元祖・東豊千記

北海道在住。空想地図の同人誌を作ろうとしたものの札幌文フリが中止、宙ぶらりんに。#イブ…

元祖・東豊千記

北海道在住。空想地図の同人誌を作ろうとしたものの札幌文フリが中止、宙ぶらりんに。#イブサツ

マガジン

  • #国土軸の旅 (2021年・神戸→札幌)

    2021年12月5日から13日かけて鉄道(在来線)と船だけで神戸から札幌までダラダラ日本列島の「軸」をなぞりつつ""帰る""だけの旅。果たしてコロナ疑惑の友人は途中参加するのか!?

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劇場版のんのんびより ばけーしょん 感想&プチ考察 〜新里あおいは本当にドライなのか?〜

「劇場版のんのんびより ばけーしょん」とは2018年に公開された映画。原作の沖縄編(7巻・8巻)をベースに劇場版オリジナルキャラクターの新里あおいを加え「日常の中の非日常」を描き出す。「劇場版だから」と原作の雰囲気を無視して無理矢理ドラマチックな展開を入れようとする作品の多い中、当作品は原作のんのんびよりの持つのんびりのどかな雰囲気を尊重した作品作りで評価されている。当作品が一部で「劇場版ではなく出張版」と評される所以だ。 所詮メインキャラ御一行はただのお客様? さて、2

    • 「人間」を知ったハルマゲドン・イヤー生まれの魔族、あるいは歴史の葬送について

      この頃流行っている『葬送のフリーレン』は同じ言葉を用いる異種族間のディスコミュニケーションあるいは"乗り越え不可能"なアポリアとしての生得的な感覚の差異を、そして人類に歩み寄ろうとする諸種族の悲喜交々を描いた作品である。 主人公の魔法使いフリーレンは作中描写の限りでは寿命や生殖のない感覚(性別はあるけど)を生きる種族エルフであり、(実質的に寿命が存在しないため)時間の経過にまるで頓着しない性質が災いして、彼女を愛した人間の勇者ヒンメルをよく知らないまま半世紀以上ほったらかし

      • #国土軸の旅(2日目⑩)京の夜(まとめ)

        前回までのあらすじ:立命館大学に遊びに行った 今回は2日目のまとめ記事。 1日のシメはメシという人も多い。 この日私はロクなメシを一度も口にしていなかった。 1日目は謎中華とマックポテトSとファミマめし。 2日目もこれまでファミマめしとコンビニおにぎりくらいなものである。 マトモな観光らしいメシが食いたかった。 しかし、いざ店を選ぶとなると迷う。 選択肢が多すぎる上に、舌が肥えてないので「そこでしか食えないもの」を食うというレギュレーションを仕方なしに設けたが、しかしそ

        • #国土軸の旅(2日目⑨)夜の衣笠(立命館大学)へ行こう!

          前回までのあらすじ:大体13日くらいかけて神戸から札幌まで鉄路航路を辿り帰る旅の途中、京都鉄道博物館に寄った。 私には立命館大学に行きたかった。 もしかすると「行きたいところ」が殆どないにも拘らず"発動"してしまった、この「国土軸の旅」などという虚しいダイナミズムをたたえるように名付けられた奇行の内で、たったみっつの「行きたいところ」の内ひとつがなんと立命館大学だったのかもしれない。 何故立命館なのか。 これは単純な理由で、サークルの先輩とその(元)顧問が立命館大学に在

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        劇場版のんのんびより ばけーしょん 感想&プチ考察 〜新里あおいは本当にドライなのか?〜

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        • #国土軸の旅 (2021年・神戸→札幌)
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          #国土軸の旅(2日目⑧)ファスト鉄博in京都

          京都鉄道博物館へ行きたい。 しかし、閉館まで残り1時間半を切っている。 2021年12月6日15時半過ぎの私はそこそこ焦っていたし、その状況を楽しんでもいた。 京大から出町柳駅までのタクシー料金が550円だったので、まぁまだ余裕があるだろうと判断してのことだった。 出町柳からまた京阪電車の特急に乗り七条駅へ。 これでたったの270円なのだからすごい。 京都は碁盤の目状の都市なので、七条駅に来たことで京都鉄道博物館のあるJR西京都梅小路駅(これはわかりやすくも微妙にダサい

