雨上がりに


容赦なく肌を打つ
雨は無慈悲だ
冠水した道路
はりつく布きれ
コンクリートの街
ビニル傘がよく似合う
自然から拒絶されたようで
拒否してる
静かなビルの中で
いつしか歓声が上がる
ここが
虹の出発点
人はエゴイストで
ナルシシストだ
私は背を向け
賑わう間をすり抜ける