一度に集団を動かせる保育士がいい保育士?!
こんにちは☺
いつもこどものせかいブログをお読みいただき、ありがとうございます!
よく使える保育士って、全体を見て、一度に全体を動かせるっていうイメージがあると思うのですが、本当にそうなのかなって。
目の前の子どもの発達段階を見て、大人の指示に従い、時間通り言われた通り動けることが、大事な段階なのか、評価をしているのかが大切だと思います。
それを評価した上で、指示しているのかな?!っていう。
大人の指示に従うことがねらいになる段階って、言葉の意味がわかるとか認知面でもいろいろありますが、まず自分のことを大人が受け入れてくれた過程が先にあることだと思います。
自分のことがわかってくれたという信頼関係が出来ていて初めて、相手のいう事に耳を傾けられると思います。
無理やりじゃなく、自然に自分からですね。
自分のことをわかってくれていないと感じているのに、相手のいうことを聞くことは難しいと思います。
もし、指示に従っているとしたら、怖いから、単に怒られるからかも。
そのような保育士が使える!と評価するのはどうなのかな?!って思います。
単に力関係で動かされる状態では、いい支援とは言えないと思いますし、それは保育士の専門性がなくても出来ますよね。
ここでよく言われるのが、学校に行けば先生のいうことを聞かないといけない!とかそんなことでは社会で通用しない!っていう考えがありますね。
でも、幼児期に十分に受け止めてもらった過程を経ていると、自分に満足した状態なので、自分から相手のいうことに耳を傾けやすくなります。
対人関係や社会性が育つとはそういうものです。
自分に不満があり、満たされていないと、人のいう事を聞きにくくなります。自分から相手の声に耳を傾ける気持ちも持てません。
まずは子どもが満たされる状態にまで育つ、次に相手のいうことを聞くという順番です。この順番はとても大切です。
それが相手のいうことが先となりますと、後々に無理をさせられたことで、バランスを取りもどそうと、問題行動として現れる可能性があります。
むしろその方が問題としては大きくなるのではないかと思ったりします。
ただ、自分から興味を持たせることで、幼い集団を動かすテクニックもあります。そのような保育士も中には居ます。
それを経験の浅い保育士に求めるのは、少しハードルが高く、難しいです。
個々の子どもの発達やタイプに瞬時に合わせられて、自分の多くの経験や知識の引き出しの中から、子どもに合った提示をする必要があり、かなりの経験と知識が必要になります。
ただ、もし、経験や知識がなかったとしても、
『今日の保育で子どもがこんな姿があったから、明日はこうしてみよう!』という試行錯誤を繰り返すことで、日々保育士として成長出来ると思います。
PDCAサイクルと言いますが、
(Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念。)
子どもを評価する(上手くいかないこと、場面をあらいだす
保護者からの聞き取りも含めて)
↓
こうすればいい支援になるかも?!という仮説を立てる
↓
保育で実践する
↓
変化や様子をみる
↓
結果を評価する
↓
上手く行ったら、繰り返したり進める。上手くいかなかったら、仮説を立て直す
↓
保育で実践する
↓
変化や様子をみる
↓
結果を評価する
繰り返す
みたいなですね。
地道な道のりの繰り返しですが、それしかないかなって思います。
逆にいえば、そのような働き方をするだけで、日々子どもや保護者の方から成長させてもらえるので、とてもありがたいと思ったりします☆
※順番通りに発達課題をクリアーしたけれど、まだ相手のいうことに耳を傾けられない場合は、発達の偏りなどがある可能性があります。社会性やコミュニケーションの難しさがある可能性がありますので、本人に悪気はなく、特別な支援が必要になる場合があり、注意が必要です。
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