仕事を面白くする自分の法則(1)
このコラム(メルマガ)でもたびたび書いてきましたが、自分が「面白い」と思えることに出会うことは、本当に大事なことだと思います。一度きりしかない人生だからこそ、起きている時間の大半を占める仕事の時間が、もし「面白い時間」になれば、どんなに人はハッピーか。いきいき働ける時間というのは、面白いと思うことがたくさんある時間だと思います。
仕事を面白くするために何よりも大切なことは、主体性だと思います。「させられる」のではなく「自ら進んでやる」。人間がいちばん辛いのは、その逆の「お前の考えなんてどうでもいいんだ。俺の言った通りにやれ」と言われること。悪いことをすると牢屋に入れられますが、活動が制限され、自由に考える創造性を制限されることがいちばん辛いはず。それでも牢屋でも最低限の活動は保証されているので、まだ生きていられますが、考える自由、行動する自由を奪われると生きている意味さえなくなるのではないでしょうか。
そう言うと若い人から、「会社にいると、やりたいことばかりできる訳がないじゃないですか」と言われます。確かに、若いうちはペーペーですから、「上からの命令」で仕事が下りてきます。そこで大事なのが「受け方」。いくら命令でも法律に反すること、社会通念上よくないことはするべきではありませんが、ただ「上からの命令だからしょうがない」と受動的に受けてやってしまうと、「させられる」というマインドになってしまいます。
どんな場合でも、なぜやるのか、何の為にやるのか。意義と意味を考えて「やはり、やるべきことだな」と思ってからやる。私は若いときにここだけは大事にしてきました。もちろん中には納得できないことだってありましたが、納得いかない時は上司にとことん聞く。嫌がられても、聞くくらいはできます。
それでも納得できないこともあるでしょう。そういう時は、「納得できないけど、自分の勉強のためにやる」「納得できないけど、お世話になった上司を助けるためにやる」と決める。自分が主体的に「やると決めた」としなければ、うまくいかない理由を人のせいにしてしまいそうになり、誠実な気がしませんでした。とにかく自分の中にやる理由を見つけるのです。「やる理由」が見つからないのに、やる気がおこる訳がありません。
(次回に続く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?