映画記録「ゲゲゲの謎」
感想は「ホラーやんけ!!!!」です。
そもそも誰もホラーじゃないよとは言っていない。
もともとゲゲゲの鬼太郎は妖怪がたくさん出てくるホラー作品なのである。
ホラー映画が苦手なのにホラー映画を劇場で観たのは、
ホラー作品であることを忘れていたから。
PG12で「鬼滅の刃」と同じ括りであることから、
泣けるストーリーだと勝手に勘違いした。
でも、泣きました。
すごくホラー映画として絶妙だった。
アニメで表現するにピッタリな物語と画面だと思う。
例えば物語。
実写で観たらしんどいだろうな。
コミカルなお顔のゲゲロウ(鬼太郎の父の作中通称)だから、まだ受け入れられる。
町から離れた村。
古くからの慣習。
裏から日本の財政界を牛耳る一族。
その跡目争い。金、血縁。
そして怪死。つづく怪死。呪い。
小説だったら休憩を挟むね。
映画なのでノンストップである。胃がやられるわ。
コミカルシーンがゲゲロウの登場シーンしかない!
そのほか全部、胸がつまる!
そして謎解き部分が更によい。
冒頭のシーンが後からつながったり、あの日本人形はこう登場するのか、なんて何回も観る人の理由が分かる。
観れば観るほど発見がありそう。
そしてPG12な理由が分かる。
あと、演出。
実写でやったら安っぽいCGになっちゃいそうなシーンがある。
アニメだからこそ、成立しているグロさ。アニメじゃないと成立しない不快感。
グロい、というよりまっすぐ気持ち悪い。
不気味さが画面全部で表現されている。
アクションシーンもある。
ゲゲロウの勢いある下駄裁き。
怪奇展開に不安がる私なんかはすぐに惚れちゃったね。
満ち足りた気持ちになるホラー映画だった。
まあ、おなかいっぱいなので、
ホラーはしばらくいいかな。
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