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接客業を転々としたのち未経験からプログラマーへ - 256timesユーザーインタビュー第6回

転職を決意してからプログラミングを学び、年齢や経歴の壁を越えて就職、プログラマーとして3年目を迎えた 千尋 さん。「書いて、読んで、ともに学ぶ 参加型プログラミング勉強会」256times のユーザーインタビュー第6回です。


プログラミングを始めたきっかけ

プログラマー職を目指された経緯やきっかけは?

きっかけは Excel です。それまでは、定職に就きたいと思っていなかったので、興味の赴くままにいろんな職を転々としていました。

ある時、ホテルフロントとして働いていた時に、シーズンオフでとても暇だったので、Excel で宿泊客の集計リストを作ろうと思い立ちました。Excel 自体はもともと好きで資格も持っていましたが、仕事で使ったことは一度もなく、本格的に自分で何かを作るのはその時が初めてだったのですが、それがとにかく楽しかったんです。

「どんな関数を組み合わせればシンプルで、効率がいい関数だろうか?」と考える過程もワクワクして。それと、これは Excel に触る人ならきっと共感してくれると思うのですが、自分の考えた関数がエラーも起こさず、バーっと集計がキレイに決まった時、もうめちゃくちゃ嬉しいですよね(笑)!その時に初めて「こんな風に一生 Excel をさわっていられる仕事をしたいな」と思いました。

だから始めはプログラミングではなくて Excel の仕事を探していました。ですが残念ながら、そんなお仕事はあまりなく(笑)。でも「Excel 仕事」で検索していると「プログラマー」という職業がひっかかって、「へー、プログラマーってどんな仕事?」と調べ始めたのがきっかけです。調べるうちに、たぶん自分が Excel で好きな部分と、その職がつながるんじゃないだろうか?と思って転職を決めました。

Excel をきっかけに「プログラマー」への転職を決意した 千尋さん

プログラミング学習を始めるまでの経緯を教えてください

プログラマーへの転職を決めてから、学習を始めました。それまでは、学業も仕事もITとはかけ離れた人生を歩んできたので、興味関心はまったくなかったです。プログラミングっぽいことで好きだったことといえば、Excel くらいでしょうか。

転職を決めてからは、一通りがっつり学びたいと思っていたのですが、独学で進める自信はまったくなかったので始めからスクールを探しました。たまたま家の近くで良いプログラミングスクールとの出会いがありまして、そこで Java を半年間、学ばせていただきました。

学習を始めてすぐは、いかがでしたか?

知らない世界を一から学んでいく感覚だったので、学習自体は楽しかったのですが、自分が最後まで学習できるか?という不安は常にありました。

なにしろ勉強が苦手なタイプで理解力も低いので「途中で挫折してしまうんじゃないだろうか?」「自分には本当にプログラマーの素質があるのだろうか?」と毎週ビクビクしながらスクールに通っていました。しかし、スクールの先生がひとつひとつ丁寧に教えてくださったので、進むのはゆっくりでしたが、新しい世界が開いていく感覚は楽しかったです。

もちろんスムーズに進まない部分もたくさんありました。インクリメントとデクリメントの問題はわけがわからなかったですし「なんでプログラムだと数値を足すときに『=+』じゃなくて『+=』って書くの?」とか細かいことが気になったり(笑)。分かってしまえば単純なのですが、その時はどうしても理解しないと先に進めなくて。その度に何度も聞いたり、復習したりして進めていました。

演算子の扱いも、慣れるまでが難しいですね…

転職活動〜転職した当時

これから転職を目指される方の参考に、転職活動の体験について教えてください

転職活動は難儀しました…。当時の自分が36歳、高卒、転職多めの履歴書で、仕事は地方で探していた上に、コロナの就職難が重なりました。

就活している間は、SQL を勉強しながら(これは今でも「やっておいて良かった!」と思っています)転職先を探しました。いろんな転職サイトに登録しましたし、ハローワークやホームページを見つけては実際に電話をかけたりしてみました。しかしやはり、「未経験」の壁が厚かった…。Java の資格(Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8)も取りましたが、就活にはあまり意味はなかったです。これほどまでか、と希望を失いかけました。

「未経験 30代 プログラマー 転職」でどれだけの動画とブログを拝見したか分かりません(笑)。ですが今思えば、その時間を使ってポートフォリオを作ってみたり、どこでもいいから手当たり次第に会社に応募したり、そんな時間にすればよかったなと思っています。なぜなら、単純にもったいなかったなぁと。

