスは履けてもジーンズはNGである。幾ら彼女が「貴方のジーパン姿は本当に格好いい」といつも褒めてくれていたとしてもリッツカールトンのメインダイニングのディナーにジーパンを履いて行ったなら100年の恋も醒めてしまうかもしれない。余談になるが女の子は時さりげなく男子に試験をするんだよ。

また逆に今流行りのジャージやスエットも勿論プライベートなカジュアルアイテムではあるがジーンズとは違う。ジーンズはあくまでどこまでも外出する時に履けるボトムなのだから。

そんな素敵な個性を持つジーンズを新たな気持ちで愛でてほしいと思います。😊