ビー玉コロコロ

                             2021冬
 昨年はコロナ禍で中止になった区内の子育て応援イベントでしたが、今年は感染が収まっていることもあり、家の中で籠っているより感染対策をして公園で遊ぼうと呼びかけることを目的に、実施に踏み切りました。
密を避けるため、またいつも遊びに来られる近所の公園がいいねと、区内4か所の公園で、遊びの内容も担当メンバーの得意分野を中心に企画するというユニークなスタイルを試みました。みなさんもどこかに参加されましたか?

 私は2か所でビー玉コロコロの担当をしました。カラフルなガラス玉が秋の日差しを浴びてキラキラと坂を転がっていくさまは大人も目を奪われます。何人ものちびっこ達が様々な仕掛けの施されたスロープに集まってきました。

 一粒ずつ丁寧に置いていく子、赤いのだけコップに集めてジャーッとやる子、転がすよりシートに広がったやつを拾うのに夢中な子…特に遊び方に決まりがあるわけではなく、どの子も思い思いにビー玉を転がします。現場に近づけずお母さんの陰でモジモジしている子もいますが、それでも他の子を観察しながら入り込むチャンスを伺っています。こんなに人を惹きつけるとは、なんて素敵な遊具だろうと思いました。

 そんな中、あるお母さんの「ああ、やっと正しいやり方でできた」という声が聞こえました。えっタダシイヤリカタ?なんとなくそのやり方はわかります。でもそれって答えなの?私が母だったら、大人が思い浮かべるスタンダードより「へぇ!」と誰も思いつかないことをしでかす方が嬉しいなあと心の中でつぶやきました。

 そして、私も自分独自のワクワク体験をしてみたくなり、仕掛け技満載のビー玉コロコロのスロープ作りなら大人も味わえるのではないかと思い立ちました。いつか広場でワークショップを開催したいと一足先にワクワクしています。

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