たしかに、自分と同じような状況の人が、無事に希望の職に就職したという話を聞くと安心するんです。「あーそうかそうか、自分も同じような道をたどって頑張ればいいんだな、よし!」と思うんです!でも自分の場合、その手段ばかり拾って実際に行動したことは1つもありませんでした…。なので今もう一度あの頃に戻るとしたら「さっさと HTML と CSS を学んで、小さくていいから何か1つ作ってみれ」とアドバイスします(笑)。

結局、私の場合はたまたまその時に県がやっていた事業で、IT企業に特化した「就職支援制度」を利用して無事に就職することができました。地方の場合はネットよりもそういった地元の制度を利用したほうがいいかもしれません。

中小企業の場合、募集のために大きな求人サイトは利用料が高いので掲載したりしないでしょうし、IT企業と言っても積極的に SNS を活用したり、流行りの求人サイトに掲載したりする企業も少ない印象です。今自分がいる会社も、ハローワークに登録しただけと言っていました。

▼ ドットインストールでも、学習方法やキャリアのお悩みについて弊社エンジニアがお答えしているので、お気軽にどうぞ

▼ なお、SQL に興味のある方はこちらのレッスンを参考にしてみてください

転職したての頃について教えてください

当時の自分は ”何を分かっていないかが分からない” 状態で、仕事にまったくついていけなかったです(笑)。

「リクエストって?フレームワークって何?」と Web の最初のエトセトラ的なものの知識がすっぽり抜けているまま開発に入ったので、とても苦労しました。一応、HTML/CSS は他の学習サイトで一通り学んではいたので、それで大丈夫だろう、と思っていたのですが、まったく大丈夫ではなかったです。

それで、まずは「これを読めば Webサイト が作れる!」みたいなテキストをいくつか買ってみました。それはそれで役には立ちましたが、あくまで「部分的なこと」しか書かれておらず、なぜそうなるのか?といった部分までは突っ込んで書かれてはいませんでした。

それならそれで、よくある分厚いテキストを買えばよかったのですが、私の場合は一刻も早く PHP / HTML / CSS / JavaScript の4つを使えるようになりたかったので…。時間も、心の猶予もありませんでした。

フレームワークとは…?(『#01 Next.jsを使ってみよう』より)

転職後の学習

ドットインストールでの学習はいかがでしたか?

ドットインストールを初めて知ったのは、転職活動中の時でした。でもその時は「なんだか難しそう」という印象ですぐやめてしまって、実際にドットインストールで勉強を始めたのは、仕事についていけず苦労していた転職後まもない頃だったと思います。

いろんなテキストも使ってみたものの、ドットインストールのボリュームはとても丁度良かったです。3分という短さで、大事なこと、最低限知っておかなければならないことが入っていて、それをシンプルに解説してくれるので「私が知りたかったのこういう情報ー!」と思いました。

「なんでうまくいかないの!?」と今までに思っていたことがスルスルと、ほどけていく感覚があったのを覚えています。実務レベルで使えるようになるために必須な知識がきちんと入っていたので、開発のストレスが激減しました…。

システム開発の仕事を始めてから3年になりますが、今でも何かあればすぐに「ドットインストールで学べないかな!?」と検索しに行きます。私にとって、ドットインストールは頼りになる相棒です。

何かあれば、ドットインストール上部の検索バーから探してみてくださいね

256timesに参加する前の印象は?

256times がスタートすることを知った時は「まじですかー!!」と嬉しさのあまり小躍りしました!なぜなら、問題形式が勉強の中で一番 ”夢中で取り組める” と知っていたからです。

他の学習サイトでも問題形式で解くサイトをよく利用していましたが、楽しいレベルで言えば、テキスト<<動画<<<<問題形式 くらいの差があると個人的には思っています。普段なら絶対やらないのに、問題を解くために必死にいろんな実装方法を調べるので、学習が非常に能動的になります。勉強がゲーム感覚になればもうこっちのもんです。

何にしても「継続」が一番難しいことなので、もし「毎日楽しく勉強ができる魔法」がワンコインで売っていたら迷わず買います。256times(1クラス500円)もそれと同じで、勉強を続けるための必要経費だと思っているので、金額に関してもハードルはありませんでした。

問題形式の課題がDAY1〜4 まで毎日出題されます

256timesでの学習

実際に参加されてみて、いかがでしたか?

