【長編小説】君は、星と宙を翔ける竜 私を空に連れていく、蒼い翼
前回までのあらすじ星間を旅する宇宙船で生まれ育った少年カケルは、故郷を出奔し、乗っていた飛行機ごと、竜が棲む星に墜落する。死んだかと思ったら、目覚めた時には何故か、自分も竜の姿になっていた。
荒野をさすらった末に、お転婆な少女イヴと出会い、彼女の案内に従って竜と人が暮らす国エファランに辿り着く。
エファランは無人機の侵略に脅かされており、その無人機は故郷の船団が投下したものだった。カケルは密かに心を痛めながら、自身が生き抜くため記憶喪失の子供を演じ、エファランで生きることを決