見出し画像

Olympiastadion, Helsinki, July 31, 2012

Bruce Springsteen & The E Street Bandの2012年ヘルシンキ公演はオフィシャル・リリースされたライブの中でも最も好きなタイトルのひとつです。

この年のヨーロッパ・ツアーのファイナルということで頭からバンドの打ち上げかのような、良い意味での悪ノリお祭り状態。

『Rockin' All Over The World』の予想外の幕開けから前半だけで『Loose Ends』も『Be True』も嬉しいのに、『Prove It All Night』は78年イントロVer.という出し惜しみ無しのような大盤振舞いには血湧き肉躍るかのような感覚です。

『Loose Ends』のラストでボスが『Prove!Prove!Prove!!』と次曲を指示する声がしっかり収録されているのも興奮です。流れも最高にクール!!

また、この日のライブは4時間を超える自身のコンサート最長記録を当時打ち立てたことも話題になりましたが、演奏される曲の内ツアーで幾度となく演奏されてきた曲でさえ、前奏や後奏にこの日だけ(?)のアレンジが加わってさらに長尺になっていたり、、

個人的におもしろかったのが『Sunny Day』
いつも中間部でボスが客席の誰かに歌ってもらいますが、この日は声を聞くかぎり青年のようで、あまりに興奮し過ぎてしまったのか歌唱はちょっとイマイチ…笑
ライブ自体が特別な盛り上がりをみせる中で、どんな人にマイクを委ねるのか、こればっかりはやっぱり運だよなぁ…と思っていたらば、なんとその後2人目のマイクパフォーマンス!この子の歌があまりに可愛くて会場もさらに大盛り上がり。ボスさすがやなぁ〜と笑ってしまうくらいに感心してしまいました。

そして次にくる『Back In Your Arms』に震えちゃいます。
別の公演のパフォーマンスをブートレッグのボーナストラックで聴いたことはありましたが、オフィシャル・リリースの完璧な音質とコンサートの流れの中で出現する存在感は怪物的。別格に際立っていました。

この『Back In Your Arms』を聴いて個人的に思い出したのが2008年ヨーテボリ公演の2日目。
オフィシャルの話でブートを引き合いに出すのも変な話ですが。
前半から破天荒でサプライズを畳み掛けるセットリスト、そして後半に飛び出した当時27年ぶりとなるE Street Bandによる『Drive All Night』のラスボス感。
その後ラストまで続くお祭り騒ぎ。

『Back In Your Arms』の衝撃にとどめをさされたこともありますが、ヘルシンキのライブを聴いていると、当時ヨーテボリ公演を聴いた時と同じような未曾有のワクワクドキドキ感を憶えました。

自分にとってはブルース・スプリングスティーン最高のライブのひとつです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?