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市議会議員活動の中間報告~令和5年度の終わりに寄せて~

令和5年度、最後の投稿になります。
市議会議員として、1年8カ月が経過することになります。
任期は4年なので、正確に言えば今年の7月31日が折り返しになる訳ですが、年度の区切りとしてこれまでの議員活動を振り返りながら、中間報告としてまとめてみたいと思います。

これまでの議員活動の自己評価~実現したこと、実現しなかったこと~

市議会議員は「自分が理想とするまち」の実現を目指し活動しています。選挙の際には、そのことを市民の方に訴えてきたはずです。
もしかしたら「自分の理想とするまち」は「市当局が目指すまち」とイコールな議員の方もいるかもしれません。
また「自分が理想とするまち」を実現するというよりは「自分が所属している国政政党の目指す政策を市町村でも実現する」ために活動したり、「市政を監視するため」だけに活動していたりする、そんな議員の方もいらっしゃるのかもしれません。

私は、あくまでも選挙の際に市民の方に訴えた「市民と行政による『まちづくり』を進め、希望のバトンを次の世代へ」というマニフェストの実現のために活動しています。

この活動は、ただやればいいというものではなく、私がことあるごとに「事業評価とその結果としての見直し」を市当局に訴えているように、私自身の活動も常に自己評価を行い、自分の活動を改善していかなくてはいけません。

そこで、令和5年度末という区切りに、これまでの自分の活動を振り返ってみます。
私は、市議会において一般質問でも予算・決算特別委員会でも、そして議案審議でもただ単に質問するのではなく「こうしたらもっといいのではないか」という提案型の質問を心がけています。
この1年8カ月、様々な提案を行いましたが、実現したものもあれば、全く実現しなかったものもあります。
また、実現の可能性には差はあるものの、市当局で現在検討中のもの数多くもあります。

「実現したこと」
・公共施設の予約抽選方法の改善(一部)
・スポーツ施設の使用料の改善(一部)
・紙の申請書のオンライン化
・第2次花巻市まちづくり総合計画策定における市民参画
・第2次花巻市まちづくり総合計画策定における前計画の評価と現計画への反映
「実現しなかったこと」
・市民参画条例における「市民参画プロセス」「市民参画推進」項目の明文化

公共施設の予約抽選方法について、一部の施設においては予約抽選の当日に足を運ぶことなく事前申請する制度へと変わりましたが、まだ多くの施設で予約開始日に抽選に並んでいる市民の方々がいらっしゃいます。
紙の申請書もようやくオンライン化が進むことになりましたが、「行政のDX化」というのはこういうところから改善していかなければならないと思います。

また、これまで減免制度のなかった花巻市総合体育館で、令和6年3月1日から小中学校、高校生の部活動、スポーツ少年団活動について一部減免制度がスタートしました。
令和5年9月定例会一般質問で、使用料の改善について提案したことの一部が実現した訳ですが、私は小中学校、高校のスポーツ、文化活動については、部活動、スポーツ少年団活動に限らず原則使用料を免除すべきと考えています。

そういえば先日ある高校の部活動の顧問の先生から、「似内さんのおかげで総合体育館の使用料が減免になってありがたいんだけれど、できれば屋外施設も減免していただくようお願いしたい」旨お話をいただきました。
またお子さんを市内のサッカースクールに通わせている保護者の方からは「スポーツ少年団って任意なのに、なんでスポ少は減免が適応されて、他のスポーツ団体は減免されないのか理解できない」というお話もいただきました。
市民の方々から寄せられる、こういった声を市政に反映していくのも私の役目だと思うので、公共施設における小中学校(高校生)児童生徒の、スポーツ・文化活動の使用料免除に向けて、引き続き活動を続けていきたいと考えています。

そして、第2次花巻市まちづくり総合計画については、採用していただいた私の提案も含めて、計画策定のプロセスにおいては十分に市民参画が行われたものとして評価しています。

一方で、こういったプロセスを明文化し、市が市民参画を推進していくことを他の計画や条例でもちゃんと規定しておくことが重要で、令和5年12月に策定された「花巻市民参画条例」において、私が訴えた「市民参画プロセス」「市民参画推進」の明文化が実現しなかったことは痛恨の極みです。

ただ、市民参画条例に対し修正案を提出するなど、私と志を同じくする議員の方々と歩調を合わせた活動ができたことは、今後の市民参画の重要性を訴える意味でも大きな意義があったと考えています。


今後の議員活動の活動方針

さて、これまでの議員活動の内容を分野別に見てみると、一番多いのが「行政経営」。次に「地域づくり」「スポーツ」分野あたりになろうか、と思います。
「行政経営」「地域づくり」「スポーツ」分野は行政経験もあって得意とする分野であり、「商工業・観光」「教育」分野も様々な場面で市当局に考えを質したり、提案させていただいたりしてきました。
逆に「環境」「医療・福祉」「農業」分野は、目立った活動ができていない分野となっており、今後いろいろと勉強・研究を重ねながら、少しずつ活動のウイングを広げていきたいと考えています。

それから、私は今の市民の方々が困っている問題の解決、いいかえればミクロな社会課題の解決を図っていくことは議員活動として大切であると考える一方、「市議会議員の仕事はマクロな視点で将来を見据えたまちづくりを考えていくことにある」というスタンスです。

そういう意味からすると、先ごろ策定された「第2次花巻市まちづくり総合計画」が本当にマクロな視点で将来を見据えたまちづくりの計画となっているかどうか、これから策定予定のアクションプランを見ながら再度検証していく必要がありますし、これも今年度に策定される(策定された)「花巻市公共施設マネジメント計画(基本方針編)」「花巻市地域公共交通計画」「花巻市環境基本計画」などについても、今後計画を実施していくうえで、必要な具体策について検証、提案をしていかなければならないと考えています。

いずれにしても、これまでの議員活動を通じて、私と市当局のスタンスの違いというか、まちづくりにおける視点の違いが明確になってきたので、次回以降その部分について解説していこうと思います。


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