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アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』(3期)11話感想〜たまご・たまあて・たまにふかざけ〜


あらすじ(公式HPより)

加賀山楓が駄菓子屋の店番をしていると、宮内れんげが店の前を通り過ぎて行きました。
れんげはどうやら、しおりのところに遊びに行くようです。合流したれんげは、元気に走り回るしおりに「ちゃんと周りを見て気を付けて歩くよう」に伝えます。
しかし突然、しおりは何かに気付いて駆け出しました。それはカマキリの卵。
しおりは、今度産まれる妹へのプレゼントにできないかとれんげに聞くのですが…。

しっかし相変わらず話の本筋から微妙にズレた他人行儀な冒頭数分の流れをただ書いただけのクッソ残念な「あらすじ」しか提供せんなぁ公式はさー
まぁのんのんびよりに限ったことではないのだが。

時は流れて

今回は初っ端から駆け出すしおりちんを止めようとするれんげとそれを見守る駄菓子屋という「お姉さん」という受け継がれるテーマがうかがえる構図から始まる。
つまりもう止まらず流れる時を描写する話しかやらないというわけだ。11話だししょうがないのだけどね。

それにしてもカマキリの卵を見て「妹にあげたい」とはなかなかになかなかかセリフだなw

そして特に何をするわけでもなくてきとーに遊んだ2人は別れ、れんげは残りの3人娘と合流する。
遊ぶのはもちろん原作1話から登場するあの"アツい"中当て!最後に持ってくるとはニクいね!

こまかわーーー!!!!!!!!!!!

なんだ、君?そのアングルは、のんのん一体びよりでは、許されないだろうが?あとでさとパパの部屋に、経緯報告書を、提出しなさい。

ほたるんもすっかり中当てに慣れたんな〜〜〜

ついに切り出される進路の話。原作で初めてこの話を読んだ時は少なくとも「4周目」はないな、と確信した。つまり進級して話を「2年目(の1周目)」として続けるか、話を「今回はここまで」しちゃうか。結局後者だったのだが……

しかしれんちょんの「今日はなっつんのにぃにぃ来ないのん?」は白々しいな…と感じてしまった。だって君ら普段一緒に遊ばないやん?
れんちょんが唯一作劇上の都合で動かされた瞬間であり、このこと自体が話を終焉へと向かわせる力の存在を暗示してしまったのである。

よく考えたらついに最高学年になるこまちゃん。
我々からしても夏海からしても「だからなんなん」レベルの出来事なのだけど、きっと周りの年長者からしたら「あの小鞠が……」となるのだろうな。

小鞠の最高学年だし責任重大〜という戯言を受けて「ウチ、もっとお姉ちゃんになるのん!」とれんちょん。そうして何をすると思えば「もっと中当て上手くなってしおりちゃんに教えてあげるのん!」と意気込みやおらにボールを持ちすたんだっぷ。
こういう地に足がついてるようなところで、あくまで小学校2年生になる女の子のリアルって感じがしてとても好感をもてる。これものんのんびよりなんな

浅き夢見るし酔いもする

かずねぇから電話を受ける駄菓子屋。
しっかしこの分校えらく高い台地上に立ってるな!
こんな断崖の上にあって、グラウンドの初めてだけならまだしも通用門へと続く坂にすら柵がないけど大丈夫なんかね??
地味に原作では存在した「ウチの親の許可」というワードが消えてるのがちょっと印象的だった。

お、沖縄名物オリオンビール……!!!!!

つい飲みすぎちゃった駄菓子屋。そういえばこのお姉さん、飲み慣れているようでまだハタチなのだ。
のんのんびより世界のことなので駄菓子屋はちゃんとハタチになるまでお酒は飲んでいなかったに違いない。

いつもの逆襲とばかりに動画を撮ろうとするひかねぇだが流石にちょっとは気を遣ってあげてるようだ

れんげを目視した瞬間にいつも以上のイケボで迎えうつ駄菓子屋。こんな芸当やってのけるのは駄菓子屋くらいなものだろう。しかしよく牛乳注ぐ気になったなアンタ……

そして気づけば駄菓子屋とれんちょんの過去話へ。
この微妙にダサい服装がある意味駄菓子屋っぽくてすき。そしてファッションだけなら小学生時代の方がマシだったんじゃないかね、ひかねぇ……
ところで、原作だと小学生時代は黒髪な駄菓子屋だけど、アニメじゃ一貫して金髪である。確かに駄菓子屋だけ染めた設定だと夏海のオレンジ色のアレもアレなことになっちゃうからね。

小鞠……髪の長さ以外なんも変わってないな……
「んははぁ」みたいな声は今でも出せそうじゃないか?

れんちょんあやしバトル(なにそれ?)でムキになる駄菓子屋にさすがにぬいぐるみくんも困り顔。

そしてこのかわいさの強さ。
このいないいないばあが有効打になるのは我々の方ではないだろうか???
しっかしSEも「かわいさの暴力」であることをわかってらっしゃる。

そしてこっちは……

"若い頃"から年上に呆れることもあったれんちょん。

ナイスつっこみ!ぺちっ音がかわいい!!
(のんのんびより唯一の暴力描写)
なぬっ!!

その後のれんちょんぐずりからの駄菓子屋があやす流れは美しかった。よい。

そして酔って思い出した勢いで後輩諸君を褒め出す駄菓子屋。夏海も「うん……みんないい奴だ」と一応お褒め(?)の言葉をいただく始末。
作中では笑いどころなのだけど、あれだけ悪ガキムーブしながらも「いい奴」なのって本当に美徳だと思うよ、俺は。それだけで越谷夏海を推せるね。

そのクオリティの高い本家こまぐるみを画面のこっち側によこしてくれかいかね……言い値でさ……

そして泣いて先輩にあの時とやら(まさかレディースとかやっててかずねぇにガチ説教されたわけじゃないよね?このみと同じ高校だしねぇ?)を思い出し泣いてると二度目のれんちょん!
しかし今度は駄菓子屋も無理そうだ、いろいろと。

そんでれんちょんの「あい。」もよい。
(もちろん句点つき)
このわかってるれんちょんが後で………

泣き上戸になっちった駄菓子屋がやっと寝たかと思えばかずなぇが回想泣きウイルスに感染。

これに対して流石はボケもツッコミも百合割り込みも出来る女、宮内ひかげ。「はよ寝ろや」の一言。
アニメだと割と美少女なのだが、原作後期ひかねぇは顔が常にギャグ用フェイスなのでインパクトがパネぇのだ。というか原作のこの話は「はよ寝ろや」で終わりなんだけどね。

泣いた。


今回はここまで。

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