鹿島 VS 清水
<この試合の意味>
・前節の負けを払拭する結果、内容が求められる。
・あれだけボールを持たれた試合の後、どんな戦い方を示せるのか?
・負ければ、監督の進退問題に発展!?(後任いなそうですけど(笑))
・怪我人が復帰してくる今後へ向けて、どのように選手を使うのか?
<スタメン>
<前節からの変更点(鹿島)>
・安部に変えて、レアンドロを起用。
・スンヒョンがベンチに復帰。
前節、安部に限らずチームとしてポジティブトランジションなどの場面でなかなか時間を作れませんでした。(特に今後ボールポゼッションが得意なチームを攻略するには必要。)
レアンドロはハーフスペースなどでワンクッション、ためることのできる選手です。また、ヨンソン率いるチームがアウェイで前半から猛プレスを掛けてくるとは思えません。前節のショッキングな負けから、目の前の90分の勝利にフォーカスするのであれば、自ずと安部のジョーカー起用がベターです。
<前節からの変更点(清水)>
・テセに変えて、ドウグラスを起用。
ここ数試合、途中出場の続いていたドウグラスをスタートから起用。守備のタスク、北川との役割分担がどうなるか注目です。
<両チームに大きく影響を与えた開始直後のFK>
開始約1分
鹿島が相手陣でボールロスト
→早いタイミングで前線の北川へ
→町田の対応がファールの判定
→中村のFKはノーゴール判定
私の見解から先に言わせていただきます。ズバリ...
・FKは入っている。でもオフサイドラインを見なければいけない副審は判断しにくい状況。(人がやる以上、限界はある。)
・判定が誤審だとか、ゴールラインテクノロジーに言及したくなりますが、私にとってそれは論点ではない。
・仮に失点を食らっていれば、東京戦同様に試合展開は苦しくなっていた。
・今シーズン散見されている、鹿島CBが1対1の状況を作られること自体に問題がある。
CBが勝てればそれに越したことはありません。ただ、その力はすぐに習得できるものでもありません。仮に失点していれば、東京戦の繰り返しになることは鹿島の試合を見ている人間であればわかるはずです。おそらく、今後もあの展開を作ろうとするチームは増えます。じゃあどう対処するべきだったのか?選手として10年DFをやっていた私なりに考えてみました。
まずは、守備の人数から。これは、問題ないかと思います。逆サイドの安西も戻ってきていますし、戻る場所とタイミングさえ間違わなければ大丈夫です。
次にラインコントロール。これは要改善ですね。東京戦のようにスピードやパワーで勝る相手に同じ土俵でやっても仕方がありません。なら、土俵に上がる前に勝負をつけましょう。ラインコントロールでオフサイドトラップが多く取れていない鹿島のようなチームだと、常に相手についていくことが安全策となってしまいます。チームとして、ラインコントロールをアジャストし上手くいくことによる成功体験が増えれば自然と楽をして相手を封じ込めることができるはずです。
最後に対応です。今節の町田の対応ですが、たしかに北川のダイブにも見えます。しかし、忘れてほしくないのはあの状況で倒れる選手もいれば、ファールにする主審もいるよということです。現にスピードに乗られているので、倒れずにプレーをしてても止められたかは微妙です。その前に潰したり、距離をとるなど自分から仕掛けることを行ってほしいです。
<三竿による相手2トップの無力化>
今節、一番頭を使って意図的に動いていると思ったのが三竿でした。自身が3バックに入ることもあれば、わざととどまって相手を留めることもおこなっていました。ちょうどCLの準決勝でブスケッツも似たような動きをしていました。現代サッカーにおいて相手を意図的に動かすことは重要です。三竿には代表のレギュラーを早く奪ってほしいですし、リアルに狙える選手になったと私は思います。
<先制点>
先制点は白崎の見事なスペースランから生まれました。中にいた3人もニア、マイナス、ファーに分かれていたのでほぼ完壁です!
白崎の空いているスペースを見つけることはとても素晴らしいプレーですが、図を見てください。
そう、スペースはがら空きなのです。これは、まぎれもなく清水ディフェンスの連携ミスによるものですね。あくまでも、安西と白崎の関係性から前線3人が絡んだ点ですが、その背景にある事実にも読んでいる方には着目していただきたいです。
<ボールを支配した後半の真相>
前半に先制し、試合を優位に進めた鹿島は64分に安部を投入しました。
今シーズン、なかなか持ち味を発揮できていません。そんな状況での出場だと、どうしても気負いして空回りがちですよね。しかし、私が感心したのは力みの加減です。どこか力が抜けていて、やるべきことが整理されている印象。これが10番を背負う男のメンタリティですね!泣その程よい力加減が2点目にも現れていたと思います。
その後ボールを支配し3点目も入った後半でしたが、なぜあそこまで支配できたのでしょう?
私の見解では、バランスを崩すことを嫌っていた清水にこちらからバランスを崩していったからだと思います。
具体的に言うと、清水の4-4ラインは先制点でも見るように対応力に欠けます。一見きれいにブロックを作っていましたが、誰かが持ち場を離れた時の全体の動きがちぐはぐです。また、上手くいかないことを認識し始めると後半のように、大人しくボールが動くのを見て構えようとします。
それだけでは4-4を崩すのは難しいので、鹿島はあえてボールサイドに人をかけて数的優位を作るように徹底しました。
こうすることでボールと人の出し引きが頻繁になり、試合を制することができたのだと思います。
<まとめ>
ゴールデンウイークということもあり、多くの人が来場したスタジアムで勝てたのは、最高の結果でしたね!安部の今シーズン初ゴールもありましたし、これを機に爆発してもらいたいです。3-0という一見完勝感のある試合でしたが、清水の状況を考えても、勝って当然で落としてはいけない試合です。優勝を目指す以上、さらなる内容と結果を突き詰めてほしいです。
また、怪我人も徐々に戻ってきているのでひとまずは既存メンバーが怪我をしないことが最優先課題かと思われます。
最後にいつもこちらのブログを読んでいただきたいありがとうございます。私としては、もっと意見交換を重ねて交流を深めたいなと思っているので是非気軽にコメントください!
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