          #国土軸の旅(2日目⑧)ファスト鉄博in京都

          #国土軸の旅(2日目⑦)そうだ、京大行こう(後編)出町柳ツイッター巡礼

          2021年12月6日 14:49 京都河原町駅に到着 やはり人が多い。 コロナ禍はどこへやら。 しかし宿の割引か何かがあった時分なのでしょうがない。 そのまま歩いて鴨川向こうの京阪本線祇園四条駅に到着。かつては郊外私鉄(川向こうなのがそれっぽい)であったはずの京阪本線は、既に地下鉄のようであったし、さらに"地下鉄"のクセして、同じ京都市内へ向かう特急電車があるのがなおのこと道民的にはわけわからーんとなるのであった。 正直JR北海道の在来線特急より豪華ではないかと思われる

          #国土軸の旅(2日目⑦)そうだ、京大行こう(後編)出町柳ツイッター巡礼

          コミケ親衛隊コスの"批評"性と靖国日本兵コスの非道徳性

          八月の日本人は妙に湿っぽい。 夏にはいつも澄んだ青い空と海、青春など明るいイメージがあるのだが、それなのに、いや、そうであるからこそ日本人の心には湿っぽい「記憶」がこびりついて離れない。 特にお盆と重なり合った八月十五日は月の折り返しということもあって「あの八月の記憶」のピークですらある。 そもそも八月十五日が「終戦記念日」であること自体が戦後の右翼と左翼の湿っぽい妥協の産物であるのだが、その「八月十五日」と前後してかつての世界大戦を想起させるような二種類の軍装コスプレ

          コミケ親衛隊コスの"批評"性と靖国日本兵コスの非道徳性

          #国土軸の旅(2日目⑥) そうだ、京大行こう(中編) 阪急京都線を走る電車内で地域経済学科での日々を振り返り自嘲するだけの記事

          (今回は文字多め、旅行情報ほぼ皆無なので読み飛ばしても全く問題ありません) 2021年12月6日14:03 大阪府茨木市にある大阪モノレールの終着駅南茨木よりあの小豆色の阪急電車に乗り継ぐ。 目的地は京都大学。 本当は17時閉館の京都鉄道博物館にも行きたかったのだが、どうしても昼下がりのキャンパスに行かずにはいられない。何故ならその時間帯こそ最もキャンパス周辺に下校する学生が多いと踏んでいたからだ。 と、いうわけで鉄道博物館は行けたらいいや、というくらいの気持ちで京都

          #国土軸の旅(2日目⑥) そうだ、京大行こう(中編) 阪急京都線を走る電車内で地域経済学科での日々を振り返り自嘲するだけの記事

          #国土軸の旅(2日目⑤)そうだ、京大行こう(前編) 鉄と太陽の時代/EXPO'70 ミュージアム

          そう思い立ったのは旅に出立するより前のこと。 前々回の記事(2日目③ 『太陽の塔』)で散々その作品を擦ったことからもお分かりいただけるように、私は主に森見登美彦作品を通じてぼんやりと京大的なモノに憧れていた。 しかし、吹田と京大を結ぶ道はまだまだ長く感じる。何故なら歩み始めたばかりだから。 ところで、例の『太陽の塔』といえばWikipediaに曰く「マジックリアリズム」的な作品であるらしい。 その定義(これまたWikipediaに曰く「魔術的リアリズム(まじゅつてきリ

          #国土軸の旅(2日目⑤)そうだ、京大行こう(前編) 鉄と太陽の時代/EXPO'70 ミュージアム

          政治とは身体が参加するものらしい

          「何を今更!」と思われるかもしれないが、こういう「今更」感のあることを書き綴るのも大事なので書いておこう。 僕たち「平成育ち」(ロスジェネもギリギリ当たり判定内かな)はどうも政治をメディア上のこととしてのみ考えてきてしまったと感じる。 僕たちにとって「政治」とはつまりワイドショーやインターネット上で繰り広げられる好感度競争でしかないのだろうか? こう書くと、「なるほどコイツは政策本意で考えろ」と言いたいのだな?と思われるだろう。 間違ってはいない、しかし「好感度競争」

          政治とは身体が参加するものらしい

          #国土軸の旅(2日目④) みんぱくには世界が集められている。

          2021年12月6日 10時40分  国立民族学博物館 到着。 もう12月だというのに園内を歩いているだけで暑くなったので外套を脱ぎ、片手に掛ける。 (多分そうしたはず) この時分はまだ感染者数の増減にともなってマンボウが出たり出なかったりしていたピリついた時期だったので、入場には予約必須であり、かつ入場者数制限も敷かれていた。 その事実と『太陽の塔』の「あの民博を独り占め出来るとは…」と夢の中の世界で独り言を言うシーンからして、てっきりみんぱくは人だらけかと思い込んで