初日から解けなくて、ショックが大きかったです(笑)。全部、一度は動画で勉強したはずなのに、使える知識として身についていなかったことが丸わかりでした。今までの知識だけで何かを作ろうとすると、自分がどれだけ知ったつもりになっていたか分かります。

会社では研修のようなものはなかったので、ほぼ実務で学んでいました。最初の1年目はなんとか見よう見まねでできていたものが、2年目になるとスピードを求められます。一通りできるようになったのに、時間内に終えることがとても難しかったです。そんな時に 256times を始めました。

半年ほど、ほぼ毎週 256times をやっていたのですが、実務を通して自分が成長しているのを感じました。1つ1つ調べながらやっていたことが、使える知識になると、まず格段に実装スピードが上がりました。そして何かうまくいかないことがあった時、その原因の究明も、それを修正するスピードも上がって、業務での実装が少しずつ楽になっていきました。

あと、256times の課題を解いている間は分からないところがあっても、動画のヒントがあるので困ることはほとんどありませんでした。ヒントだけでは分からなくても、翌日に運営スタッフさんが挙げてくださる丁寧な解説があるので、「全く解けない」ということは一度もありませんでした。

課題はボリュームたっぷりなので、泣く泣く「今日は途中で。。。」となることもありますが、その分やっている間は毎日すごく充実しています。月曜~木曜まで、というのも良いですよね。おかげさまで金曜日の一人打ち上げがはかどりました(笑)。

ヒントをもとに組み上げていきましょう!

同じクラスに2回参加されていますが、参加の理由やきっかけはどういったものでしたか?

参加理由は2つあります。

  • 定期的に参加することで、学んだ知識を定着させるため

  • 初回は時間が足りず、最後まで取り組めなかったコースに再挑戦するため

256times に参加して、思い知らされました。使わないと、何度勉強したってすぐに忘れてしまうということに…。

実は仕事では、HTML/CSS をあまり触りません。業務管理のシステムですとレイアウトはほぼフォームの table タグしか使用しません。しかし、たまーに部品の追加改修があったりするわけですが、残念ながらもうこの時には、前回苦労して学んだことはキレイさっぱり忘れているんですね(笑)。

それがもう、本当に悔しくて。「えー!この前あれだけ勉強したのにー!」と。なので、悲しい思いをしないために、忘れそうな頃に定期的に挑戦するようにしています。

もちろん、256times は修了したコースはその後も閲覧できるので、それを再度やってみればいいのですが、それだとなかなか学習が前に進みません。急がなくていいと思うと、気になったところに長時間首を突っ込んでしまい、結局課題がその日のうちに終わらない…ということがよくあります。やはりリアルタイムでやるのとでは、違います。期限があると無条件にやる気がでるので積極的に利用しています。

これまでに参加したクラスは、マイページからいつでも閲覧できます

実際に2回目の参加をされてみて、いかがでしたか?

2回目に参加する時は、初回の「どんな課題がでるんだろう?」というドキドキと違って、「さて、もう1回ちゃんと組めるかな?」と自分をテストするような感覚で取り組めるのが楽しいです。

「前回はヒントの動画を何回も見返しながらやったけど、今回は1〜2回見ただけで済んだぞ」「前回はこの課題に2時間以上かかったけど、今回は1時間でできたぞ」とか。ちゃんと身についてるなと確認できれば自信になりますし、成長したな、と感じられることが一番の楽しみです。

もちろん、また同じところでひっかかったり、なぜか初回の自分の方がうまくできていたりすることもありますが(笑)。それも「まだきちんと理解できていないんだな」と良い復習のきっかけになります。

2回目の参加で、成長を実感する 千尋さん

256timesの取り組み方について意識されていることがあれば教えてください

意識しているのは、

  1. 最後まで仕上げる

  2. 積極的に知識を発信している人にリアクションする

でしょうか。

1 については、以前、最初につまづく(未完の状態で提出)と、「どうにでもなれ効果」が発症してしまい、その後の課題も未完のままになってしまったことがありました。なのでなるべく、最後まで仕上げるようにしています。でもどうしてもしんどい時はもちろん寝ます(笑)。または、「自分にはまだ早かったんだな」と思って、1つ前のコースを再度受けることにしています。

2 については、その方への尊敬の念からです。こんなにボリュームのある課題をやったあと、その上誰かにコメントしたり、知識をアウトプットするそのエネルギーが素晴らしいと思います。自分にはその余裕がないので、そんなエネルギッシュな方にお礼を伝えたくてコメントしています。

課題についてほかのメンバーと理解を深める 千尋さん

256timesでの交流はいかがですか?

