信用金庫で営業をしていた頃の話 〜とある集金先〜

売上金の集金のために、とある学生服を扱う会社に毎週訪問していました。

とある日
社長「今回はちょっと多いんや、2200万円あるはずです、確認したって」

僕「はい、、え?2200万円?僕が手で数えるより銀行に持っていってもらって、機械で数えた方がミスがないですよ?むしろ現金のやり取りなので、そうしていただきたいのですが、、」

社長「いやいや、わしももう歳やろ。持って帰ってもらわんと」

僕「...はい。わかりました。」

ひたすら数える僕。
話しかけてくる社長。
昨今の経済について問いかけてくる社長。
問いかけに対する返事を待ってこちらを見つめる社長。
答える僕。
リセットされるお札のカウント。
今日は飲みに行くんやと上機嫌な社長。
数える僕。

〜30分後〜

僕「数えました。確かに2200万円ですね。こちら受取書です。」

〜支店に戻って〜
お札を機械にかける僕。
数が合わなかったらどうしようと不安な僕。
すぐ背後に支店長の席。
不安な僕。
支店長がキーボードを叩く音。
不安な僕。
カウントが終わる。
2200万円の表示を確認。
安堵する僕。
支店の目の前を通り過ぎる社長。
〜fin〜

※社長は支店を少し過ぎたところの弁当屋さんによく行きます。