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【徹底比較】 犬飼・町田と昌子・植田

右サイドバック比較企画に続き、第二弾の今回はCB編。ここまでチームの柱になりつつある犬飼・町田コンビと今や日本代表の常連、昌子・植田コンビを比較。犬飼と町田は度々、歴代のOBと比べられる印象を持つのでこれを機に改めて実績を確認したいと思う。

■比較方法

前回同様にFootball LABのチャンスビルディングポイント(CBP)を参考に比較する。

>CBPとは、「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会を構築することができたか」を独自のロジックにより数値化した指標です。選手(またはチーム)に対する評価方法が様々ある中で、「シュート機会への貢献」という観点での評価に軸足を置いています。
>フィールド上で発生するプレーを「プレー項目(パス、ドリブル、クロスなど)」と「エリア」で定義し、①そのプレーがどの程度シュートに結びつくか、②そのプレーがどの程度難しいか、という2つの視点に則った算出式を用いてスコア化します。すなわち、フィールド上で発生する全てのプレーにポイントを与えます。

そのプレーがどの程度シュートに結びつくか
=該当プレー×エリア別シュート到達率(当該エリアでのプレーが、最終的にシュートに到達する確率)

そのプレーがどの程度難しいか
=該当エリアにおけるプレーの難易度(当該エリアでのプレーが成功する難易度を独自ロジックでスコア化)
チャンスビルディングポイントとは | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイト

データについては、犬飼・町田コンビは2021シーズン、昌子・植田コンビは出場数の多い2017シーズンのデータをピックアップ。前提として、このデータはあくまで参考的なものなので、やっているサッカーや相手によって当然内容は異なるのでこの結果ひとつで一概に比較できるものではない。そこらへんはご理解いただきたい。

■守備

>相手のプレーの成功(味方へつなぐ、もしくはゴール)を阻止した場合に、成功していれば攻撃側に付与されていたポイントがそのまま守備側に与えられます。よって味方ゴールに近い方が高いポイントが付きます。奪取と違いマイボールにならなかったとしてもポイントとなりますので、クロスボールをクリアして相手にコーナーキックを与えたとしてもクロスを阻止したポイントが加算されます。

犬飼:2.14
町田:2.71 
計:4.85

昌子:2.61
植田:2.70 
計:5.31

CBにおいて最も重要である守備。ここではやはり?昌子・植田コンビが大きく上回る結果に。当時から代表に入っていたことも踏まえると納得の結果かもしれない。一方で、町田個人のポイントは他3人を上回っているのを見逃さないようにしたい。大きな成長の証である。

■奪取

>相手のパス、クロス、ドリブルなどのアクションからボールを奪い自チームの攻撃につなげたプレーに対してポイントが付与されます。ポイントは相手のパス、クロス、ドリブルなどのアクションの失敗確率から算出されるため、相手チームがパスを通しやすいはずの高い位置でボールを奪うと高いポイントがつきやすくなります。

犬飼:11.13
町田:13.18 計:24.31

昌子:13.27
植田:10.56 計:23.83

次はインターセプト。ここは犬飼・町田コンビの勝利。数値が犬飼と植田が近くて町田と昌子が高いのは色々と要因が隠されていそうである。インターセプト型とカバー型、、?

■パス

>味方にボールをつなぐことを意図したプレーをパスとしています。クロスは別途ポイント化しているためこちらには含めません。セットプレーは除かれます。

犬飼:1.09
町田:1.03 
計:2.12

昌子:0.93
植田:1.04 
計:1.97

次は攻撃面。ここは大きく差がでなかったものの、現コンビの勝利。個人的な印象では昌子の数値が低いことに驚き。チャレンジの回数による影響かもしれない。

■ゴール

>ゴールとなったシュートのみを対象としたポイント、ペナルティキックやフリーキック、コーナーキックなどが直接入った場合も含まれます。

犬飼:0.65
町田:0.46 
計:1.11

昌子:0.08
植田:0.27 計:0.35

最後はゴール。これは犬飼・町田コンビのまさに圧勝。やっぱあれだけ点を取れているのは凄い。逆に昌子・植田コンビがここまで取れていたら2017年は苦労せずにタイトルを取れたかもしれない。

■まとめ

意外なことに3勝1敗と現センターバックが数値上、上回る結果となった。時代は異なるにせよ、自分らの知らぬうちに鹿島センターバックは成長し続け、担うハードルがどんどん上がっているのかもしれない。特に比べられがちな犬飼、町田をフェアに評価する情報のひとつになったことが凄く嬉しい。このまま守備を磨ければ鹿島史上最強のCBコンビも夢じゃない。町田も昌子、植田を日本代表から引きずり落とすのも期待したい。

■引用元


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