Nike ストリークフライレビュー
意外にみんなストリークフライを持っていない。
そもそもオンラインであまり売ってないから直営店やステップスポーツに行かないと手に入らない。
それに値段も高め。
だからか所有している友人は少なく感想を聞ける機会はなかなかないし、
ネット上にレビューも上がってこない。
「これ結構高いけど買いなの?」
って人多いと思う。
結論から言うと、まぁまぁ買いです。
イチ押しではないですが。
ランニングシューズは150足くらい所有していて様々なシューズを購入しつつもなかなかリピート購入しない僕がすでに2足持ってます。
ストリークフライのスペック
167g(26.0cm)
厚さ:前足部 26mm / 後足部 32mm(ドロップ6mm)
※薄底シューズではなく中厚シューズ
中央のみカーボンプレートあり(フルレングスではない)
ミッドソールはズームX
サイズ感はかなり大きい。(ただし締め付けが緩いため通常のサイズで購入するのが安全(※後述))
ズームXのおさらい
ヴェイパーフライ4%で使われ始めたこのミッドソール素材は、全てを兼ね備えたスーパーな存在。
厚くすると衝撃を吸収するけど重くなるし反発係数も下がる。
薄くすると軽くて地面からの反発力も失われないけど、衝撃が吸収されず故障しやすい。
ところが、
ズームXでは分厚くして衝撃吸収性を高くしつつも軽くてしかも反発力も高い。
分厚いのに軽いのはズームXがスポンジみたいなスカスカの構造だから。(※だから使用後は皴が寄る)
※ただしズームXの反発力が高い理由は不明
ストリークフライを履いた感想
足を入れた瞬間、「ペガサスターボ2」という感じ。
※アッパーのフィットしない感じが「ターボ」ではなく「ターボ2」な感じ
ズームXによる沈み込みがペガサスターボを思い出させる。
しかし走ってみるとペガサスターボよりはるかに速く走れる。
ストリークフライは例えていうなら「ヴェイパーフライ1%」
明らかにストリークやペガサスターボ より優れた反発性能を感じる。
軽さもその一因ではあるがそれだけでは説明できない謎の反発性を感じた。
カーボンプレートが入っているからと思われるかもしれないが、カーボンプレートはヴェイパーフライの半分以下の長さしか入っておらず、それも中央に配置されているため、ねじれを抑えるためのガイド目的もしくは「カーボンプレート入ってます」アピールだけのために備わっているのだと理解している。
ストリークフライこそペガサスターボの後継機
ペガサスターボNN(ネクストネイチャー)というシューズがあるが、あれはペガサスターボの代わりではない。
ペガサスターボはマラソンレースペースより少し遅く走るテンポラン用シューズの傑作と世界中で好評だった。
NNはペガサスターボが絶賛された要因のミッドソール素材(ズームX)の半分以上が廃棄物素材に置き換えられているため、反発性能や衝撃吸収性が低下し、重くなり、スペック的にはジョグ用シューズ(ズームペガサスの立ち位置)で、ペガサスターボと同じ用途では使えない。
おそらくNNはNikeが環境にやさしい会社であることを全世界にアピールする(orさせられている)ために作った話題作りが目的の単発企画シューズ。
※本当にペガサスターボの後継機なら「ペガサスターボ3」とするだろう。
一方でストリークフライは、履いた瞬間にペガサスターボを想起させるミッドソールの沈み込みを備え、ペガサスターボ唯一の欠点であった重さを改善した、ペガサスターボの進化版。
5kmや10km用シューズと紹介されているが、これはスピード練習からテンポランまで使える万能型練習用シューズ。
※本当に5kmや10kmで自己ベストを出したいならアルファフライやヴェイパーフライを履いた方がはるかに速く走れる。
他のシューズとの比較
ストリーク6と比べると全く別のシューズではあるが用途は似ている。
ただし反発性能・衝撃吸収性ともストリークフライに分がある。
中厚シューズとして同じ立ち位置で販売されているadidas タクミセン8と比較すると、反発性能ではタクミセン8、衝撃吸収性ではストリークフライ。だが、アウトソールが極薄のタクミセン8をロング走で使用するとすぐにアウトソールがなくなってしまう。
両方持っている自分ならスピード練習をタクミセン8、テンポランをストリークフライと使い分ける。
ストリークフライの欠点
レースホールが非常に脆弱。
どうしてこのような設計を選択したのか全く意味不明。
見ての通りひも状の素材で作られた脆弱な大きなわっかの中を通していく設計のため、穴での摩擦がなく、全くロックがかからずキツく締め付けられない。
そのため足がシューズ内で動きやすく爪を破損しやすい。(ジャストサイズではよほどうまく紐を締めないと爪が死ぬ)
ただし幸いなことに自力で穴を開けられるスペースがあるので、破損したり不満があればカスタムできる。
おそらくストリークフライ2ではレースホールの大幅な改善がなされるだろう。
まとめ
ストリークフライは1万円程度で買えるなら買っていいユーティリティーシューズ。
僕はストリークフライを主にロングテンポランで使用しています。ソールの耐久性も高いのでクロスカントリーや砂利道でも使えるし、ジョグでもなんでも対応するので旅に1足持っていくならこれでいいと思っています。
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