          #国土軸の旅(2日目④) みんぱくには世界が集められている。

          #国土軸の旅(2日目③)『太陽の塔』

          森見登美彦の『太陽の塔』という小説がある。 彼のデビュー作で、子曰く「自分が書いた唯一の小説(なので後続作品は娯楽作品)」であるらしいから、なかなか思い入れのある作品のようだ。 その作中に太陽の塔は主人公たる「私」の元恋人・水尾さんとかつて訪れた場所として、「私」と恋のライバル(?)・遠藤の夢幻の中に現れる。 と、いうわけで太陽の塔を訪れたエピソード自体は重要であっても、太陽の塔そのものはそれほど重要な扱いを受けていないのが『太陽の塔』の特徴だ。 それなのにタイトルに採

          #国土軸の旅(2日目③)『太陽の塔』

          日本国内の政治家に対するテロ発生件数を限りなく0に近づけるためには

          最初に断っておくが、私は全てのテロ行為を悪と看做す気にはなれない。 誰かが(曲がりなりにも選挙で選ばれた)プーチン大統領を暗殺して、ウクライナ戦争がロシア軍の全面撤退という形で終わるのなら、それでも悪くないな、と考えてしまう。 勿論そうなったとして、その後の展開が良いことずくめであるはずはない。 かつて戦争に敗けることでようやく侵略を止められた日本人は、戦後長らく自国民の中から侵略に抵抗する勢力が登場しなかったことに悩み、極端な人は日本人による「軍拡」「侵略」を止めるた

          日本国内の政治家に対するテロ発生件数を限りなく0に近づけるためには

          #国土軸の旅(2日目②)進歩の道は千里から

          「地獄への道は善意で敷かれていて、中央分離帯には線路が敷いてあって、5分に1本千里中央行きの電車が来る」というそこそこ有名な言葉があるが、これは、1970年までの言葉で、昨今では若者のタイパ重視ということもあり、「地獄への道は善意で敷かれていて、吹き抜けの下には鉄路が敷いてあって、5分に1本買い物客が運ばれてくる」というのが正しい。 ……というのは嘘だが、しかしそう思える程に、千里中央駅のホームと商業施設のテナントは近い。 2021年12月6日10時過ぎ、北大阪急行の終点

          #国土軸の旅(2日目②)進歩の道は千里から

          #国土軸の旅(2日目①) 「地獄への道は善意で舗装されていて、中央分離帯には線路が敷いてあって、5分に1本千里中央行きの電車が来る」

          「地獄への道は善意で舗装されていて、中央分離帯には線路が敷いてあって、5分に1本千里中央行きの電車が来る」 という諺語をご存知だろうか。 要はネットミームであり、特に意味はない。 しかし、ネットミームの"素材"として選ばれる程度には珍しいのがこの北大阪急行で、道路の下を通る地下鉄も、住宅の裏を縫うように走る私鉄電車がメジャーな関西圏において、いや、全国を見ても道路の中央分離帯(?)を高速電車が堂々と走るというのは珍しい。 なんでもこの北大阪急行、地下鉄御堂筋線と接続して

          #国土軸の旅(2日目①) 「地獄への道は善意で舗装されていて、中央分離帯には線路が敷いてあって、5分に1本千里中央行きの電車が来る」

          #国土軸の旅(1日目⑧)新大阪/1日目のまとめ

          前回のあらすじ:宝塚駅から阪急電車に乗った 十三駅で阪急京都線に乗り換え、そのまま新大阪駅の南方にある南方駅にて降車、そのまま歩き北を目指す。 新大阪の南方に南方駅とは、新大阪駅の歴史の新しさを考えるとなかなか面白い偶然で、実際には南方の地名は「南の潟」に由来するという。 新潟(にいがた)の地名もそうであるように、その近くの地下鉄西中島南方駅は「にしなかじまみなみがた」駅と読むらしい。 南方駅から新大阪駅へと至る新御堂筋は夜に1人で歩くべき道ではない。人気はあまりないと

          #国土軸の旅(1日目⑧)新大阪/1日目のまとめ