デジタルを考える
こんにちは。2021年10月11日、午前11時の高木大地です。今日と昨日は「2021年デジタルの日」だそうで、9月に創設されたデジタル庁がイベントを開催したり、Amazonとかでセールをやっていたりしています。
デジタルの日を知らない人のために、というか私もよく知らなかったので公式ページの文章をお借りすると、
デジタルの日は、デジタルに触れ、使い方や楽しみ方を見つける日。
年に一度の、デジタルの記念日です。
(デジタルの日ホームページより https://digital-days.digital.go.jp/ )
昨日(2021年10月10日)には、来年以降のデジタルの日について「10月の第1日曜日と第1月曜日」とすることも発表され、毎年10月の1か月間が「デジタル月間」になるそうです。
とてつもないスピード感①
私のような若者にとっての「当たり前」が出来上がったのはここ十数年・数十年の話、なんてことは現代ではよくあることです。例えばここ最近、スポーツ競技選手に対する盗撮やSNSへの無断投稿が問題になっていますが、そもそも選手のレースを映像で振り返ることができるようになったのはここ十数年の話。チームメイトがスマホで動画を撮り、グループLINEで共有するというカタチがなかった10年、20年、それよりもっと前の選手はどうやって自分のパフォーマンスを振り返っていたのか…。シンプルに気になります。
情報や通信などにおけるデジタル化の技術はとてつもないスピードを持って生まれ、いまでも常にアップデートし続けています。いまでは、デジタル庁という行政機関ができてしまうほど、私たちの生活にとってデジタルは無くてはならないものになりました。
とてつもないスピード感②
10年前、2011年。私が小学5年生のころ。東日本大震災という未曾有の大災害が起こったこの年は、iPhone4sが発売され、東北三県を除いてアナログ放送が終了しました。小学5年生の自分は携帯は持っておらず、友達と遊ぶ時はDSをしたりWiiをしていました。マリオカートやWiiスポーツリゾートをしたり…、遊覧飛行にチャンバラ、懐かしいなぁ。小学校にはコンピュータ室があって、そこにはデスクトップPCが。OSはWindows7で、翌年には卒業文集の内容を考えるためにWordを使いました。
そして現在、多くの小学校では児童に対してタブレットやノートパソコンが配布されており、スマートフォンの普及率も上昇していることでしょう。プログラミング教育が始まるという話も耳にします。私も大学生になり、腕にはウェアラブル端末をつけて、耳にはワイヤレスイヤホンを装着し、コンビニの買い物はQRコード決済、授業や課題は自分のパソコンでこなして、いつでもどこでも旧作映画を楽しむ…そんな人がたくさんいます。ネットを介したレーシング(バトルロワイアル系)ゲームをする人もいれば、現実の位置情報を活用したゲームまで誕生しました。
日本のデジタル化は先進国より遅れている!という意見を耳にすることがあるのですが、それが実際どうなのかはさておき、遅かれ速かれとんでもないスピードで技術はアップデートを続けているのです。
やさしいデジタル
とてつもないスピード感に適応してきた人が多く存在するのがいわゆるZ世代でしょう。2017年のソフトバンクのCMで広瀬すずさん(当時19歳)がこんなことを言っていました。
『私たちは、今までの大人の後輩なんかじゃない。私たちは、スマホと大人になっていく、多分初めての人類だ。』(ソフトバンク・プレスリリース2017年1月16日より)
https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2017/20170116_04/
なかなかインパクトのあるメッセージだと感じた私はいまでもこの文言を明確に覚えています。
あれから3年。新型コロナウイルスの感染拡大は「リモートワーク」や「オンライン授業」というデジタル路線への強制乗り換えをもたらしました。今まで出席確認は紙でやっていたのに…、パワーポイントじゃなくて黒板に書いていたのに…という人はオンライン授業に転換するために努力をすることになります。社会ではハンコという文化が弱まってきています。
ある意味強制的な転換を目の当たりにした時、私は支援の重要性と向き合うことになります。デジタル化は私の生活を便利にする。そんなデジタルの良さを分かりやすく、丁寧に、他の人に説明する必要が生まれたのです。
デジタル化に対して何らかの抵抗を持つ人は一定数いると思います。昨年の春、オンライン授業が始まった時には「Zoomは使ってはいけない」という考えが拡散され、私自身も何を信じればいいか分からなくなりました。情報を正しく受け止める能力が必要だと言われるくらい、デジタルの世界・インターネットの世界には身近に危険が迫っているのです。
技術の進歩が進む中、こうした不安をできる限り排除することで「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を」(デジタル庁ホームページより)目指すのがデジタル庁の、またこれからデジタルに関わる多くの人が意識しなければならないことなのだろうなと思います。
デジタルはペンよりも強し?
「ペンは剣よりも強し」ということわざはあくまで「情報伝達」と「暴力」を照らし合わせた際の考え方なので、同じ情報伝達である「デジタル」と「ペン」を比較するのは(ことわざ的には)よくないのですが。語呂が良いので(笑)。
デジタル化によって行政機関での手続きがスムーズになると期待されています。何度も名前を書かなくてよくなるし、自宅から申請することが出来れば窓口での待ち時間も短くなるでしょう。マイナンバーカードが保険証として利用できるようになるのもそう遠くない未来です。手続きシステムのデジタル化や、生体認証などによってデジタル端末への信頼性が社会的に保障されると、便利さという点では「デジタルはペンよりも強し」なのかもしれません。
しかし、今に生きるすべての人々が平等に話し合う必要が生まれたとき、ペンは最大限の能力を発揮します。「Z世代」である私たちは、デジタル化がもたらす利便性を歓迎しつつ、逆に何かを提供する時、誰ひとり取り残さない姿勢を忘れないことが重要であると私は思います。
2021年のデジタルの日は #デジタルを贈ろう というテーマがありました。
馴染みのないデジタルを知り、触れる機会を、あなたの周りの大切な人と作りませんか。もっと楽しいかも。より便利になるかも。
そんなみんなのアクションが、日本の「人に優しいデジタル社会」を進めていくきっかけになることを願っています。
(デジタルの日ホームページより https://digital-days.digital.go.jp/ )
さいごに
そんなこんなで「デジタル」に関する話でした。空きコマの時間に休みながら書いていたので時刻はまもなく午後7時。あまり意識はしてませんでしたが、今年の「デジタルの日」っぽい内容になりましたね。意欲のある人がしっかりと一歩を踏み出せるように、今後もデジタルと向かい合いたいと思います!以上!
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