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コックコートの着こなしについて

■はじめに

コロナの緊急事態宣言でかなり皆さんお疲れと思います。今日は前回の手洗いに続きまして新人のためのお話を若干しております。今日注目するのはコックコートについてです。ほとんどの調理師専門学校や調理技術学校においては、いわゆる和食で着るような割烹着ではなく、西洋料理のコックコートを着用します。このコートにはどのような機能があるのかを少し話していきます。

コックコートは料理人のための世界共通のユニフォームと言えるでしょう。しかし色やデザインは同じではありませんね。デザインやカラーといった見た目だけでは泣く、実は素材や機能性が大きく異なることなっています。最初にお伝えしますか、コックコートとは厨房で料理を作るための作業環境に合わせて非常に工夫されたユニフォームです。

■コックコートのメリットを考えてみる

① 学校などで使われるコックコートは耐火性の観点から綿100%です.コットン100%と言った方がかっこいいですか?この素材は吸水性も非常に高いです。中にはポリエステルとの混合もあります。

② 直火の側での長時間作業に対しての安全性のために綿を使います。通気性も非常に良いですが、熱い鍋などにも熱くならないように前方部分は2枚重ねになります。

③ 袖は長めに作られています。正式な着用の仕方としては袖はロールアップしませんが、作業の邪魔になりますのである程度ロールアップすることをお勧めします。よく鍋つかみのために長く作ってあると言われますが、現代ではそのような使い方をする人は一人もいません。

④ ボタンは布製でできています。紐釦(ちゅうこう)と呼ばれていますが、割れたり欠けたりすることはありません。また、コックコートを引っ張ると容易に脱ぐことができます。

⑤ 白色は汚れ具合が一目でわかるために使われます。黒色の前掛けはカラフルでデザイン性に優れていますポリエステルと綿の混合が動きやすさに寄与しています。

■コックコートのデメリットを考えてみる

① 調理師学校などの場合はしわになりやすい綿素材になります。ハンガーを使ったり、丁寧に畳んでシワを防止してください。

■ コックコートの着用の話

「生地の袖をまくらない」⇒国際的には肘までのロールアップは衛生上 OK です。

「肌着はつけないのが原則」⇒現代では衛生上肌着は必ず着用します昔みたいに燃えやすいなどということはほとんどありません。

■その他
コックコートに付着した汚れやシミなどは、見た目や衛生面においても印象良くありません。目に付く汚れや、着こなしには細心の注意を払ってください。

19世紀のヨーロッパでは、服の打ち合わせがダブルの「ナポレオンジャケット」が流行しました。これを原型としてコックコートは作成されました。医師や看護師などの医療関係者と調理師は特に白色の清潔な服装が要求されます。またコックコートはどのような国賓の方々の前にでもこのユニフォームのまま会うことができる唯一の白色ユニフォームです。

よくコックコートの素材で葛城という文字を見るかと思います。これは太い糸を使っておられた厚手の布のことを指しますが、平織りてなく、綾織のため、着心地がとても柔らかです。また単糸ではなく、2本の双糸を使用することでふんわりしています。

前掛けは、 エプロンとかタブリエなどの呼び方で呼ばれますが、縛り方に特徴があります。やはり腰あたりにきっちりと帯があったり、キリッとした着こなしをしてほしいものです。基本的に帯の結び方は一文字結びです。こま結びや蝶々結びの場合もありますが、やはり一文字結びが一番綺麗に見えます。

■まとめ

いかがでしたか?手洗いだけではなく、コックコートの着こなしや管理も衛生にとってはとても重要なことです。また、いわゆる鍋つかみなども綺麗に使うことをお勧めします。それでは次回は包丁の研ぎ方について記していこうと思います。

Let's start cooking (*^^)v 料理コンクール対策に特化したnoteです。 楽しく取り組んでいきましょう! リクエストはコメント欄からどうぞ\(^o^)/