腹部救急画像解答2

腹部救急画像の2症例目の解答です。
疾患は憩室炎でした。
以下、キースライドです。

上行結腸憩室とその周囲脂肪組織濃度上昇で診断できます。
憩室は腸管の外側にあるので、炎症を起こした場合には外に広がりやすく、憩室炎は周囲脂肪組織濃度と周囲腹膜/筋膜肥厚がほぼ必発です。
本症例は炎症がやや強かったため、腸管方向にも炎症が広がり、3層構造を保った腸管壁肥厚も認めました。


一言
3層構造を保った腸管壁肥厚は粘膜下層の液体貯留が原因で起こります。炎症が原因です。
3層構造を保たない壁肥厚は腫瘍を第一に考えます。

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