なかなか、余裕がなくて積極的に交流ができてないのですが、それでも、コメントでたったひと言でも交流ができたときは、そのクラスの仲間意識がぐっと高まります。

あと、コメントで「アニメーションが動いて嬉しかったー!」と感想が書いてあったりすると、「うんうん!わかるー!」と勝手に仲間意識を感じています(笑)。

だけど、昔、コメントに自分の好きな写真を載せていた頃の方が皆さんを身近に感じたなーと思うことはあります。たしかに投稿するときは大変だったので(笑)惜しまれながらもなくなってしまったことは、残念な気持ちとともに納得してしまったのですが…また他の形で、そういったものがあると嬉しいなと思っています。

写真を載せていた頃の投稿「お疲れ様でした!」

今までに参加されて、楽しかったクラスは?

『書いて覚えるCSS』シリーズです。10個弱の指示(幅の指定や余白の指定)があって、それに1つずつチェックしていく、という作業も問題を解いてる感覚があって楽しかったです。

あとは、『動かして学ぶJavaScript Vol.2』の

  • 奇跡を起こしてみよう

  • スライダーで背景色を変えてみよう

が、すごく楽しかったです!とくに『奇跡を起こしてみよう』の課題は「奇跡!?なになに??」とワクワクしましたし、解いたあと「ほーっ!!」と感動しました。実装自体はとても単純なのに、こんな風に使えるんだーと面白かったです。

他にも楽しく解かせてくれるアイデアが要所要所にちりばめられていて、たまに課題内に書かれている文章に「ふふふ…」と笑っています。

動かして学ぶJavaScript Vol.2』より、「Q01 奇跡を起こしてみよう」の課題

その一方で、歯ごたえのあったクラスは?

全部です(笑)。

JS は仕事でよく使うので、「すぐに解けるだろう!」と自信があったのですが…そんなことはなかったですね。それまで知らなかった関数もありましたし、知ってるけど使ったことのない関数もあったりと、まだまだだな、と謙虚な気持ちになりました。

最後に

ふだんの学習で意識されていること、工夫されていることなどはありますか?

ある程度仕事で役に立てるようになると「このくらいでいっか」と今の自分に満足してしまうことがあります。そうなると勉強しなくなってしまうので、なるべく毎朝、仕事を始める前に30分時間をとって、エンジニアが投稿している情報共有サイトを見に行くことにしています。

すると必ず、それまで知らなかった便利ツールに出会ったり、面白そうなシステムを作っている方がやっぱりたくさんいらっしゃるので、それを見てモチベーションを上げています。あとは、256times にとりあえず申し込んで、自分を強制的に勉強しなければならない環境に置くようにしています。

情報共有サービスはたくさんあるので、ご自身に合うものを見つけてみてくださいね

今学習中の方にメッセージをお願いいたします

学習を始めたばかりだと「どの学習サイトで勉強すべきか?」「どの言語を最初に勉強すべきか?」「本当に自分はこれで希望のIT企業に就職できるんだろうか?」と不安で、迷うことだらけだと思います。私も始めたばかりの頃はとても迷いましたし、たくさんググりました。

けれど、どんな素晴らしい学習サイトも、効率のいい方法も、実際に行動しなければ意味がないので、ご自身の「これならできそう!」と思った方法でやるのが一番だと思います。

ネットではいろんな人がいろんなことを言っていますが、それに惑わされず、自分が一番楽しく勉強できて、ちょっと頑張れば挑戦できそうだ、と思えることにフォーカスした方がうまくいくと思っています。

それでもし、あなたがドットインストールや 256times を選択されたのなら、安心してください。必ず実務に大いに役立つ知識が得られます。


千尋 さん、ありがとうございました!


▼ これまでのインタビューは以下からどうぞ!

▼ 256times - 書いて、読んで、ともに学ぶ、参加型プログラミング勉強会

▼ ドットインストール - 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス


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