変わってゆくもの、変わらないもの

わたしは、愛と友情に変わらないことをずっと求めてきた。

愛も友情も。わたしに対する気持ちが変わりませんように、冷めませんようにと願ってきた。特に恋愛に関しては、常に永遠を求めていた。一生貴方を好きでいたいし、貴方も私を一生好きでいて欲しい。そう願ってきた。

その一方で変わらないものはないんだろうなとも思っていた。頭の片隅で、どこか諦めていた。変わってゆくものを止めることはできない。私自身の気持ちを変わっていくことを止めることができないように。

その一方で、自分の全てが嫌いで、顔も性格も変えたくて仕方なかった。可愛くて有名な芸能人になれれば、人徳のあるような人柄の心優しい子になれれば。

ある日突然起きたら、新垣結衣みたい可愛くなっていたら。とか、周りが振り向くような美女になっていたらと夢を見た。

または、これからもっともっと趣味を増やして、興味ある分野の勉強も頑張って、色んな人と仲良くなって、それで、たくさんの人から愛されて、そんな人を魅了するような人になれるかもしれないと思った。

全て自分の空想だらけだけど。変わないものを求めたり、変わりたいと願ったり。矛盾だらけだ。

わたしが性格を変えるなんてきっと到底無理なことだ。スーパーポジティブで、面白くて、楽観的になりたいといつも思っているけれど、多分なかなか難しい。だけど、価値観なら増やせる、考え方や視点を増やすことはできる。また、今の自分だから気付けることもある、今の自分だからこそ、出逢えた人もいる。

最近では、そんなふうに思うようになってきた。

またまた大きく、話が変わるが、大好きな夏生さえりさんの文章が、わたしに変わることの大切さをそっと教えてくれた。

変わらないと濁るんだよ。人も関係も

川と一緒。綺麗を保ち続けたいと思っていても流れを止めてしまったらどんどん濁って汚くなっちゃうでしょ

変わらないためには変わり続けなきゃいけない

わたしは、変わることも、変わらないことも恐れないでいたい。変わることも変わらないことも大切にしたい。矛盾だらけだけど、心からそう思うこの頃です。