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本格ミステリー歌劇『46番目の密室』の予習

著者名はめっちゃ見たことあるが読んだことない作家の小説がミュージカルになる&興味あるキャスティングだったので、観劇前に予習せな!ってことで読み終えた。

有栖川有栖『新装版 46番目の密室』(講談社文庫)

昔は殺人事件が起こるいわゆるミステリー小説を読んでいた。
正直殺害方法には興味はないが殺すに至った動機は知りたくて読み進めていた。
脳ミソちゅるちゅるで記憶に残ってないから、読了した作品読んでもまた新鮮に動機を追っかけるんだろうな。

歌劇46(公式が推してる略称。アイドルグループか)のために読み終えた今、そこんところはそういう関係だったんだーー!!!!!!って口元ムズムズしちゃうのを我慢するのがちょっと苦しい。
犯人の殺害に至る経緯、これと少し似たような描写があったドラマを昔見たことあったような。
それこそ金田一耕助が出てきたようなやつ。
上手いことググれば出てくるんだろうか。

登場人物多いから読んでおいてよかった。
舞台上に複数、特に初めましての役者さんがたくさんだと誰の台詞なのかわからないまま話が進んでいくことがよくある。

ワープロだったり固定電話なのが時代を感じる。
初刊行されたのが1992年3月だというんだから2023年の今から数えるより金田一耕助や明智小五郎が活躍した時代に近いのでは?
世間に通用する現代の名探偵って岸辺露伴か久能整あたり?

↑読み返すと本の感想をまったく書いてない。
えっと、感想感想…。
有栖川有栖(著者)と綾辻行人(解説)の二人、仲良いね!
これも感想違うか…。
密室トリックのネタばらしNGの縛りあると、途端に感想書くの難しいのだが。

PCもスマホもないと諸々手段も限られて、探偵役の臨床犯罪学者、火村の推理も理路整然に語られて読みやすい。
淡々とした口調ながら情が深そうだよ火村先生。
相棒役で作家の有栖川有栖(著者と同姓同名の別人物)視点で物語は進む。
アリスから各登場人物へちょいちょい入るツッコミモノローグが面白い。

歌劇46の初日が楽しみ。
10/16(月)14時公演にはなんと原作者の有栖川有栖先生がアフタートークショーにご登壇だそうな。
初日観てから追いチケするか決めたい。

【『新装版 46番目の密室』のあらすじ】
作家デビュー20周年新装化
密室の巨匠が殺された自らのトリックで-一!?日本のディクスン・カーと称され、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖ー。クリスマス、北軽井沢にある彼の別荘に招待された客たちは、作家の無残な姿を目の当たりにする。彼は自らの46番目のトリックで殺されたのかーー。火村&有栖川のコンビがはじめて世に出た、シリーズ第1作!本格ミステリの金字塔!TVドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」でも話題の傑作シリーズ。


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