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Kana Aoyama/ランドスケープと散文

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最近の記事

六義園、モッコク手入れの風景

六義園を見学した際に一番長い時間眺めていたのは、職人によるモッコクの樹木剪定の様子。 年間を通じて実生木の整理や樹木の剪定を行うなど、文化財庭園の修景、価値に配慮した管理を実施している六義園だが、モッコクの枝葉が職人の手によって剪定され生長盛んな夏の青々とした芝に落ちていく様、落葉をまとめる台車の美しさ、梯子のかかり方、職人姿が見え隠れする枝間、剪定音が広い庭園に響く瞬間、そのすべてが美しかった。荒廃の時期もあった庭園がこうして年月を経て変化を重ねながら息を吹き返し、丁寧に

    • 六義園、雨上がりの茸

      2020年の7月は梅雨の長期化で雨が続いた。梅雨明け前日の少しの晴れ間に六義園を訪れたところ、園の西側に茸が生えていた。雨上がりは園のいたるところで様々な茸が見られるらしい。 かつての六義園は自然の恵みを楽しむ場でもあり、土筆、蒲公たんぽぽ、野蒜のびる、茗荷みょうが、茸きのこ(初茸、布引茸、もみ茸など)、自然薯、椎の実、 栗の実、柿を採取した記録が残されている。大名や親族、俳諧仲間などにしばしば贈り物の返礼品や贈答品としても用いられ、時には和歌を添えることもあったらしい。

      • After Eight と思い出

        中学高校時代に憧れていた友人Hを思い出すお菓子、After Eight。ついに見つけたので、買ってしまったー!出張中の夫のウィスキー勝手にあけて、ほろ酔いでブレブレの写真を撮っている。息子たちは寝ていて、床には洗濯物がいつも通り大量に散らかっている。1枚のAfter Eightをくわえたまま床の上に寝転がる最高の時間。大の字になるって幸せ。 「期間限定でミントオレンジフレーバーが出ている!」と友人が教えてくれたのは1ヶ月くらい前だったと思う。懐かしい買いたい!と思いながら過

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