申し込みのプロセスを考える

いくつかのコンクールに目星をつけて、公式ホームページにアクセスしてみてください。おそらく次回大会の日時や、ルールブック、フォーマットのファイルや過去の成績や写真がある筈です。思い切って先ずは、申し込み用紙とルールブックをダウンロードしてみましょう！

大会に出る出ないはどうでもいいです。一度、どのようなものかを確認してみてください。そして、記入してみましょう。これからは申し込み用紙について紐解いていきます。

①申し込み用紙、規則、ガイドラインを完全に読みましたか？年齢制限、出場条件などをチェックします。質問事項があればチェックしておきます。

②カレンダーと競技申込み期限および競技期日を照合してください。あなたの作業計画は日数的に大丈夫ですか？移動時間、競技日、授賞式、およびディスプレイの撤去、梱包時間等を確認します

③競技会場まで旅行しなければならない場合、下準備キッチンの確認や予約が必要です。国によっては英文の調理師免許証の提示が必要です。(様々な衛生に関する保険手続きに必要な場合があります）必要な場合は、各都道府県の保健所・生活衛生課ホームページで確認し必要書類を準備し、申請をしてください。

④参加する為に金銭的余裕はありますか？申し込み料や公共交通機関代金、宿泊施設費、食材、ディスプレイ費用、および各ツールにはコストが掛かります。レンタカーや駐車料金等、また遅刻やキャンセル料などの責任。家族や会社、友人知人、同僚へ話しフルサポートをしてもらえますか？関係者には直接伝えて下さい。多くの協力が必要です。

⑤正直な自己評価をしてください。今の自分は大会レベルにあるか？たとえばナショナルチームになるには、ホットもコールドもどちらも経験が必要です。他の国内大会などでの優勝や上位入賞なしでは現実的ではありません。必要ならその資格を取得してください。小さな地方の大会からでいいので優勝や入賞を目指してください。

⑥申し込みフォーマットを見てその形式に関する質問にはすべて答えて下さい。要求される情報はすべて書き込みます。質問事項があれば事務局に指定された方法で連絡を取ります。

⑦全ての連絡先番号、電話、携帯電話、勤務先、自宅情報、メールアドレス、勤務履歴など記入漏れの無いようにしてください

⑧協力者と共に申込書を校正し、レベルアップした申込書にしていく

⑨ダウンロードした申込書はさわり心地のよい上質紙を使用してください。白で単純で上質。

⑩単純で見やすいフォント（書体）を使用します。指定書体の場合従います

⑪メニュー名の言葉の表現は、食欲をそそるように、読む人が空腹を感じるように、解りやすい名前です。

⑫専門的なファイリングをして、指定された方法で送る。必ず期間の余裕を持って行うこと。

⑬解りやすいレシピ、使用方法の順番で成分を記入し、相互がリンクしていること。

⑭単純で簡単、規定時間をクリアするレシピに仕上げます。

⑮レシピの手順に正確に従います。アイテムをソテーしている場合は、手順ややり方に必要な一連の手順を厳密に記入します。

⑯写真が1次審査の大きなポイントになります。出費を惜しまずプロの撮影した写真を添付してください。加工は厳禁です！

⑰写真の大きさ、角度、お皿の色・形状、ソースの有無、枚数など、必ずチェックをしてください。

⑱特殊な調理関係の資格がある場合は必ず記入してください。例えば、専門調理師やフランス滞在10年など。

⑲以前勝った大会も記入してください。一覧になればしめたものです。

⑳本人確認の写真はサイズ・向きの確認をしてください。綺麗なシェフジャケット・トック着用有無。無精ひげは印象が悪いので自己判断してください

㉑原価計算や栄養価計算が必要な場合は、正確に記入してください。

㉒申し込み書・レシピ・写真。この3点で1次審査が決まります。特に写真は大切です。手書きの場合、きれいな字であることが望ましいですが、とにかく丁寧に作成して読んでもらえる努力をしてください。

㉓国内の場合、1次審査が通れば決勝のパターンと、2次審査（東・西日本）を通過後、決勝大会の2パターンが多いです。

㉔申し込みが終わり、審査が終わると公式ホームページ、メール、郵送、いずれかの方法で合否が連絡されますので、それまでの間に、練習と準備を始めていきます。

如何でしたか？　単なる申し込みでもチェックすべき項目がたくさん出てきますね。この後は以下の3つの項目をスケジュールしていきます。

■行動計画（物流や予約を含む）

■トレーニング計画

■タイムスケジュール（キッチンスケジュールと時系列でのタイムライン）

この計画がうまく立てれれば、結果はついてきます。こういったことの本や、講習会はありません。是非、前向きに取り組んでみてください!(^^)!

次回は、行動計画（物流と予約）について記していきます。

※今回の料理写真は、2018 FHA ナショナルチーム「チェコ」です。